カテゴリー「旅行・地域」の記事

2024.06.30

RIMOWAのスーツケースが開かなくなり、修理に出した-コペンハーゲン旅行記(7)番外編2

20240521-21-21-01s
夫婦で海外に出かけるときのスーツケースは、16年ほど使用しているRIMOWA。2008年にある仕事が一息つき、家族でハワイに出かけた際、偶然見つけて購入した。当時は3人の子ども達も小さく、夏物の服もかさばらないので小さなスーツケース一つになんとか詰め込んで行けた。しかし、お土産を買うと、帰りにはそれを入れるための鞄が必要になった。そんなときに立ち寄った土産物店で、何故だか1つだけ安売りされていたのでこれは良いや!と購入した。いくらだったかはもう記憶に無いが、子育てで物入りなその当時に衝動買いできたくらいだったので、相当に安かったのだろう。円高ドル安(1$約110円)の時期だったのもある。そういえば、その時の旅の手配は2017年に突然自己破産して話題になった「てるみくらぶ」の格安パッケージだった。

もちろん、先日のコペンハーゲンへもこれで行ったが、ちょっと大きすぎて中はスカスカだった。そのせいか、あるいは上海からのSAS便でpriorityタグが付けられなかったせいか、帰国する頃には(もともとへこみは多くあったが)大分痛んでしまっていた。

20240607-14-34-10s
20240607-14-35-22s20240607-14-34-26s
とうとうフレームの歪みで蝶番の所を押さないと蓋が正常に開かなくなり、キャスターもボロボロ。ソニー損保の旅行傷害保険に入っていたので、スーツケースの損傷は携行品の補償対象になるか尋ねると、最終的には写真での判断になるとの条件付きではあるが補償されるとの回答。

早速RIMOWAに修理依頼をしようと調べるも、Shopへの修理持ち込みは予約制。しかもずっと先まで埋まっている。正規店でなくても修理はできるだろうからとネットで調べると、リモワ(RIMOWA)専門通販サイト スーツケースマニアというサイトで「リモワスーツケース修理サービス」のページを発見。早速問い合わせするとすぐにメールが届き、写真と症状を送ると丁寧な見積が送られてきた。古いので正規品のパーツが無いものもあるとか、正規品だといくらで代替品ならいくらだとかも提示してくれた。最終的には現物を見ないと正式見積もりは取れないので、スーツケースを送って詳細見積を依頼した。他にも替えた方が良いパーツや内張の修繕も提案されたが、今回は保険での修理を前提にしているので、フレームの矯正とキャスターの取り替え(代替品)、見えてなかったけどリベットの欠損が見つかり、それだけを依頼。

1週間ほどで修理は完了し、支払は代引きでスーツケースが届いた。修理代は23,386円。
これまで、海外に行くときには必ず保険に入って行ってたけど、面倒くさいのもあって保険を請求したことは無かった。ソニー損保に写真と修理代の領収書を送ると、翌週には振り込まれていた。

保険には入っておくものだが、面倒くさがらずにちゃんと請求するのも大事だなと痛感したのでした。

 

| | | コメント (2)

2024.05.26

ブリュッセル航空機内食・ラウンジ&帰りのANA機内食-コペンハーゲン旅行記(番外編)

コペンハーゲンに滞在中はこれだけ物価が高いと、食事をするのもお酒を飲むのもどこか緊張感があった。その点、空港ラウンジや機内食はお金の心配をしなくて良いので安心して手を伸ばせる。

ということで今回の旅の機内食とラウンジについてまとめてみる。と言っても行きのANA便とSASについてはこちらで既に触れている(SASはエコノミーだったので割愛)ので、帰りのビジネスクラスでの行程について。

さすが北欧デザイン!すっきりのコペンハーゲン空港ラウンジ

20240525-8-47-04s 福岡空港並に交通の便が良いコペンハーゲン空港。なんせ、中央駅から国鉄でわずか15分。しかも日本並みに列車の運航が正確(少なくとも滞在中は)。駅からの出口を誤っていきなり地上へ出たら、空港の前。こんな可愛いオブジェがありました。

余裕を持って空港に向かったうえに搭乗手続きも通関もスムーズで、ずいぶん時間を持て余してしまった。特にお土産を買うわけでもないので、早めにスターアライアンスのラウンジへ。
20240525-9-50-17s 20240525-9-50-27s
ラウンジはスッキリ清潔感がある北欧デザイン。食事もホテルの朝食のように豊富なメニューが列んでいたが、直前にホテルでお腹いっぱいに食べてきたので飲み物に手を出すのが精一杯。飛行機に乗ればまた機内食も出るし。
コペンハーゲンで一つ気付いたのが、トイレ。男性トイレも基本個室。ホテルのレストランのトイレも個室だけだった。LGBTQなどに配慮してなのか。
20240525-10-45-47s 20240525-11-09-24s
草間彌生風水玉模様のブリュッセル航空機に乗り込み、定刻にブリュッセルへ向け出発。

ブリュッセル航空の機内食は不思議な選択肢だった

コペンハーゲンからブリュッセルまでは1時間半ほど。ちょうど正午を挟んだフライトなので昼食が出た。それほどお腹は減っていなかったが、出てくる物は有り難くいただいておこうと。ところが、選択肢が3つ。プレートの食事とブリトーのようなワンハンドで食べられる物が2種。
20240525-12-31-25s  
どれがどういう食べ物かわからず、とにかく僕はプレートを、妻はブリトー風の物(写真撮り忘れた)を受け取った。どちらもフライト時間を考慮した軽い食事ということだったか。まあ、シャンパーニュをいただけたのでそれで充分。

ブリュッセル空港はダイヤモンドラウンジのみ

ブリュッセル空港に到着すると通関して再び出国手続き。行きの上海では荷物を一度受け取ったが、帰りは成田まで荷物は出てこないのでこれまたスムーズに手続きを終えてラウンジへ。出発ターミナルのラウンジを目指すが、スターアライアンスのラウンジが見当たらない。フロアマップをたよりに空港ラウンジへ向かうと「ダイヤモンドラウンジ」とある。ラウンジの受付で「スターアライアンスのラウンジですか?」と尋ねると、「ここは航空会社毎に契約しているのでチケットを見せてくれ」と。ANAのチケットを確認して無事に入室。5年前も利用した筈なんだけど、何にも覚えていない。
20240525-15-36-35s 20240525-15-36-08s 20240525-15-28-36s
20240525-15-36-59s 20240525-15-36-52s
さすがベルギー、ビールの品揃えは流石。ブリュッセル空港での乗り換えは通関・移動時間を除くと5時間近くあったが、他にすることもなくずっとラウンジで過ごすことに。かといって動いていないのでお腹も減らない。で、ビール飲んだりスパークリングワイン飲んだりして過ごした。

安定のANAクオリティの機内食

今回の旅の最後の食事はANA便での機内食。19:30(現地時刻)出発、16:30(日本)到着のおよそ14時間のフライトで2回の食事といつでも注文OKの軽食メニューがある。
20240525-21-03-20s
食事メニューは洋食と和食があるが迷わず洋食を選び、目にも美味しそうな前菜をシャンパーニュとともに。安定のANAクオリティ。シャンパーニュも2種類搭載してあったので、途中からは違うボトルも楽しめた。
20240525-21-32-55s
メインのお肉はビーフだったかな、こちらはボルドーの赤ワインと共に。
デザートはチーズを選択し、再びシャンパーニュをいただきながら映画を観ていたら寝落ちしてしまった。
今回、北回りの航路だとばっかり思っていたら、帰路も南回り。北極圏を飛ぶ外の景色(白夜)を楽しみにしていたのに残念。それもあって外を見ることも無く寝てしまったか。

どのくらい寝たのだろうか?機内は真っ暗(外は明るいけど787なので窓を集中コントロールで遮光している)。目が覚めて映画を観ていたけれど、少し小腹が空いてきた。一風堂ベースのラーメンを注文。
20240526-5-11-38s
真っ暗な中、手元の照明を点けてラーメンをすする。スープは一風堂だが、残念ながら麺はもっさりとしている。上空で茹でるわけではないだろうし、再現に限界はあるか。

窓が明るくなり、到着前に最後の食事。
20240526-6-51-05s
時刻的には昼食だけど、このくらい軽い食事でちょうど良い。
最後に再びシャンパーニュを飲みながら最後の食事を楽しみ、とうとう成田に着陸。

ANAさん、良い空の旅でした。
これが最後のヨーロッパになるのだろうか。これだけの長距離を飛ぶのも最後かもしれない。
ライフタイムマイルはANA+パートナー航空会社で97万5千マイル、ANAのみなら96万マイル。
来年あたりから移動回数は減るだろうし、死ぬまでにミリオンマイラーに到達できるだろうか?

 

| | | コメント (0)

2024.05.25

日本の2~3倍を覚悟。ホテルの朝食に救われた…コペンハーゲン旅行記 (5) 食事編

今回は急激な円安で海外の物価は相対的に高くなっていた。2年前、ナポリに出かけたときには1$約112円ほどだったから、円の価値はおよそ4割も下落している。加えてバブル崩壊後の30年間、日本の経済成長が止まっている間に諸外国は年率2%前後の経済成長を遂げて物価も上がっている。ChatGPTで年間2%の経済成長を30年続けると、何%成長するか計算してもらったら181.1%となった。単純な経済成長に伴う物価上昇だけでも1.8倍になり、更にコロナ禍後の好景気とロシアのウクライナ侵攻に伴う物価上昇で更に上がっている。

そもそも、航空運賃は無料でも、燃油サーチャージと空港利用税などで一人74,290円。2人で148,580円。前回のナポリ行きの時には一人58,120円、二人で116,240円だったから、こちらもやはり高くなっている。

デンマークのオープンサンド「スモーブロー」

コペンハーゲンに到着してまず最初の食事はニューハウンでの昼食。オープンサンド4種で199DKKの写真入り看板を見つけてその店のテラスに座った。
20240521-12-25-10s
デンマークのオープンサンド「スモーブロー」。バイキングがライ麦パンにいろいろな食材をのせて食べたのが始まりだとか。それぞれがビールを頼んで合計333DKK。日本円で約8,000円。オープンサンドは一つずつがそれなりのボリュームで、それぞれを半分に切り二人でシェアして食べてちょうど良かった。
20240521-12-40-00s
食事を終えてニューハウンを運河沿いに歩いていたら、他の店も同じ看板を出していた。恐らく運河沿いのお店のランチはこのメニューで統一していたのだろう。どのお店に入っても同じメニュー・価格ということだったか。

この日は早朝にコペンハーゲンに到着し、それからホテルへの移動→市内ウォーキングツアーと、時差ぼけの中動き回ったので少々疲れが出てホテルに戻ったらバタンキュー。夕食はやっとの思いで近くのセブンイレブンでサンドイッチと飲み物を買ってきて、それで済ませた。

ホテルの朝食が充実していて…

20240523-8-30-26s20240522-7-50-182s
20240522-7-54-46s20240522-8-15-19s

評価が良かったのでホテルは朝食付きで予約していた。ホテルのサイトを見ると、朝食ブッフェは一人245DKKとあるので、約5,500円、二人で11,000円!
時差ぼけで、毎朝4時過ぎには目が覚める(と言っても、日本でも5時前に目が覚めているけど)。朝食が始まる時刻には雰囲気のある朝食会場に行ってゆっくりと食事。普段の朝食は牛乳とヨーグルトだけなのだけれど、これだけ豊富なメニューが列んでいると(写真に写っていないところにもたくさん)、ついつい食べてしまう。朝食だけで普段日本で食べている夕食くらいのボリュームのものを食べていたんじゃなかろうか?

おかげでお昼はちっともお腹が減らない。滞在中、初日のスモーブロー以外、お昼はほとんど軽く済ませた。

デンマークにはスタバもあるが、スタバそっくりなローカルカフェチェーンがある。その名も Espresso House。帰国して調べてわかったけれど、スウェーデン発祥のカフェということだった。そういえば、マルメ-にも有ったな。
カフェラテ2杯とデニッシュを1つで148DKK、日本円で約3,420円。
20240523-15-50-19s

ホテルにレストランが無い!

夕食についてはきちんと食べたいと思っていたので、TripAdvisorやGoogleMapで近くの評判の良さそうなレストランは一応調べていた。コペンハーゲンには「世界のベストレストラン50」で1位にも輝いた世界的に有名なnomaもあったが残念ながら昨年閉店。開いていたとしても予約は取れないし、僕の懐具合ではとても食事は楽しめない。しかし、初日に色々歩き回ると雰囲気の良いレストランやカフェがたくさんあったので、何処に入っても良さそうな安心感があった(ちょう福岡の大名辺りのような感じか)。
滞在中、唯一雨が降った日(マルメ-に行った日)はお店を探して歩き回るのもなんだし、ホテルのレストランで食べるのも良いだろう、とフロントで予約しようとした。ところがなんと朝食のブッフェレストランは有るけど、フルサービスで食事を提供するレストランは無いと!最近、日本の温泉地などでも導入が進んでいる泊食分離なのか。そこで、事前に調べていたホテル近くのレストランの一つへ。もちろん予約なんかしていないので、ダメ元で突撃。

意外とお手頃価格、地球の歩き方に掲載されていた

向かったのは市庁舎の裏手にあるTIVOLIHALLEN。
行ったのが早かったからか雨のせいか、無事席に着くことができたが、ものの30分もすると常連さんらしきお客さんでほぼテーブルは埋まってしまった。
20240523-18-51-46s20240523-19-32-32s
20240523-18-56-56s20240523-19-31-00s
英語のメニューを一生懸命解読し、どんなのが出てくるか想像しながら小エビのマヨネーズ添えやヒラメのムニエル?ともう1品肉料理を注文。ところが、写真付きのメニューが置いてあった!最初からこれを見て注文すればよかったのか。
TIVOLIHALLENでは料理を3品とビールを3杯注文して581DKK、約13,700円。ここでは意外にもお手頃価格で食事ができた。

で、ホテルに戻ってカミさんがkindleで地球の歩き方を見ていて、「今行ったお店、コペンハーゲンのレストランの最初に出てる!」って。知らずに行ったのに、地球の歩き方でもオススメのお店だったのね。

北欧の夏はテラスが大賑わい

そして最終日の夕食。4時半に取材を終え、ホテルに戻る時間ももったいないしそのまま夕食にしようと、レストランが集まっている一角のこれも一応調べておいたPatéPatéheへ。ここも予約なし。テラス席はビールやワインを飲むお客さんで大賑わい。時刻は夕方5時くらい。スタッフを見つけて食事がしたいと伝えると、まだディナータイムじゃないからキッチンがクローズで食事は出せないと。6時から食事は出せるからテーブルを予約だけしてその頃に来るか、それまでここで飲んでるか?と尋ねられた。応えはもちろん、飲みながら待ちますよ!と。
天気も良いしカラッとしてるし、テラス席でビールを飲みながらまったり過ごしながら6時を待つ。

6時になったらスタッフがやってきて、席はこのまま外が良いか店内が良いかと。店内の雰囲気も良さそうだが、せっかく天気も良いしこのまま外で、と。なんと言っても日没は9時半だから。北欧の人たちは長い冬の反動で、夏はひたすら外で日を浴びたがる。青空の下で陽気に騒いでいる。次から次にお客さんがやってくるがすぐに満席になり、入店を断られている。ここも予約なしで来たのにラッキーだった。
20240524-17-39-01-1s 20240524-17-55-39s
最後の夕食なので、CAVAのボトルを1本開けてお疲れ様の乾杯。
ここでも3皿ほどをシェアして、その前のビール(二人で4杯?)と合わせて1,290DKK、約3万円。

とにかくみな、短い夏の日差しを無駄にしないよう、向日葵か夏の虫かというくらいに明るい屋外で過ごしていた。そしてホテルに戻り、Josephines Barで最後にワインを一杯。9時だというのにまだ日が沈んでいない。
20240521-10-04-43 20240524-19-26-31s
このバーも夕方から多くの客さんでごった返していた。
グラスの白ワイン、1杯95DKK、約2,300円。

そして、翌朝もホテルの朝食ブッフェで腹ごしらえをして、ホテルスタッフに別れを告げ空港へと向かった。

 

| | | コメント (0)

海を越えて国境を越える…コペンハーゲン旅行記 (4) 日帰りスウェーデン編

デンマークとスウェーデンとは海を挟んで目と鼻の先。コペンハーゲンとスウェーデンのマルメーは直線距離で20kmほど。鉄道で海底トンネルと橋で海を渡り30分ほど走れば国境を越えてスウェーデンだ。
20240524-19-08-22s_20240612230401
コペンハーゲン中央駅からマルメーまで、一人96DKK=約2,230円。パスポート(と折り畳み傘。午後から雨の予報)を持っていざスウェーデンへ。
デンマークもスウェーデンもシェンゲン協定を結んでいるので基本的には自由に行き来できる。それでも国境を越える国際列車なので、たまにパスポートチェックがあるらしいが、今回も無し。パスポートチェックしてくれた方が、国境を越える実感があるんだけどなあ。で、あっという間にマルメー駅に到着。

駅の目の前には運河があり、そこから観光ボートツアーが出ている。マルメーには目的があって来たわけではないので、手っ取り早く街の様子を知るにはちょうど良い。一人209sk=約3,100円
20240531-11-00-12s20240531-11-00-33s

デンマーククローナは高値傾向だけど、ノルウェーとスウェーデンのクローナは下落傾向で、スウェーデンの方が物価が安いと聞いていた。現金は持っていないので全てカード払いだけど問題なし。
Dsc_2784s
ちょうど出発間際のボートのチケットをゲット。出発する頃には今にも雨が落ちてきそうな空に。そして、出発して5分もしないうちにとうとう雨が降り出した。やがて雨脚も強くなり、赤いビニールの雨合羽が配られた。
Dsc_2793s
途中卵を温めている白鳥の巣の近くを通ると、雄?の白鳥が猛烈な勢いでボートを追いかけてきて体当たり(動画を撮ってれば良かった!)。雨でどんよりした空で残念ではあったが、そんな白鳥の家族を守る姿を間近に見るなど、それなりに楽しんでツアーは終了。
ツアーマップとボートからの景色でだいたいの位置関係を把握し、街を散策。
20240523-12-10-33s 20240523-13-12-34s
コペンハーゲンに比べると落ち着いた街並みで、雨のせいもあり人通りもまばら。物価が安いというので、ショッピングモールを探し、スーパーで買い物。確かにコペンハーゲンより安い。お土産にお菓子などを買い込んだ。スーパーを出てふと見ると隣にはワインショップ。もの凄い品揃えで日本酒も置いている。ワインの価格も日本とあまり変わらない。ちょっと重くなるけど、ホテルで飲むためにCAVAを1本購入。99sk=約1500円

小雨の中をブラブラ歩いてなんとなく1周(というよりも縦断)したので駅に引き返し、コペンハーゲンに戻ることにした。スウェーデン(マルメー)の滞在時間は3時間ほどだったか。帰りの運賃は120sk=約1,800円。コペンハーゲンで買ったチケットよりも430円も安かった。

コペンハーゲンに戻り、夕食は外のレストランで。ホテルの部屋に戻って、マルメーで買ったCAVAで乾杯して日帰りスウェーデン旅行を振り返った。
20240523-20-17-52s

 

| | | コメント (0)

レンタサイクルで風を切って颯爽と!とはいかず(T_T)…コペンハーゲン旅行記 (3)自転車編

コペンハーゲンはコンパクトな都市。そして自転車が重要な交通手段。大きな道路には自転車専用の車線が設けられ、自動車や歩行者の心配をすることなくビュンビュンと走っていく。ホテルにもレンタサイクルがあるので、それを借りて市内を自転車で颯爽と走り回ろうと目論んでした。

日本の有ってないような自転車に対する交通規制も、この国では厳しい。逆走が許されないのはもちろん、右左折するときや停止するときには手を上げて合図をする、夜間の無灯火は禁止、歩道で自転車に乗ってはいけないetc.これらに違反すると、日本円で1万円以上の罰金を、有無を言わさず払わなければならない…というルールも事前学習していた。
20240524-19-16-152s
ホテルの前にはレンタサイクルが並べられ、いやがおうにも気分は盛り上がっていた。滞在2日目、人魚像など歩いて行くにはちょっと遠いかな、という所でも、サイクリングにはちょうど良い距離。朝、2台の自転車をレンタルして鍵を受け取った。

妻と二人、自転車に乗ろうとしたらサドルの位置が高い!調整をしてサドル位置を下げるが、一番下まで下げてもまだ高い。身長175cmの僕でギリギリ両足着くが、かかとは浮いている。いや、決して胴長短足と言うことではないはずだが。身長が高い北欧人に合わせた自転車のサイズだ。
身長163cmの妻は両足は着かず、片足でつま先立ちするのがやっと。

それでも、コペンハーゲンの街を自転車で颯爽と走る姿を思い浮かべてなんとか二人で走り出した。しかし、サドルが高いだけでなく、ブレーキはが左側だけで右側は変速ダイヤルだけ、ペダルを逆回転させるとブレーキがかかるなど、日本の自転車とずいぶん違う。日本の自転車なら一度止まったらペダルを逆回転させてこぎ出しやすい位置に回せるのに、それができない。止まる前にペダルの位置を決めておかなければならないのだ。そのため、止まるたびに後輪を浮かせてタイヤを回転させ、ペダルをこぎ出す位置に合わせなければならない。
20240522-10-35-53s
交通ルールに手信号のことやペダル位置など、サドルが高くて走るだけでも大変なのに一度止まるととんでもなく面倒くさい。結局5分ほど走ったところでギブアップして自転車を返すことに。
ホテルでは、事情を理解してくれて、チャージはしないでくれた。これまた有り難う!WIDE HOTELさん!

ホテルでは同じサイズの自転車しか無かったので断念したが、日本人にも合うサイズのレンタサイクルがあればなあ。

自転車が自動車に次ぐ交通手段として認知され、それをスムーズに利用するための交通ルールがしっかりと決められ浸透しているデンマーク。再びコペンハーゲンを訪れることがあれば、事前に自分に合うサイズの自転車を手配して、街を巡ってみたいと思った。

 

| | | コメント (0)

人魚像・チボリ公園・ニューハウン…コペンハーゲン旅行記 (2)市内観光編

僕たちを乗せた飛行機は上海からロシア国境の南をなぞるようにカスピ海・黒海上空を飛んで欧州へ。
20240521-10-09-11s
早朝6時前に着陸し、コペンハーゲンでは何事もなくスムーズに通関。空港のカフェで一息つこうかなと思って値段を見るとビックリ!日本の3倍近い。ちょっとビビってまずはホテルに荷物を預けてからにしようと国鉄でコペンハーゲン中央駅へ。
20240521-7-29-41s20240524-19-08-22s
モダンで綺麗な列車で、15分ほどでコペンハーゲン中央駅に到着。そこからホテルへは歩いて数分。チェックインは15時からとなっていたのに、部屋の準備はできていると、まだ8時前というのにキーをくれた。WIDE HOTELさん有り難う!
現地4泊で、このWIDE HOTELを基点に動き回った。

コペンハーゲンは、主要な観光スポットはほぼ30分歩けば行ける範囲に収まっているコンパクトな都市。コペンハーゲン内での移動は全て徒歩で事足りた。そのかわり、毎日の歩数は一日2万歩ほど。

コペンハーゲンと言えば、ニューハウンのかわいい街並みだけでなく、路地を歩くとどこもかわいい色使いの建物が並び、歩道にまで広げたテラスにテーブルと椅子を並べ、楽しげに珈琲やビール・ワインを楽しむ人で溢れていた。
20240521-11-47-08s
20240524-12-25-15s
駅から一番遠いのは人魚像。世界三大ガッカリ観光スポットなんていうけれど、それほどガッカリはしなかった。
20240522-14-25-40s
人魚像のすぐそばには日本の五稜郭と同じような形のカステレット要塞もあり、中に入った。ウォルトディズニーがディズニーランドの着想を得たというチボリ公園にも入園(入園料一人140DKK=約3300円)したが、なるほど、エリアごとのテーマがありライド物やテーブルゲーム、ステージに多くの飲食施設とまさに元祖テーマパーク。ただ、写真に切り取るとその魅力は伝わらないので、ここではあえて写真無し。
20240531-11-01-36s
20240524-12-11-36s 20240524-11-33-01s
意外と楽しめたのはラウンドタワー。入館料は一人40DKK(約1000円)。円筒形の建物の中はらせん状の坂道を登るようにして屋上に上がり、市内を一望できる。一番上にあるのは古い天文台。
20240531-11-02-26s20240531-11-02-51s
周辺に近代的な高い建物が無いので、360度の街並みと遠くにたくさん並ぶ風力発電の風車を臨む風景を楽しめる。

コペンハーゲンの街はどこも可愛く、そこら中にテラス席のあるカフェやレストランがあり、10分歩いて珈琲、10分歩いてビール、10分歩いてワイン、と散歩と休憩を楽しみながら巡ると良いでしょう。

コペンハーゲン旅行記(3)自転車編 に続く

 

| | | コメント (0)

2024.05.20

トランジットの上海でカミさんが止められて…コペンハーゲン旅行記 (1)

出発前に先ずはラウンジでカレー

上海へは羽田空港から夕方出発する便。コロナ禍が明けて海外旅行客も増え、出国する日本人と帰国する外国人とで空港は混雑しているだろう。余裕を持って早めに行くことにしたが、荷物の詰め込みだのなんだしてたらお昼ご飯を食べる時間が無くなってしまった。想像していた混雑もなく早くラウンジに入り、まずは遅い昼ご飯で軽く評判のカレーから。それから2時間ほどはPCを開き、メールチェックや仕事の指示と確認(今日は平日の月曜日)。そしていよいよ搭乗口へ。

20240520-18-10-46s上海までは国内線に乗っているのと変わらない

搭乗口の前にはこんな自販機が!ポケモングッズが買える。出国前にいかにも日本らしいお土産が、しかもお手頃価格。子どもが小さければ買っていくのだが、20年遅い。子どもにせがまれてお父さんが買っているのを見たら、かわいい手提げ袋に入って商品が出てきた。こういうのも日本らしい。

ちょうど日没、空が赤く染まり始めた頃に飛行機は滑走路に出て、上海を目指した。

20240520-18-43-44s20240520-19-23-42s羽田から上海までだと、福岡に飛ぶのとあまり変わらない。ANA便だから気分としては国内線のプレミアムクラスで飛んでいるような感じ。機内食も国内線よりもちょっと豪華ではあるけれど、飛行時間が短いので1プレート。

シャンパーニュと共に食事を済ませたら、あっという間に上海に到着。ここまでは順調。

20240520-22-34-30s

何故?カミさんが入国審査で止められた!

上海でのトランジットでは、一旦通関して預けた荷物を受け取り、もう一度搭乗手続きをして荷物を預け、出国手続きをしなければならない。ここで事件は起きた。

降機し、パスポートコントロールに向かう。乗り換え便の出発時刻までは2時間ちょっと。30分前には搭乗口に到着したいし、広い空港なのであまり時間の余裕はない。それなのに、到着便が連続したのか入国手続きは長蛇の列。列に並んでいる間に中国人の係官がパスポートをチェックしていると、僕たちの持っているチケットと書類を見て表情が変わった。書類が違うという。いやな予感。

機内で渡されて記入したのは入国手続きの際に必要な書類で、トランジットは別な書類だという。二人は列から離され、トランジットの書類があるところに連れて行かれ、これに記入しろと指示された。急いで新しい書類に必要項目を記入し、先ほどの係官に合図すると、こっちへ来いと列の先頭にまわされた。時間が迫っているので助かった!

まず、僕が入国審査を無事に通過して妻を待つ。しかし、妻はなかなか通してもらえない。ついには別のブースに連れて行かれた。もちろん、僕も一緒について行く。髪を上げて耳を出せとか、パスポート以外に写真入りの身分証明書は持っていないかとか。妻には、盗難や強盗も想定してパスポート以外は現金とマスターカードを1枚だけ持って、他は家に置いてこさせていた。

写真入りの身分証が無いので、耳の写真を撮ってそれをいろいろ照会しているようで、なかなか解放されない。まさかこのまま拘束されるのだろうか?別ブースで10分?15分?20分?いったいどのくらいの時間だったか時計を見る事も忘れてただただ緊張しながら待った。そして最後には無事に解放され、荷物受け取り場所に急いだ。中国の女性活動家か要注意人物に似ていたのだろうか?

年季が入ったRIMOWAのトランクはターンテーブルから降ろされ、寂しく持ち主が取りに来るのを待っていた。トランクを受け取り、急いで出発フロアのSASの搭乗手続きカウンターへ。しかし、たくさん並んだカウンターの中からSASのカウンターを探し出したが、僕たちが搭乗する飛行機の手続きは終わっている?表示がない。スターアライアンスゴールドメンバーなので、ビジネスクラスのカウンターに行きチケットを見せると搭乗手続きをしてくれたが、愛想が無い。エコノミーのチケットでここに来るなとでも言いたげな。コペンハーゲンで荷物を受け取ったときに気がついたが、ゴールドメンバーのオレンジのプライオリティタグも付いていなかった。

とにかく早く搭乗口に向かわなければ。出国審査はスムーズに通過し、搭乗口に着いたときには搭乗開始直前だった。当然、上海のラウンジを覗くことはできず飛行機へ。B787の翼の辺り、真ん中の3列シートのD,Eの席。妻を通路側に座らせ僕は真ん中の席。右隣は体が大きな(太っているわけではなく、大谷のような体格の)青年。

なにはともあれ無事に上海を出発。そして、中国の国境をまたぐ行為は控えよう、と二人で話し、ロシアとの国境の南側をなぞるように西へ向かう、苦痛の12時間となった。

コペンハーゲン旅行記(2)に続く

 

| | | コメント (0)

2024.05.19

過去一番苦労して特典航空券ゲット:コペンハーゲン旅行記(ー1.0)

コロナで延長されたマイレージの期限は今年3月まで

コロナ禍で延長を繰り返していたマイレージが、とうとう2024年3月末で期限を迎えた。ANAカード会員でマイレージがたまっている人は、期限を迎える前に特典航空券をゲットしようと、昨年の春頃から一斉にチャレンジしているはずだ。かく言うこの僕もその一人。国際線は355日前から予約可能となるので、この日に出発しようと思うと、その355日前に予約申し込みをしないとまずゲットできない。かつては3か月前くらいでも普通にビジネスクラスの特典航空券が取れたものだが、陸マイラーも増えてなかなか取れなくなってきていた。それに加えてコロナの延長に次ぐ延長とコロナ明けの旅行需要が重なって、この1年(期限を迎える3月まで)はとんでもない競争になったはずだ。

デンマークへの旅行を計画するも…

2024年3月で期限を迎えるマイレージが数万マイルあることはわかっていたので、僕も昨年春から今年の取材旅行を画策していた。しかも、諸々のスケジュールを考慮するとピンポイントで5月の20日前後に出発し、26日前後に帰国というタイトな指定。行き先は妻の要望でデンマーク。

これまで、ニュージーランド、カナダ(ブリティッシュコロンビア州)、フランス、ノルウェー、ベルギー、イタリアと子育て先進国を取材するために特典航空券で出かけていた。しかし、冒頭で書いたとおり、今年はそうやすやすとチケットが取れるはずがない。特に欧州線のビジネスクラスは予約受付を開始(355日前の午前9時)した途端、瞬殺で埋まってしまうという。デンマーク(コペンハーゲン)へはANAの直行便がないので、どこかで乗り換えないと行けない。欧州のどこかまでANA便で飛んで、提携航空会社に乗り換えなければならない。昨年の5月、GWが明けると1年後のカレンダーを睨みながら予約の電話を毎日かけた。電話して繋がるまで20~30分かかり、繋がったときには既に埋まっているの繰り返し。しかたないので、取れる可能性などほぼ無いが、乗り継ぎを考慮してブリュッセル便のキャンセル待ちをいれて、翌日また電話を繰り返す。

奇跡か!復路だけ取れたけど

ところが、奇跡か復路のブリュッセルから成田便が取れた!こうなるとキャンセル待ちの往路便で奇跡が起きるのを待つしかない。
しかし、キャンセルが出ることなく月日は流れ、とうとう年も越してマイレージの期限切れも近づいてきた。3月までにチケットに変えるか他の物に使うかしなければ消えてしまう。往路はビジネスクラスを諦めてエコノミーで行くか?
ANAに電話すると、まだ僕たちの前に4人キャンセル待ちがいるこということで、これは無理と判断。それではエコノミーにするか?と悩んでいると、オペレーターさんから意外な提案が。

「上海乗り換えでコペンハーゲンであれば、上海まではビジネスクラスが確保できます。上海からコペンハーゲンはキャンセルが出ればビジネスに切り替えることができます。ただし、コペンハーゲンまでのアップグレードは自動ではできないので、電話いただきキャンセルが出ているときのみ可能です。出発96時間前まで変更可能です」というもの。

フライト時間が長い上海~コペンハーゲンがエコノミーというのは辛いが、奇跡にかけよう。というわけで、1月に往復ビジネスクラスのマイレージを減算してコペンハーゲンのチケットを確定し、マイレージを無駄にすることは避けられた。そのスケジュールですぐにホテルも手配した。
それからキャンセルが出ていないか、頃合いを見ながら電話を繰り返した。

結局上海~コペンハーゲンはアップグレード叶わず

約12時間飛ぶ上海からコペンハーゲンはANAの提携(スターアライアンス)航空会社SASのエコノミークラス。実は、SASにはANAのプレミアムエコノミーに相当する座席(GO PLUS)があるので、それは取れないのかと交渉したが、SASから特典航空券として提供されている枠は、ビジネスとエコノミーだけなのでできないと(ANAにもSASにも電話してダメだった)。しかもSASのエコノミーチケットは事前座席指定ができない。SASはLCCのように、座席指定は有料。ビジネスクラスのマイレージ使うんだから、座席指定くらい事前に良いでしょ?って思うけど、ANAではできない。じゃあSASでと思うと有料になるのだ。

結局、出発96時間前ギリギリまで電話をしてキャンセルが出るのを待ち続けたが、状況は変わらず。エコノミー席が確定した。
チケットを発券したので、航空券は無料だけれど燃油サーチャージと空港利用税などが2人分で148,580円をカードで決済。

コペンハーゲン旅行記(1)に続く

 

| | | コメント (0)

2024.05.11

脊振の川も玉島川もすっかり変わってヤマメの魚影はほとんど無し。 「ななのゆ」のヌルヌル温泉とつゆだくカツ丼で気分を上げて帰宅

昨シーズンで古湯を見限り、今シーズンは脊振方面へはまだ出かけていなかった。昨年の大雨で、脊振方面でも大きな被害が出ていた。シーズン終盤にまわった川はどこも護岸が崩れ、渓相も大きく変わっていた。水害後は行けていないが玉島川は越水し、護岸が崩れたり岩が動いたりと言うのは伝えられていた。

そして今春、玉島川の清掃作業をする写真などがSNSで伝わってきた。そこで玉島川、脊振の様子を見に出かけることにした。

三瀬峠を越えて玉島川に向かう途中の川にまず入渓。昨シーズン最後に入ったときから更に渓相は変わり、どこも砂で埋まってヤマメの姿は無し。たまに出るのは2寸、3寸のチビヤマメだけ。この川を早々に諦め玉島川へ。

20240511-17-28-47s
いろんな物の値段が上がっているが、玉島川の遊漁料も今年値上がりして日釣りで1,200円に。流下物は綺麗に取り除かれて釣りやすいものの、やはりどこも砂で埋まり、ヤマメが付きそうなポイントがほとんど無くなっていた。そして魚の気配もほとんど無し。所々に新しい足跡が残っているので、昨日か今朝か釣り人が入ったようだ。
Dsc_2779s
玉島川は漁協が放流しているものの、古湯同様に解禁直後に餌釣り師にほとんど釣り上げられているのだろうが、どこかに釣り残された成魚はいるはず。一日釣り上がり(滝川も覗いてみたけど、工事?のせいか濁って竿を出せず)、2尾。しかも最大がこれ。

20240511-15-18-28s
結局、消化不良のまま脱渓し、目の前の「ななのゆ」へ。PH値10.1は佐賀県内で一番アルカリ度数が高い天然温泉。少しヌルヌルして体にまとわりつくようなお湯は、いかにも温泉に浸かっているという感じが良い。汗を洗い流し、遡行でパンパンになった足を露天風呂でほぐした後は、お約束のコーヒー牛乳。
20240511-15-11-41s
20240511-15-14-03s
このレトロな自動販売機も良い。さて問題です。お金を入れた後、どうやって牛乳を取り出すでしょう?気になる方は是非ななのゆへ。

温泉にも浸かったし、今日はゆっくりしてここで夕食を食べてから帰ることにしている。お目当てはカツ丼。
20240511-17-08-14s
コーヒー牛乳を飲んでも汗は治まらず、体は火照ったまま。ノンアルコールビールを飲みながら、カツ丼のできあがりを待つ。
20240511-17-12-46s
関東のカツ丼とはちょっと違い、ここのカツ丼は出汁の利いた汁がたっぷりの「つゆだく」で僕好み。
温泉と美味しいカツ丼と山の空気に癒やされ、残念な釣果との帳尻を合わせて帰宅の途についたのでした。

 

| | | コメント (0)

2024.02.12

スペーシアXに乗って、20年ぶりくらいで日光に行ってきた

大晦日に初孫が生まれ、それから1ヶ月間は娘夫婦と孫の3人が里帰りで同居していた。といっても、僕は半分福岡にいて留守にしているので、妻への負担が大きかった。「来て嬉し、帰って嬉し孫たちかな」というけれど、娘家族が帰り肩の荷が下りたのは妻だ。その妻がゆっくり温泉にでも行きたいという。

1週間後の温泉旅行を急ぎ計画

ちょうど東京にいる3連休に空いている温泉旅館を探すが、連休でしかも一週間前。山の方だと雪も残っているだろうから車ではなく、鉄道で行けるところが良い。となると、東武線で日光・鬼怒川か中央線で山梨方面か。そういえば、東武線で新しく運行開始したスペーシアXに乗ってみたい。となれば日光だ。世界遺産の見所もたくさんある。スペーシアXでいく日光と言えば、東武ツアーだけれど、こんな直前に空いているはずもない。

パッケージでは探せなかったので、まずbooking.comで日光の宿情報を検索すると、素泊まりなら取れそう。それでは、スペーシアXは?と特設サイトで空き状況を検索すると、午後1時過ぎの列車で、スタンダード席に5席だけ空きがあった。まずスペーシアXの席を確保し、宿を探す。booking.comで良さそうな宿を見つけたが、喫煙の部屋しかない。禁煙の部屋は無いかと問い合わせると、booking.comに卸ているのは喫煙の部屋だけだという。さて、どうしたものかと宿のサイトを見ると、別館特別室は禁煙。宿のサイトではこの部屋に空きがあったので予約。素泊まりなので、値段もリーズナブルだ。

宿もスペーシアXも確保できたが、夕食にありつけないと旅の楽しみは半減する。3連休なので良い店は予約しておかないと飛び込みでは難しいだろう。日光といえば湯葉、とよさげなお店を探して予約を試みるが、案の定どこも既に予約でいっぱい。湯葉をあきらめ、TripAdvisorで評価が高いレストランからいくつか候補を選び、トラットリアリッジを予約。これで旅の準備は整った。

車を置いてアルコールOKの旅

日光へ行くのは20年ぶりくらい。前回は家族で参加したバスツアーだった。
20240211-13-19-04s
20240211-14-03-43s
今回も車を置いて列車での旅なので、気が楽。車内で楽しむためのビールやらおつまみやらを買い込み、バーボンを入れたスキットルとグラスも持参。そう、スペーシアXの売りの一つのラウンジで提供されるビールは、残念ながらsold outでありつけず。1時間半という短い行程だけれど、雪が残る車窓からの景色を見ながら列車の旅を楽しんだ。

1泊だけ最低限の手荷物なので身軽だ。東武日光駅から宿までは、周辺の様子などを確認しながら歩いて20分ほどで到着。通されたのは、大谷川を見下ろす、広くて快適な部屋だった。

受け付け時間に間に合わず、拝観できず

荷物を置き、早速宿からは歩いて10分ほどの世界遺産の一つ、東照宮を目指す。
20240211-15-59-34s
やはり世界遺産の輪王寺を抜け、東照宮の前に立って愕然。拝観受付は15:30まで。既に16時を過ぎ、輪王寺の金箔は夕日に照らされ輝いていた。
明日朝一番に再訪することにし、周辺を散策。カフェで抹茶を飲んだりして時間を調整し、予約していたトラットリアまで散歩しながら歩いて向かう。

美味しい食事と金谷ホテルのバーで充実した夜に

20240211-17-55-17s
20240211-18-09-25s
トラットリアリッジに到着すると入り口に「本日は予約のお客様で満席です」とかかっていた。予約していて良かった!地元の常連さんらしきお客さんで賑わう、気取らず 居心地の良いお店。
日光生湯葉のカプレーゼで、念願の湯葉にもありつけた。そして本日のオススメに「ヤマメのコンフィ」!普段、ヤマメはC&Rで釣ってもめったに食べない。過去にヤマメを口にしたのは数回しか記憶にない。骨も頭もパリパリで美味しくいただきました。
他の料理もみな美味しく、お店のスタッフの対応もかしこまらず適度にフレンドリー。食事の時間をワインとともに楽しく過ごした。

そして、今回もう一つ行きたかったのが金谷ホテルのバー。流石に金谷ホテルに泊まるほどの余裕はないので、せめてバーで一杯。事前に電話で予約できるかと尋ねたが、宿泊のお客様が優先で予約はできないと。席が空いていれば入れますということだったので、ダメ元で扉を開いた。
20240211-20-08-11s
幸運なことに、次のお客様の予約(宿泊客)が入っていますが、その時間まででしたらということで無事に席に着くことができた。しかも、暖炉の前の特等席。オリジナルカクテルもあったが、初めてのバーではいつもマティーニ。妻はジンフィズ。どちらも小ぶりの大正時代のグラスで提供された。マティーニのベースはタンカレーだった。

宿に戻り、温泉に入って一日の疲れ(13000歩ほど歩いていた)を癒やして就寝。

日光東照宮・輪王寺、そして再び金谷ホテルで締めくくり

10時にチェックアウトし、その足で東照宮へ。東照宮は何度来ても見ごたえがある。
20240212-9-52-36s
陽明門や三猿、眠り猫も良いが、五重塔もあるのだ。そして毎回感動するのは「鳴き竜」。今年は辰年だし、いつも以上に(心にも)響く。世界遺産の一つでもある二荒山神社は今回パスして、輪王寺を参拝し、お昼は再び金谷ホテルへ。妻が金谷ホテルのカレーを食べて帰りたいというのだ。
まわりにはワインを飲みながらランチをとるテーブルもあり、写真を撮るのもはばかられる(で写真撮れなかった)上品な雰囲気の中で、3700円のビーフカレー。「これまでに食べたカレーで一番高いけど、美味しいね」「でも、ニセコだったら普通のカレーでもこのくらいするんだよね」と二人で他愛もない話をしながらゆったりした時間を過ごした。

夫婦で大人の修学旅行を堪能した、一泊二日の日光旅行だった。

 

| | | コメント (0)

より以前の記事一覧