今回は急激な円安で海外の物価は相対的に高くなっていた。2年前、ナポリに出かけたときには1$約112円ほどだったから、円の価値はおよそ4割も下落している。加えてバブル崩壊後の30年間、日本の経済成長が止まっている間に諸外国は年率2%前後の経済成長を遂げて物価も上がっている。ChatGPTで年間2%の経済成長を30年続けると、何%成長するか計算してもらったら181.1%となった。単純な経済成長に伴う物価上昇だけでも1.8倍になり、更にコロナ禍後の好景気とロシアのウクライナ侵攻に伴う物価上昇で更に上がっている。
そもそも、航空運賃は無料でも、燃油サーチャージと空港利用税などで一人74,290円。2人で148,580円。前回のナポリ行きの時には一人58,120円、二人で116,240円だったから、こちらもやはり高くなっている。
デンマークのオープンサンド「スモーブロー」
コペンハーゲンに到着してまず最初の食事はニューハウンでの昼食。オープンサンド4種で199DKKの写真入り看板を見つけてその店のテラスに座った。
デンマークのオープンサンド「スモーブロー」。バイキングがライ麦パンにいろいろな食材をのせて食べたのが始まりだとか。それぞれがビールを頼んで合計333DKK。日本円で約8,000円。オープンサンドは一つずつがそれなりのボリュームで、それぞれを半分に切り二人でシェアして食べてちょうど良かった。
食事を終えてニューハウンを運河沿いに歩いていたら、他の店も同じ看板を出していた。恐らく運河沿いのお店のランチはこのメニューで統一していたのだろう。どのお店に入っても同じメニュー・価格ということだったか。
この日は早朝にコペンハーゲンに到着し、それからホテルへの移動→市内ウォーキングツアーと、時差ぼけの中動き回ったので少々疲れが出てホテルに戻ったらバタンキュー。夕食はやっとの思いで近くのセブンイレブンでサンドイッチと飲み物を買ってきて、それで済ませた。
ホテルの朝食が充実していて…
評価が良かったのでホテルは朝食付きで予約していた。ホテルのサイトを見ると、朝食ブッフェは一人245DKKとあるので、約5,500円、二人で11,000円!
時差ぼけで、毎朝4時過ぎには目が覚める(と言っても、日本でも5時前に目が覚めているけど)。朝食が始まる時刻には雰囲気のある朝食会場に行ってゆっくりと食事。普段の朝食は牛乳とヨーグルトだけなのだけれど、これだけ豊富なメニューが列んでいると(写真に写っていないところにもたくさん)、ついつい食べてしまう。朝食だけで普段日本で食べている夕食くらいのボリュームのものを食べていたんじゃなかろうか?
おかげでお昼はちっともお腹が減らない。滞在中、初日のスモーブロー以外、お昼はほとんど軽く済ませた。
デンマークにはスタバもあるが、スタバそっくりなローカルカフェチェーンがある。その名も Espresso House。帰国して調べてわかったけれど、スウェーデン発祥のカフェということだった。そういえば、マルメ-にも有ったな。
カフェラテ2杯とデニッシュを1つで148DKK、日本円で約3,420円。
ホテルにレストランが無い!
夕食についてはきちんと食べたいと思っていたので、TripAdvisorやGoogleMapで近くの評判の良さそうなレストランは一応調べていた。コペンハーゲンには「世界のベストレストラン50」で1位にも輝いた世界的に有名なnomaもあったが残念ながら昨年閉店。開いていたとしても予約は取れないし、僕の懐具合ではとても食事は楽しめない。しかし、初日に色々歩き回ると雰囲気の良いレストランやカフェがたくさんあったので、何処に入っても良さそうな安心感があった(ちょう福岡の大名辺りのような感じか)。
滞在中、唯一雨が降った日(マルメ-に行った日)はお店を探して歩き回るのもなんだし、ホテルのレストランで食べるのも良いだろう、とフロントで予約しようとした。ところがなんと朝食のブッフェレストランは有るけど、フルサービスで食事を提供するレストランは無いと!最近、日本の温泉地などでも導入が進んでいる泊食分離なのか。そこで、事前に調べていたホテル近くのレストランの一つへ。もちろん予約なんかしていないので、ダメ元で突撃。
意外とお手頃価格、地球の歩き方に掲載されていた
向かったのは市庁舎の裏手にあるTIVOLIHALLEN。
行ったのが早かったからか雨のせいか、無事席に着くことができたが、ものの30分もすると常連さんらしきお客さんでほぼテーブルは埋まってしまった。
英語のメニューを一生懸命解読し、どんなのが出てくるか想像しながら小エビのマヨネーズ添えやヒラメのムニエル?ともう1品肉料理を注文。ところが、写真付きのメニューが置いてあった!最初からこれを見て注文すればよかったのか。
TIVOLIHALLENでは料理を3品とビールを3杯注文して581DKK、約13,700円。ここでは意外にもお手頃価格で食事ができた。
で、ホテルに戻ってカミさんがkindleで地球の歩き方を見ていて、「今行ったお店、コペンハーゲンのレストランの最初に出てる!」って。知らずに行ったのに、地球の歩き方でもオススメのお店だったのね。
北欧の夏はテラスが大賑わい
そして最終日の夕食。4時半に取材を終え、ホテルに戻る時間ももったいないしそのまま夕食にしようと、レストランが集まっている一角のこれも一応調べておいたPatéPatéheへ。ここも予約なし。テラス席はビールやワインを飲むお客さんで大賑わい。時刻は夕方5時くらい。スタッフを見つけて食事がしたいと伝えると、まだディナータイムじゃないからキッチンがクローズで食事は出せないと。6時から食事は出せるからテーブルを予約だけしてその頃に来るか、それまでここで飲んでるか?と尋ねられた。応えはもちろん、飲みながら待ちますよ!と。
天気も良いしカラッとしてるし、テラス席でビールを飲みながらまったり過ごしながら6時を待つ。
6時になったらスタッフがやってきて、席はこのまま外が良いか店内が良いかと。店内の雰囲気も良さそうだが、せっかく天気も良いしこのまま外で、と。なんと言っても日没は9時半だから。北欧の人たちは長い冬の反動で、夏はひたすら外で日を浴びたがる。青空の下で陽気に騒いでいる。次から次にお客さんがやってくるがすぐに満席になり、入店を断られている。ここも予約なしで来たのにラッキーだった。
最後の夕食なので、CAVAのボトルを1本開けてお疲れ様の乾杯。
ここでも3皿ほどをシェアして、その前のビール(二人で4杯?)と合わせて1,290DKK、約3万円。
とにかくみな、短い夏の日差しを無駄にしないよう、向日葵か夏の虫かというくらいに明るい屋外で過ごしていた。そしてホテルに戻り、Josephines Barで最後にワインを一杯。9時だというのにまだ日が沈んでいない。
このバーも夕方から多くの客さんでごった返していた。
グラスの白ワイン、1杯95DKK、約2,300円。
そして、翌朝もホテルの朝食ブッフェで腹ごしらえをして、ホテルスタッフに別れを告げ空港へと向かった。