今年は桜の開花が早い。福岡の桜が満開になったので、満を持して梅野川へ。川に日が射し魚の活性が上がり始める9時を目標に出発。
末久商店で年券を購入して梅野川へと向かうと、駐在所前の電光掲示板の気温は8℃。間地橋のところにはこれから入渓するルアーマンが。他にもう一台車が駐まっていたので、下流部は諦めて上流部へ。堰堤上の入渓ポイントの所にもワンボックスが駐まっている。上流部にも入られてしまったか。それなら、中間育成場から上流部は?と流星号を走らせ、育成場に渡る橋から川を見下ろすとルアーマンが。あちゃー、万事休すか?
しかし、途中にも中間育成場前にも車はないのでひょっとしてこのルアーマンはあのワンボックスの?と思って訪ねてみたらビンゴ!朝の7時半に堰堤上から入渓してちょうどここまで釣り上がってきたところという。1時間半ちょっとでここまで釣り上がってくるってテンポ良いですねえ。釣れたのは15cmほどのヤマメが1匹とのこと。まだ水温は低いし、活性が上がらない時間なのでそんなもんでしょう。
このルアーマンが入渓したのが7時半なら今から準備して入渓すれば2時間経っている。ドライフライの釣りは魚の活性が上がるこれからの時間帯なので大丈夫だろう。流星号を中間育成場前に駐めて釣り支度を整え、歩いて堰堤上の入渓ポイントへ。坂道を登り切って育成場を見下ろす所から目を上げると、山桜が見頃。
入渓したのは9時半。水温は9℃。1週間雨が降っていないのに水量は多い。入渓直後はなかなか魚の反応は無かったが、10時過ぎるくらいから小さなヤマメの反応がポツポツ。そして大岩の裏の流れがあるプールで最初の一尾。19cmのヒレピン。
その後もフライに反応して寄ってくるヤマメが次々と。しかし、フライをつつくだけだったり直前に見切ってUターンしたりとなかなか口を使わない。解禁から1か月で随分すれてしまっているようだ。
それでも、最大21cmのヒレピンを筆頭に、6寸越え数尾ほかちびヤマメも含めると上流部では二桁の釣果とまずまず。

一旦退渓し、いつもの栗ノ木前の駐車スペースに移動(1台先行者の車あり)し、下流部に。先行者が数人いることはわかってるので、釣果よりも川の変化を確認するために入渓。
間地橋横にあった桜の木も伐採されて寂しくなっている。
一番気になっていた流木止めを塞いでいた倒木はすっかり撤去され、その上の渓相は見事に変わっていた。流木止めの上流側は石が滞積していたが、それも無くなり良い感じにはなっている。しかし、護岸目的に入れたのか新たに大きな岩が左岸中心にゴロゴロ積み重なっていて、岩の間は隙間だらけな上に浮き石も多く、遡行には注意が必要。足を滑らせて岩の間に挟まったら大変なことになる。

いつも流星号を駐める駐車スペース前、栗の木脇の崩れかかっていたスロープはコンクリート護岸に作り替えられていた。
そのおかげで、ここにあったライズの釣りが楽しめた長いプールは埋まってしまい、流れは川の中心付近に広がるように変わっていた。
ここまで来て、足場の悪さと水が多かったせいもあるのか随分疲れた。田んぼ前の淵まで確認したかったが退渓。流星号に戻ると、先日古湯で情報交換したEさんが。流星号の前に止まっていたのは彼の車だった。
Eさんによると
・火曜日にも来たけど、平日なのに思ったよりもたくさん釣り人がいて驚いた。
・漁協の人(恐らくNさん)の話では、今年はまだ放流してなくて4月下旬に放流予定。ヤマメの成長が遅れているらしい。
ということなので、放流する前でこれだけヤマメが反応(下流部でもちびヤマメの反応はあった)するということは、魚影はそこそこあるということか。ただ、下流部(流木止めから田んぼ前の淵の間)は重機を入れて川底が掘り繰り返された上に新たに大きな岩を多数入れているので、この間は水生昆虫の数は減っているはずだ。水生昆虫が定着してハッチが安定するのは来シーズンだろうか。いずれにしても堰堤まではなだらかな渓相に戻ったので、秋にはダム湖からの遡上ヤマメも産卵に参加できるだろう。
今年は再び流木止めが塞がるような豪雨災害が無いことを祈るばかりだ。