東京オリンピック実現のための、ごく私的な妄想提案
コロナ禍で東京オリンピックの開催が危ぶまれている。マスコミ各社が行ったアンケートでもほとんど開催に否定的。
NHKが今年1月に実施したアンケートでも、開催すべきはたった16%!
※グラフは上記NHKのNewsサイトからお借りしました。
このアンケート、選択肢が「べき」しかないが、「可能なら開催して欲しい」という前向きな回答も選択肢に入れていたらどうだっただろう?
ところで、お役所仕事や古い体質の企業だと何かやろう、新しいことを始めようとすると「できない理由」をあげつらう人が必ず出てきて、その人の声が大きいと前に進まなくなる事は良くある。議論が「やりたい」人と「やりたくない」人とのパワーゲームみたいになっている。このコロナ禍で、緊急事態宣言を発出するべき、継続するべき、あるいは出すべきでない、早期に解除するべき、と正反対の主張がネットでも展開されているが、これも同じ。対立する2者は、それぞれ別の未来を目指しているのだから相容れない。
話を東京オリンピック・パラリンピックに戻すと、東京オリ・パラを「やって欲しいかそうでないか」、あるいは「東京で開催されるオリンピックを見たいか、見たくないか」という聞き方をしたらどうなんだろう?僕は自分が生きている間に自国開催のオリンピックを肌で感じたいと思う(前回の東京と札幌冬季五輪は子供だったし遠くの光景をテレビで見ただけ。長野は行けなかったが身近に感じてテレビを見て興奮した)。
今は新型コロナの感染が拡大するからという理由で開催できないという空気だが、どうしたら開催できるかは考えられないのだろうか?2020年の開催が東京に決定したときの興奮を忘れたんだろうか?
そこで勝手に開催する方法を妄想してみた。
要は、コロナの感染をいかに回避するかということに尽きるはずだ。
1,選手・大会関係者は
先の全豪テニスが一つの指針になりそうだが、選手や大会関係者は事前にワクチンを接種してPCR検査で陰性確認、国別のチャーター機で入国。感染者が出たら行動を共にしていた人間は隔離あるいは帰国。全員開会式の2週間以上前に入国して陰性者のみの参加を確認して開催。
発症した感染者が出た場合を想定して、民間のフェリーか現在運休中の大型旅客船を借り上げて、選手村の前に病院船として待機させる。
2,観戦客はクルーズ船で
外国から観戦にやってくる観光客はクルーズ船でのみ入国可とする。しかも、乗客・乗員全員が乗船後2週間以上下船していないこと。もちろん、乗船前にはワクチン接種・PCR検査済み。洋上で2週間の隔離を済ませて日本に入国になるので安心。クルーズ船にはダイヤモンドプリンセスで教訓を得たように、最初からもしも感染者が出たときに備えたゾーニングを施すこと。
世界中で停船したままになっている豪華クルーズ船が、大挙して東京湾に集結する光景を想像するだけでワクワクする!これだけで東京オリンピック・パラリンピック期間中は多分、後にも先にも無い世界のクルーズ船が一堂に会する一大イベントとなる。
iCluiseの客船図鑑には世界中の客船が紹介してあるけれど、数が多いのでプリンセスクルーズとリージェント・セブンシーズ・クルーズの船の部分だけをキャプチャしてもこれだけある。もちろん、帆船でも大型クルーザーでも、ヨットでも海上を2週間以上かけてやってくればOK。
東京湾がカリブ海や地中海の様な光景になったら楽しくないですか!?
クルーズ船一隻まるまる借り上げて病院船というのも良いんじゃないかな?隔離されても豪華な船旅気分は維持できるということで。
これだけ長期のクルーズ旅にお金を出せる財力と時間的余裕を持つ人なら、粗暴な人もいないだろう。
多分、今の日本の感染防止対策をきちんと実行していれば夏に市中での感染拡大はほぼ考えられないし、クルーズ客からの感染もそれほど心配する事もないと思う(そもそも感染してない人間だけが入国するんだし)。オリンピック期間中は感染が心配な高齢者はワクチン接種も完了しているはずだし、心配なら人との接触を避け熱中症に気をつけながら自宅で過ごしてもらう。
いかがだろうか?
まあ、あれはダメ、これはダメという人ばかりでこれからの実現は困難とは思うけれど。来年なら世界中にワクチンが行き渡って大丈夫というのなら更に1年延期も良いけど、中止だけはして欲しくないなあ。