初めての尺上ブルックトラウト、ヒレの綺麗なピンクのヤマメで今シーズン締めくくりーうらたんざわ渓流釣場
前回、思いがけずも46cmのニジマスを釣り上げた、うらたんざわ渓流釣場。ニジマスはたくさん釣れたけどヤマメは3尾だけ、と消化不良。今年最後の釣行は再びそこ(管理釣り場だから釣行と言えるのかは微妙だけど)へ行くことにした。
2週間前は紅葉が綺麗だったのにすっかり葉は落ち景色も変わっていたが、水温はそれほど変わらず、日が昇れば風も無く温かい釣り日和。今回はヤマメクラシックⅡのみに狙いを絞り、美しいヤマメ・イワナを釣りたい。ニジマスもレッドバンドが出てヒレが尖ったワイルドレインボーだったら楽しいのだが、放流魚が中心だからそういう個体はなかなかいない。
プールでは、できるだけヤマメの魚影を確認してサイトで狙い、魚影が確認できない早瀬やフリーストーンの所は、ヤマメが隠れていそうな岩や石の周りにフライを流す。どうしてもニジマスの割合が高いが、2回目で全体の流れとポイントが解っている今回は、前回に比べるとヤマメが釣れる確率はずいぶん上がった。
ところで、ヤマメクラシックⅡには礼儀正しく挨拶をする小さなflyfisherがいた。フライラインはおとな顔負けの綺麗なループを描き、コンスタントに魚をキャッチしている。「フライは何を使ってるの?」と訪ねると、「これ」とビーズヘッドニンフを見せてくれた。ドライフライはうまく流せないからニンフを使っているのだそう。マーカーが使えないヤマメクラシックエリアで、ニンフできちんと釣果をあげる、脱帽です。
前回はヤマメクラシックⅡのエリアはほとんど釣り人がいなかったのに、今回はたくさんの釣り人がいた。思うように釣り上がれないが、管理釣り場だからそれは仕方ないこと。午前中は綺麗なヤマメも釣れてエルクロードまで釣り上がり、その先は釣り人が何人も並んでいたのでお昼休憩。
午後は折花橋から入渓し、「コーナー」で浮いているイワナの魚影を見つけ、サイトでフライを送り込むも全くの無視。無視するどころかフライを確認しては深みに逃げていく。それでは、とフライをクイルゴードンに替えて流れ込みから流すと、フライが消えロッドにいきなり強いテンション。大きなヤマメはほとんどいないはずなので、この引きはニジマスか?それとも見えていたイワナか?
強い引きでなかなか浮いてこない。暫くやりとりをしてやっと浮いてきたのはニジマスだろうと思ったら、思いのほか黒い魚体。婚姻色が出た黒いニジマスか、それともイワナか?
ネットに納まったのは思いもしないブルックトラウト。しかもヒレピン、31cmの尺上。そもそも過去にブルックトラウトを釣った経験がない。九州の自然渓流にはヤマメかアマゴしかいないので、これがイワナなのかブルックなのかもわからないけれど、少なくともヤマメでもニジマスでもないことは明らか。ひょっとすると色の黒いイワナ?とも思ったがやっぱり違う。ネットに納まった魚体を見ながら、これはブルックだ!と確信。
良い魚を釣り上げ、気持ちも楽になって釣り上がり、終点の大堰堤・パラダイスに。プールからの流れだしにライズが確認できる。大きな虫は飛んでいないので、フライを水面にぶら下がるフローティングニンフに変更して流すと、すぐにヒット!
ピンクに色付いたヒレピンのヤマメ!
最高のコンディションのヤマメをネットに納め、今シーズンを締めくくることができた。
来年も良い魚との出会いがありますように。