カテゴリー「旅行・地域」の記事

2023.03.14

古湯でヤマメがいなくなるのは密漁のせいかも?つり人チャンネルの座談会を見て思ったこと

youtubeで、釣り人チャンネルの示唆に富む座談会「鮎・渓流釣りの未来を語る座談会 第1回/アユ・ヤマメ(サクラマス)・アマゴ(サツキマス)を増やすには?~放流の不都合な真実とは?~」を見た。

この座談会は、釣り人・内水面の漁業関係者には是非見てほしい内容。それぞれの川や地域、漁協の事情や背景もあるだろうけど、高い視点で自然や川、水産資源を守るための活動・ルール作りを進めて欲しい。

座談会の後半では傍若無人な釣り人の様子も指摘された。箒川では放流後解禁まで警察官が夜通し川を見張っているという。そうしないと、夜のうちに魚を釣り上げて持って帰る輩がたくさんいるのだとか。福島では100匹200匹釣って大きなクーラーボックス一杯にして帰る(束釣りじいさんと呼ぶらしい)と。そんなに持って帰ってどうするの?と聞くと、スナックのお姉ちゃんに持っていくと喜ばれるんだとか!何を考えているんだか。

これを聞いて、古湯で突然魚が釣れなくなったのはこの密漁のせいじゃないかと思ってしまった。数年前、解禁して最初の週末、遊漁証を購入するときに今年の放流の様子を伺ったら、「よく釣れてるみたいですよ。60匹釣ったっていう人もいるらしいです」って。いや、解禁日に多くの釣り人がいるのに、一日中釣っても60匹なんて釣れるはずがない。漁協の人はカワウによる食害で解禁までにヤマメが食われて釣れなくなったなんていっていたが、放流して解禁までの数日の間に(今年は27日放流で2日後に解禁)人目を忍んで釣っている輩がいるのではないのだろうか?そんな疑念が沸いてきた。

古湯の放流・解禁への提案

これから古湯の放流は、解禁当日の早朝に行い、釣りのスタート時刻を午前8時とか9時とかにしたらいいんじゃないだろうか?解禁日の釣り開始時刻を決めている河川や湖も多い。嘉瀬川本流への放流ももっと増やしてほしい。鮎の放流後にカワウによる食害に悩まされていた他の河川で、春にヤマメを放流して釣り人を呼び込んだら、釣り人がいることでカワウの食害が減ったという事例もある。解禁して魚がいれば、本流には釣り人がいつも立っていて鳥は近づかないだろうから。スタート時刻を守らない馬鹿者に対しては、箒川のように警察の協力を仰ぐのも良いだろう。

法律も社会のルールも変わっているのに、昔はこうだったなんて決まり事を守らない老害オヤジは逮捕だ!

 

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2023.02.14

東京で「ケンミンの焼ビーフン」ゲット!

昨年、右手がうまく使えないときに東京で探した冷凍の「ケンミンの焼ビーフン」。残念ながら、近所のスーパーでは見つけることができなかった。やがて骨折も繋がり箸も使えるようになったので、東京で探すことはしなくなっていた。

そんなこともすっかり忘れ、週末にOKストアへ買い物に。冷凍食品を補充しようとケースを眺めていたら、なんと!

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昨年探すのを諦めた「ケンミンの焼ビーフン」がそこにあるではないですか。
これは買わねば!とすぐに買い物かごに。これからは我が家の冷凍庫の常備食となるでしょう。

 

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2023.01.25

PCをwindows11にしたから?ANAラウンジのWifiが繋がるようになった

ANAのラウンジでは、昨年までメインで使っていたsurface laptop2ではWifiが使えなかった。広告ブロックを入れたブラウザでは「インターネットを利用する」ボタンが表示されないのだ。
ところが、今年PCを新しくlaptop4に換えてANAラウンジでブラウザを開くと、なんということでしょう。「インターネットを利用する」ボタンが表示されるではありませんか。

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前回の

PCを新しくしたら、うっかり広告をクリックして詐欺サイトに誘導された

でも書いたけれど、この後広告ブロックは正しく機能している。laptop2の時と何が違うかといえば、OSがwindows10から11に変わったことと、AdBlockのverが上がったこと。CPUの性能が影響するとは考えづらい。

いずれにしても、ANAのラウンジでWifiが使えるようになったというご報告でした。仕事で使うかどうかは自己判断で。

それにしても寒い!

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2023.01.14

プレミアム付きデジタル商品券は使いづらいなあ。デジタル後進国日本の現状をこんなところでも露呈

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コロナ禍で売り上げが落ちた東京の飲食店を応援する、Go To EatキャンペーンTokyo。抽選に当たったので、デジタルチケットを2万円分(16000円)購入した。

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同じく、福岡市では市内の消費喚起や地域経済の活性化を目的として20%のプレミアム付き電子商品券のネクスペイを発行。こちらも抽選で当たったので1万2000円分(1万円)を2回購入した。
東京と福岡のプレミアム付き商品券を合計で4万4千円分(購入額は3万6千円)。全部使い切れば8千円お得。ところが、これがなかなかに使いづらくて参ったのだった。

1,使える店が限られている

東京でも福岡でも、どこででも使えるわけではなく、いざ使おうとすると使えないと言われる。福岡市のネクスペイは、コンビニならどこでも使えるかと思っていたら、近所のローソンでさえ使えなかった。スーパーも、イオンは使えるけどマルキョウは使えない。福岡市を一歩出れば当然使えない。さらに、身近な飲食店で使える店は本当に限られていた。
Go To Eat はそもそも飲食店が対象のうえ、さらに使える店も限られている。

2,デジタル後進国の罠

ネクスペイはそもそもデジタル。使い方はQRコードを読み込み金額を入れて支払うので、ほとんどPayPayと同じ。PayPayが使えるお店だったらネクスペイも使えるかというとそうではない。期間限定の決済手段なので、導入の煩わしさから敬遠する個人商店・飲食店は多かったのだろう。
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Go To Eat はデジタルと紙のチケットがあり、紙なら使えるけどデジタルは使えないというお店が多くて、これまたなかなか使えない。デニーズでさえデジタルのチケットは使えなかった。これもネクスペイと同じで、期間限定のデジタル投資への抵抗なのだろう。ここでもデジタル後進国の罠にはまってしまっている。

3,期限付きの罠

どちらも使用期限があり、期限内で使い切らなければ無駄になってしまう。東京は1月25日まで、福岡市は2月15日まで。
利用したい時・お店では利用できず、なかなかチケットが減らない。気がつくと年も越して使用期限が目の前に迫ってしている。
ネクスペイは福岡空港のほぼ全てのお店で使えるので、東京へのお土産を買うのに使い、週末のルーティンの散歩で行くららぽーとのユニクロで使えることがわかったので、ちょうど買わなければと思っていたインナーなどで一気に消費。
しかし、東京の分は飲食店でしか利用できない。外食やテイクアウトのたびに使えていればもう使い切っていたはずなのだが、まだ残っている。僕の場合は東京にいる時間も限られているのでなおさら使う場面が少ない。使用期限が迫ると、チケットを使い切ることが目的にさえなってしまう。まあ、飲食店支援なのだから使い切ることが大事なんだろうが・・・

さて、期限までに使い切れるだろうか。

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2023.01.03

毎年楽しみにしていたANAプレミアムクラスのお節が(T^T) そしてとうとうワインがペットボトルに

ここ10年以上、クリスマスは福岡で過ごし、正月は東京で迎える生活が続いている。そして、1月3日に福岡へ飛ぶ。
この移動が毎年最初のフライトとなるので、プレミアムクラスにアップグレードをして機内でお節をつまみながら富士山を眺めるのが楽しみ。
もちろん、アップグレードできるとは限らないし、富士山が見える窓側A席が確保できるとは限らない。しかし、Uターンの逆方向なので、これまでもだいたいアップグレードできた。

今年もA席は確保できなかったが、無事アップグレードでき羽田空港へと向かった。
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羽田空港は思いのほか多くの人で溢れていた。そして定刻より少し遅れて始まった搭乗では、機体の搭乗口の横に何やらサインがあることに気付いた。席に着くと、隣の席の男性がCAさんに「これ、鬼滅の刃3号機ですよね?子ども達に搭乗証明書貰えますか?」とお願いしている。
そういえば、ずいぶん前にピカチュージェットに家族で乗ったときにも、金ぴかの搭乗証明書貰ったことがあった。うちの子達はみな成人して出ていったので、わざわざ貰うこともないか。と考えていると、炭治郎と煉獄さん?の声で機内アナウンスが始まった。

離陸し、外を眺めると雲も無く、富士山が下にあれば機窓から見えるはず。しかし残念ながら窓際の席ではないので見ることができない。プレミアムクラスのシートは半分ほどが空席。幸いなことに富士山にさしかかる直前にシートベルトサインが消え席を立てる状況になったので、搭乗扉の窓から富士山を撮影することができた。

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再び席に戻り、お節を待つ。

しかし、運ばれてきたのはお節ではなく通常の機内食だった(T^T)
ANAのサイトには1月1日~3日まではおせちのメニューが掲載されているのに。「メニューは都合により変更する場合がございます」とはあるけれど… 予定よりも早く、用意していたおせちが無くなってしまったのか?
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更に驚きは、スパークリングワインの銘柄はこれまでと変わらないが、ボトルがペットボトルに!
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輸入元が全日空商事なので、重さを抑えるために搭載専用でペットボトル仕様を特注したのだろうか。
思えば、かつてはシャンパーニュ、ニコラ・フィアットのミニボトルだった時期もあるのに、それがいつのまにかスパークリングワインに変わった。CAVAのCODORNIUの時もあったし、今はヴァン・ムスーのVeuve Olivierに。そしてとうとうペットボトルだ。ガラスのグラスもそのうちにプラスチックに変わるのだろうか。

悔しいので2022,2021年のお節の写真を貼っておきます。
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今年の3が日はあまり良いスタートではないな。昨年も大変な一年だったし、更に注意して一年を過ごすことにしよう。

 

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2022.11.05

初挑戦!うらたんざわ渓流釣場。ティペット8x、#24のユスリカアダルトに46cmのニジマスが掛かってもう大変!

九重フィッシングリゾートが廃業しているのを知り、無性に釣りに行きたくなった。
先月は秩父フライフィールドに行ったが、釣れるのはニジマスばかり。ヤマメの魚影は見えなかった。どこかヤマメが釣れる所はないか?
まず頭に浮かんだのは奈良子釣りセンター。過去に何度も足を運んでヤマメもイワナもいることはわかっている。しかし、久しぶりにサイトを覗くと、やはり大雨被害でずいぶんと様子が変わっている様子。

他にはないかといろいろ見ていると、うらたんざわ渓流釣場が気になった。つるや釣具店や釣りチャンネルのYouTubeチャンネルでも紹介されていて、フライ・テンカラ専用釣場、その名も「ヤマメクラシックⅠ、Ⅱ」があるではないか!ここにヤマメがいないはずはない!これは行くしかない!

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朝6時に自宅を出発し、中央高速に乗ったはいいが、なんと八王子手前の事故で渋滞。10kmの通過に90分との表示!手前のインターで降りるかどうしようか悩んだけれど、そうはいっても意外と早くに渋滞は解消するかもしれないとそのまま八王子JCTを目指す。しかし、淡い期待は裏切られ、90分は掛からなかったもののずいぶんと時間をかけて渋滞を抜け、外環相模原ICを降りることができたのは8時過ぎ。うらたんざわ渓流釣場に到着したの8時40分だった。丹沢はちょうど紅葉が見頃だった。
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受付のある建物の前に車を駐めると、見覚えのある顔の男性が声をかけてきた。つるや釣具店のYouTubeチャンネルで見た井上さんだ。
注意事項や釣場の状況を伺い、釣りの準備を整えいざ出陣。午前中はヤマメクラシックⅡをドライフライで釣り上がる。11月なので、産卵に参加したヤマメはほぼ生涯を終えている。残っているとしたらまだ産卵に参加しない若いヤマメ。魚影は濃いが、ほとんどがニジマス。ヤマメが着いていそうなそれらしい流れのポイントにフライを流すも、喰ってくるのはニジマスばかり。パーマークがありそうなヤマメを探しながらフライを落としていく。
Dsc_2187s 20221105-10-09-19s そして、岩の脇に定位しているヤマメらしき姿を確認。何度もしつこくフライを流してやっと喰った!めでたく8寸ほどのヤマメをネットに。まず1枚写真を撮って、ちゃんと姿勢を整えて撮ろうとしていたら脱走ww。バーブレスだからネットに納まった所でフックが外れていた。ふと見上げると真っ赤な楓。上流側の木々は見事に紅葉していた。
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その後も、小さなヤマメともう一尾7寸に届かない程度のヤマメ、順調?にニジマスをネットに納めて釣り上がっていった。
ポイントガイドのかじか淵なのか、岩が沈んだ少し深めのプール。岩陰にヤマメが潜んでいそう。毎日釣り人に攻められるシビアなヤマメ狙いなので、8xのティペットに#24のユスリカアダルトで釣り上がっている。そのユスリカアダルトに岩の裏から浮いてきたのは予想に反する大きな魚体。なんと、そいつがフライを咥えてしまった。ここからが大変。プールを走る走る。こちらもなんとか切られまいとロッドをいなし、転ばないように一緒について行く。長い時間のやりとりの末、弱ったところでなんとか引き寄せ取り込もうとしても、ネットに納まるサイズではないのでまた一苦労。それでもやっとの思いで頭からネットに取り込むことができた。
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全長は46cm(ランディングネットの全長は40cm弱)、尾びれが欠けている分泳力が弱く、8xのティペットでもなんとか取り込めたのだろう。その後はヤマメに出会えないまま堰堤にたどり着いたところでちょうどお昼の時間となり、一度退渓。戻って昼食に。

午後は下流部のヤマメクラシックⅠを釣り上がるも、ヤマメには出会えず、そのままフライ・ルアー・テンカラエリアにフライを落としながら再びヤマメクラシックⅡへ。こちらはまだ目視できるヤマメがいたので、残りの時間はサイトフィッシングで狙うことにする。
定位するヤマメの頭上に何度もフライを流すが、全く無視。フライを替え、フローティングピューパを流すと喰った!しかし、痛恨の合わせ切れ。なんということか。結局そのポイントでもヤマメは出ず、次のポイントへ。ヤマメの姿は見えないけれど、ヤマメが隠れていそうな流れ込みの白泡にフライを流すと、合わせる前にいきなりロッドにテンションがかかった。尺越えくらいの銀ピカの魚体が流れの中を暴れるように走り回る。レッドバンドが見えないので、待望の銀化した尺ヤマメか!?と期待しながら慎重にやりとりを続ける。
やっと疲れて水面に浮いてきたのは、残念ながらヤマメではなく、ヒレがしっかりした尺越えのニジマスだった。
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この一尾を最後に納竿。イワナも釣れるのではと期待したが、尺近いイワナの姿は確認できたものの、底に張り付いて全くフライには反応しなかった。

行きで事故渋滞に巻き込まれたので、帰りは少し早めに出たつもりだったが…
首都高の都心環状線CⅠのトンネル内でまた事故渋滞。結局帰りは行きよりも更に時間が掛かって3時間。

高速道路を使って92kmの道程を、行きが2時間半で帰りは3時間。92kmの道程は福岡の自宅から梅野川までの下道を通って行く距離と同じ。行程の半分はほとんど信号のない山道を行く梅野川までは、高速を使わずに早朝出発の行きは2時間ちょっと、車が増える帰りでも3時間弱。東京からはどこの渓流も、高速道路を使っても時間距離は遠いんだなあ。コスパもタイパも厳しいなあ。

 

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2022.10.15

ショック!九重フィッシングリゾートが廃業していた!

先週、秩父フライフィールドに出かけ、川の流れにフライを流すことはできたけど、どうも中途半端だった。福岡に戻ると週末の天気は良く、気温も25℃を超えるという。一人でじっと家にいるのももったいないので、久しぶりにドライブがてら九重フィッシングリゾートに行ってみるかとサイトを覗いてみたら、なんと「廃業のお知らせ」が!豪雨禍で休業していたのは知っていたが、2年経つのでそろそろ再開してるだろうと思っていたのに。

2010年前後は、シーズンオフによく通っていた。2010年バンクーバーオリンピックの女子モーグル決勝は、ここの管理棟でみんなして上村愛子を応援していた。しかし、この年に新しく始めた事業に忙殺され、その後は足が遠のいていた。

その事業も、東日本大震災の影響などもあり結局軌道に乗せることができず、断腸の思いで2018年に手放すことになった。その事業で残った負債の返済にもなんとか目処が立ったところでこんどはコロナ。一方で、九州は毎年のように大雨に襲われ、どの川もあるいは山も大きな被害に見舞われた。そして、鳴子川・九重フィッシングリゾートも例外ではなかった。令和2年7月豪雨で被害に遭ってからずっと休業が続いていたが、とうとう復活することなく廃業となってしまった。
代表の古味さんのブログによると、後は太陽光発電施設になるらしい。それもなんだかなあだが、地主さんにしてみれば生活がかかっているから第三者が軽々しく口を挟むことではない。

コロナも落ち着き、久しぶり(10年以上!)に九重フィッシングリゾートに足を運んでみようと思ったのに、残念。
古味代表、長い間お疲れ様でした。

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2022.10.09

秩父良いとこ一度はおいで~、来シーズンの下見に秩父に行ってきた

不完全燃焼な2022渓流シーズンが終了した。どこにヤマメがいるかもわからず闇雲に川に行っていた初年度は除くと、川に、渓に立った回数は、flyfishingを始めて過去最低かもしれない。こんなだから、もう少し釣りたい。でも、朝霞ガーデンや止水の管理釣り場ではなく自然渓流で。

今の見込みだと来シーズンは関東での釣行が増えそうなので、少し下見もしておきたい。養沢や秋川がある多摩川上流の奥多摩や、忍野から桂川の様子はもうだいたいわかっているので、荒川上流の秩父方面を見てみたい。ネットで10月でも釣りができる渓流を探すと、秩父漁協が管理する秩父フライフィールドが見つかった。妻に「3連休、秩父に釣りに行きたい」というと、「じゃあ、私も一緒に」と言う。別に釣りがしたい訳ではなく、どこかに泊まりで出かけたいらしい。日帰りのつもりだったが、急遽泊まりでの釣行を組むことになった。秩父フライフィールドは定員8名の完全予約制。お許しも出たので早速ネットで予約。

20221010-8-33-22s コロナの外出規制も緩和され、観光地には人が戻ってきている。急な泊まり、しかも3連休ということで宿は何処も満室。やっと秩父駅近くの宿に空室を見つけた。小さいけれどフロント前に薪ストーブがある、小洒落た旅館。しかし、評判の朝食はあるけれども夕食がない。滅多に一緒に外泊することはない妻と二人、どこかで美味しく食事がしたい。宿の周辺で調べたが、ここは!というお店は店休日だったりでなかなかみつからない。
やっと見つけたのは、宿から歩いて15分ほどのイタリアンレストラン。古民家をリノベーションした建物の1階。隣は秩父麦酒工場直送の樽生を常時8〜10種、国内外の醸造所のクラフトビール4〜10種を入れ替えながら提供する「まほろバル」。2階はこれまた素敵な民泊「ちちぶホステル」。ここに泊まれれば完璧だったのだけれど、あいにく満室だった。

20221009-17-02-17s 20221009-17-02-09s 東京からの道中はスムーズで、予定よりも早く到着。秩父フライフィールドを下見してもまだ時間が余る。予定よりも早くチェックインを済ませ、お風呂に入って散歩がてらレストランに向かう。途中立ち寄った西武秩父駅には、高速道路のSAや道の駅のようなお土産が買えるショッピングコーナーやフードコート、越後湯沢駅を思い出すような立ち飲みスペースに日帰り温泉施設「祭の湯」が併設され、ちょっとしたテーマパークだった。

宿を出る直前に降り出した雨の中、しかも夕暮れ時に散歩といってもそうそう楽しめるような街並みでもなく(日中晴れていれば石畳が良い雰囲気の散歩道になってたとは思う)、予約した時刻までまだ小一時間あるのにレストランのあるChichibu Omote-Sando Lab.に到着してしまった。ここは3階にコワーキングスペースもある。妻は僕が釣りをしている間はここでビデオ講座に参加しようかなというので、下見をさせて貰おうと受付に。しかしこの日は貸し切りで見られないと。仕方ないので翌日の予約だけして、レストランの隣のまほろバルに。
20221009-17-34-09s 20221009-17-33-46s ビール工場直送の地ビール12種類の中から3種選ぶ飲み比べセットは990円。これくらいの量だと、食前酒としてもちょうど良い。レストランの予約時刻まで 妻と3種類ずつ選んで燻製ナッツをつまみにビールを楽しんだ。

20221009-18-03-49s そしていよいよ今夜のメインイベント、秩父の食材を使用したイタリア郷土料理の名店 cucina salve へ。その食材のほとんどが自家生産(野菜・鶏など)。前菜で提供されたサラダには何種類の野菜・果実・チーズが使われていたのだろうか?その後に供されるどのプレートも、料理も器も目にも美しいし、もちろん美味しい。
しかし、残念だったのがワイン。ワインリストがなく、食事に合わせてペアリング(1グラス100ccで1100円またはハーフグラス50cc770円、3種、4種、5種から選ぶ)されたビオワインかグラスワインのみ。食事中ずっとシャンパンとかフランチャコルタっていうのは叶わないようだ(こだわりの圧が強くて聞けなかった)。それではとペアリングで3種(妻はハーフ)を頼んだものの、僕のグラスはあっという間に空いてしまう。2杯目が出て来るまでの間が持たずに追加で1杯(これもペアリング)。

一皿一皿、美味しい料理と一緒にワインを大事に味わいながら、滅多にない妻との充実した時間を過ごした。
散々だったナポリの穴埋めはできただろうか?

 

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2022.07.01

欧州への渡航は当分控えるが吉。日本だけが鎖国政策を続けているおかげで大変な目に遭ったーその4 PCR検査と帰国編

ほぼ3日を要してやっとの思いでナポリにたどり着いたと思ったら、今度は帰国のハードルが高い。

PCR検査を受けられるクリニックは?

イタリアもドイツもパスポートがあれば入国できるのに、日本だけはワクチン接種証明にPCR検査の陰性証明書(しかも日本指定書式)、さらには誓約書と入国後の滞在場所の提出まで求められる。30日(木)の早朝に出発しなければならないので、28日にPCR検査を受け29日に証明書を受け取らなければならない。そもそも、PCR検査は何処で受ければ良いのだ?出国前に色々調べて現地で探すのは難しそうだったので、日本の代理店を通じてナポリのクリニックに予約を入れておいた。ナポリについていろいろと話を聞いてみると、ECの主要国ではPCR検査の陰性証明を求める国はほぼなくなり、PCR検査を受け付けるクリニックもどんどん減っていったという。しかも6月のバケーションシーズンに入ったこともあり、クリニックは軒並み休みに入っている。見つかっても、希望する日時に検査が受けられるかもわからない。日本で手配してきて正解だったと言われた。

クリニックに出かけるも話が伝わらない!

予約を入れたクリニックでは、LINE通話で日本語のサポートが受けられる事になっていたのだが、なんと出かける直前にLINEのアップデート。何故だかダウンロードが始まらない。ダウンロードが終わらないとLINEも開けない。クリニックに着くまでにはダウンロードも終わるだろうと、まずは予約時刻に間に合うように出発。クリニックに時間通りに到着するもLINEは固まったまま。受付の女性に英語で予約があると言ってパスポートを渡すもイタリア語でまくし立てるばかり。なんとこのクリニック、携帯の電波も繋がらないので、ポケトークも使えない。LINEどころか、万一の時にはという電話番号へもかけることができない。

そこへ奥から姿を現した白衣の医師らしき男性が、ローマ字で僕の名前がプリントされたシールを持ってきた。これか?というゼスチャー。
It's me.It's my name!

これでなんとか検査が受けられることになった。

喉の奥と鼻の奥を長い綿棒のような物でグリグリ、ほんの数分どころか1分ほどで検査は終了。パスポートを返されて、帰って良いと。結果は代理店から送られることになっている。宿に戻り代理店にメールで問い合わせると、クリニックから検査は無事に終了した旨の連絡があったという。検査結果が届き次第証明書はメールで送り、LINEでも知らせると。

PCR検査がもしも陽性だったら?

検査は終わったが、結果が気になって仕方がない。妻は検査の前日夜からPCR検査のことが気がかりで食事も喉を通らない様子。帰国した翌日には対面でどうしても外せない約束があるという。その様子を見ているとこちらも気分が沈んでしまう。気晴らしにとケーブルカーに乗って高台のSt.エルモ城に登り、ナポリの街や港を見下ろしても気分は晴れない。見下ろす景色も、湾の向こうに見えるベスビオ山も、地中海さえもどんよりと霞んで見えてしまう。これは気分のせいじゃないか?

20220628-13-37-58s20220628-13-52-08sしかし、PCR検査がもしも陽性だったら、とそればかりが頭の中を巡っている。このストレスで軽い吐きけさえもよおすほどだ。

僕一人なら、陽性になってナポリに残っても、仕事はオンラインとメールでもなんとかなるだろう。が、その時に妻は一人で帰国できるのか?逆に妻だけが陽性だった場合は一緒に残れば良いが、いずれかが陽性になれば宿の手配や再度のPCR検査、帰りの飛行機の手配など全く目処が立たない。受験やビジネス上のプレッシャーやストレスは、2次志望や次善の策を用意してもしものリスクに備えられるが、PCR検査結果に関しては陽性になったら次善の策を準備することができない(そりゃあ、港に大型クルーザーを停泊させているような大金持ちならなんとでもなるだろうが、こちとらごく普通の一般庶民)。気にはなっても何も打つ手はなく、とにかく陰性を祈るしかない。

近くのスーパーでワインと軽いつまみを買って帰り、夕食はそれで済ませることに。ワインを飲んでいても、とにかく検査結果が気になる妻はメールのチェックを急かすが、イタリア人が18時を過ぎて仕事をしているとは思えない。結局この日メールは届かず。

めでたく陰性のメールが届く

朝起きても、メールのチェックをと急かされるが、9時前に届くことは無いだろう。朝食から戻り、9時を過ぎるとLINEにメッセージが。めでたく結果は陰性で、証明書をメールで送ったとのこと。この一報に、やっと妻の表情が明るくなった。宿でプリントアウトをしてもらい、一件落着。これで無事予定通りに日本に帰れる。やっと安心して食事ができる。ナポリの景色も急に明るく鮮やかに見えてきた。しかし、ナポリで過ごせる時間は1日も無い。夜には帰り支度の荷物もまとめなければならない。PCR検査のために、ほぼ2日を無駄にした感じだ。

スマホが無ければ飛行機にも乗れないのか?

いよいよ帰国。朝7時にナポリの空港に到着すると、近代的なガラス張りの建物に驚いた。到着した時は深夜で薄暗く、建物の外観など何も見る余裕が無かった。チェックインは航空会社毎のカウンターではなく、出発便毎にカウンターが割り当てられ、時間になると航空会社の人が来てチェックインが始まる流れのようだ。9:20出発の便なのに、搭乗手続きが始まったのは8時。カウンターは2つだけ。一人一人にずいぶん時間が掛かる。やっと順番が来て書類も揃っているからスムーズにチェックインできるかと思ったら、「QRコードを見せろ」という。e-チケットのQRコードだと思ってプリントアウトしたe-チケットを見せてもこれではないという。ポケトーク越しにやりとりを続けても、どうもかみ合わない。すると、片言の日本語を話す女性がやってきて「マイSOS、マイSOS」と連呼する。スマホにダウンロードしておいたこれのこと?と見せるとそれだと。

20220712-16-18-32なんと、My SOS に登録完了してないとだめだという。え?じゃあスマホ持ってない人はそもそもMy SOSも使えないから乗れないの?とにかく、書類は揃っていても、My SOSでないとダメの一点張りで有無を言わせない。ここのカウンターにいる(スイスエアの)スタッフは、日本に行く飛行機に乗る乗客にはMySOSの登録していないと搭乗許可を出してはいけないと指示されているようだ。

仕方なく、列の横にずれて、二人してその場で登録をすることになった。予め出国前に個人情報は登録していたので、それ以外の必要情報を登録していく。ワクチン接種証明もPCR検査陰性証明も、写真で登録する。ワクチン接種証明は写真に撮ってiPhoneに保存していたので良かった。PCR検査陰性証明書はその場で広げて撮影。

ひととおり登録を終えると、画面が審査中になり、画面に大きなQRコードが表示された。これを見せるとOKだと搭乗券を手渡してくれた。

20220630-8-55-03-2 手荷物検査を終え、通関して搭乗口にたどり着いたときには、ちょうど搭乗案内が始まるところだった。My SOSの登録でどのくらいの時間を費やしていたのだろう?下手をしたら、このために飛行機に乗り遅れるところだったかもしれない。
My SOSの画面を見ると、ステータスが審査完了となり、赤いバーが青くなっていた。

MySOS・コロナ規制のチェックで出発が1時間遅れ

20220630-11-23-55s ナポリを無事に出発し、チューリッヒにほぼ定刻に到着。乗り換えの日本行きの便の出発時刻まで2時間弱。再び手荷物検査と通関手続きで並び、出発するゲートがあるEターミナルへはスカイメトロで移動。ここまでで結構な時間を要して、搭乗口には出発30分前に到着。しかし、ここでまたパスポートコントロールの不思議な列ができていた。聞くと、日本行きの便なので、日本が求める書類や証明のチェック。もちろん、ここでは紙の証明書でも受け付けている様子だったが、MySOSが青であればOK。ナポリで苦労して登録を終えていた甲斐があった。

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MySOSの青い画面をチェックすると、ボーディングパスに青いスタンプが押され、これで初めて搭乗が可能になる。
このスタンプが無いまま搭乗口に進むと、そこからまたパスポートコントロールの列に並んでスタンプをもらうように戻され、飛行機に乗ることはできない。このチェックを搭乗者全員受けなければならず、出発30分前を目安に搭乗ゲートに集まってきた人はそこからまた並んでチェック。当然時間が掛かり、出発は定刻から1時間遅れとなった。

成田に着いてからもグルグルぐるぐる

20220630-8-54-42 チューリッヒを1時間遅れで出発し、今度は南回りで日本へ。帰りも結局15時間かかって到着は午前10時過ぎ。すっかり青く変わったMySOSの画面を表示させ、飛行機を降りる支度をする。

20220701-10-24-50s 20220701-10-32-01s 飛行機を降りるとすぐに係員が立っていて、My SOSの画面を開いて進むように促される。少し進むとMySOSを確認して、青は右のレーン、赤またはMySOSが無い人は左のレーンへと分けられる。左に進んだ人はPCR?抗原検査?の順番待ちの椅子に案内される(通り過ぎた後に振り返りながら撮ったブレブレの写真)。
右のレーンに進む人には、その後2カ所ほどのチェックポイントでMySOSや体温などをチェックされ、その都度いろんな紙を渡される。そしてコロナに関するひととおりの手続きが終わると今度は今来た道を逆方向に進み、再び降りたばかりの飛行機の前を通り過ぎてBaggage Claimのフロアへと進むことができた。入国審査に進むまでに、機内で渡された誓約書と携行品の申告書に加え、検疫済の青い紙と健康カードと計4枚の紙とパスポートを手に握りしめ、かなりの距離を歩かされた。しかし、無駄の無い導線とスムーズな誘導は流石日本!ほとんどストレスはなかった。

預けた手荷物を受け取り、グローバルWifiを返却ボックスに入れて短くも長いナポリへの旅は完結となった。
7泊8日の全旅程のうち、行きに足かけ3日、帰りもPCR検査で縛られた2日を加えると3日かけたようなもの。実質現地で自由に動けたのは1日だけというとんでもなくコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスが悪い旅。しかし、これも時間が経てば思い出になるんだろう。

いずれにしても、日本の鎖国政策が解けるまでは海外へ出ることはオススメしない。PCR検査は絶対陰性ということはないのだから、リスクが大きすぎます。

いやー、疲れた。

 

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2022.06.29

PCR検査のストレスから解放され、海辺を散策していると変わり果てた姿の Stars&Stripes が!

昨日は帰国(日本入国)のために必要なPCR検査から一日が始まった。いろいろなハプニングがあったもののPCR検査を無事に済ませ、その後のインタビューも終えて普通なら開放感に気持ちも弾むはず。しかし、PCR検査の結果がわかるまでは、「もしも陽性だったら?」という不安から気持ちは晴れない。

そして今朝、PCR検査の結果が届き陰性!やっとPCR検査のストレスから解放され、ナポリの町を散策する気分になった。
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20220629-12-53-08s フニコラーレ(funicolare ケーブルカー)に乗って丘の上に登り、植物園からナポリの街並みと地中海のパノラマを楽しみ、マルゲリータピザと白ワインを楽しむ。ナポリに来て最初で最後の解放され、心も胃袋も満たされた時間。

登りとは違う路線のフニコラーレに乗り、サンタルチア地区へ降りる。
フニコラーレの駅はどこもレトロで良い感じ。ケーブルカーの車両も3路線それぞれに味があって良い。ほんの数分の乗車時間だけれど、運賃も1回1.1ユーロとお手頃な料金なので、ナポリに観光で来る人にはお勧め。
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フニコラーレを降りて坂道を下りながら海の方へ向かって歩くと、やがて建物の間の路地の向こうに海が見えてきた!

路地の両側には雰囲気の良いレストランも並んでいる。マルゲリータを食べる前だったら、ここでどこかのレストランに入っても良かったか。

路地を抜けると公園があり、そこを抜けると目の前は地中海!

20220629-13-41-55s 20220629-14-19-20s気持ち良いので、木陰で普段は控えているビール!卵城をバックに、うまい!

卵城までボチボチ散歩(といっても欧州は熱波に見舞われ、40度近い炎天下)して、ヨットハーバー前のカフェで再び白ワインで喉の渇きを癒やす。

ヨットハーバーの入り口の看板を見ると、R.Y.C.C. SAVOIA とある。
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サボイアといえば、紅の豚の赤い飛行艇を思い出すが、ググってみたらイタリアの名家。かつては王国の君主だったと。このヨットクラブもさぞ名門なんだろう。

海沿いの道をヌオーヴォ城に向けて歩いて行くと、プール越しに卵城とは違うヨットハーバーが。20220629-18-21-18s
更に歩いてヨットハーバーの入り口で驚きの光景に出会った。
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マストを途中で切られた大型艇、12m級だ。パースやサンディエゴ、オークランドにアメリカズカップ(正確にはルイ・ヴィトンカップ)を観戦しに行き、目の前でずっと見ていたからこの船型はすぐにわかる。そして更に近づいて驚いた!塗りつぶされたロゴが確認できる。

Stars&Stripes!!

どうしてナポリに?どうしてこんな姿に?
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バレンシアのCUP VILLAGE では、デニス・コナーの写真の横に立って記念写真を撮った。
Stars&Stripesのこんな姿、デニス・コナーは悲しむだろうなあ。いろいろと衝撃的な体験をしたナポリだけど、こんなところでStars&Stripesに遭遇するなんて(T^T) せめて陸ではなく、海に浮いている姿で再会したかった。
そういえば、NIPPON CHALLENGE も、カップ挑戦後はどうなったんだろう?

人間だって、現役を退くとだんたんと忘れられ、人知れずこの世から姿を消すことになる。ただ、少数の人にでも記憶に残るのだったら、輝いている時の姿を覚えていて欲しい。映画「浅田家」のように。

 

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