2022年シーズンは、ヒレピンの8寸ヤマメで終了か?
過去最強クラスと言われた台風14号は3連休に九州を縦断し、久しぶりに福岡を直撃した。実家が倒壊するかもと最悪の事態も想定したが、幸いなことに我が家は特に被害もなく、流星号はちょうど車検の為にVWに預けていたので、こちらも無傷だった。
日本列島を縦断するように台風14号が過ぎ去り、再び台風15号がまた3連休に日本を直撃。しかし、この台風は東に進路を取り九州にはほとんど影響しない。台風14号が通り過ぎて4日後、3連休の初日は、台風の影響がまだ残っている可能性が高いので、近場で様子を見ようとおっかなびっくりで川に向かった。
道中で目にする川の水位は下がりきってなく、ちょっと嫌な予感。目的の川に着くと、想定以上の水量。福岡は大した被害はなかったけれど、やはり史上最強クラスの台風はそんなに甘くはなかったということだろう。さてどうしたものかといつもの所に流星号を駐めようとしたところで、ルアーマンが歩いてきた。あちゃーー、一歩遅かったか!窓を開けて挨拶をすると、先日のルアーマン。当然同じポイントを狙って入渓しようとしていた。さて、どうしたものか。予定が狂ったが、この時点ではこの流域にはまだ僕と彼の2人。他の釣り人が来る前に、被らない所に早く入渓するしかない。
増水していてドライフライで狙えるポイントは絞れなくなり、それらしいポイントにはとにかくフライを落としていくしかない。ここぞというポイントでも10cmほどのヤマメが出るくらいだから、ヤマメは水位が増した川に広範囲に散っているのだろう。
いかにもヤマメがいそうな流れで、大きな魚影がフライを追って浮いてきたが、直前で見切ってUターン。フライを替えて再び浮いてきたがまたもUターン。今日の川の状態ではこの一尾をなんとかしたいとその後もフライを替え暫く粘ったが、何を流しても浮いてこない。結局そのポイントは諦め暫く釣り上がる。平瀬の小さな流れ込みにカディスを浮かべるとフッとフライが消えた。ポイントから言ってもせいぜい6寸くらいだろうと思いながらロッドを立てると、思いもかけず強い引き。普段なら本当に浅くて小さなポイントだけれど、増水してそれなりの深さになっていて走り回るヤマメの姿がなかなか見えない。やっと引き寄せると想定外に良い魚体。逆にバラしてはいけないと緊張しながら引き寄せてネットに納めた。納得の24cm、8寸のヒレピンヤマメ。
その後も、2回ほど良いヤマメがフライに浮いてきたもののいずれも口を使わずに消えて行った。シーズン終盤で本当なら産卵に備えて食欲が増しているだろうに、ヤマメもすっかり学習して警戒しているのだろう。退渓して道を下ると、フライマンから声をかけられたり、川にはルアーマンの姿が見えたり、見覚えのある車が止まっていたりと、多くの釣り人が来ていることは明らかだ。実質この3連休が今シーズン最後の週末なのだから。
その後も移動して入渓しても、すぐに目の前に釣り人が現れたり。増水して川のコンディションも良くないし、これ以上の釣果は望めないと午前中で納竿。
タックルをしまい、流星号のドアを閉めた途端雨が降り始めた。今日はそういう日だったんだろう。
幸いにも、8寸のヒレピンをネットに納めることができたし、台風の影響もまだ残っている。本当は明日梅野川の様子を見に行こうかと思っていたが、増水していて釣りをするには厳しいだろう。この1尾で今シーズンを締めくくることにしよう。
※でも、まだ今シーズンは1週間あるし、朝目が覚めていきなり川に向かうかもしれないけど。