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2022.07.01

欧州への渡航は当分控えるが吉。日本だけが鎖国政策を続けているおかげで大変な目に遭ったーその4 PCR検査と帰国編

ほぼ3日を要してやっとの思いでナポリにたどり着いたと思ったら、今度は帰国のハードルが高い。

PCR検査を受けられるクリニックは?

イタリアもドイツもパスポートがあれば入国できるのに、日本だけはワクチン接種証明にPCR検査の陰性証明書(しかも日本指定書式)、さらには誓約書と入国後の滞在場所の提出まで求められる。30日(木)の早朝に出発しなければならないので、28日にPCR検査を受け29日に証明書を受け取らなければならない。そもそも、PCR検査は何処で受ければ良いのだ?出国前に色々調べて現地で探すのは難しそうだったので、日本の代理店を通じてナポリのクリニックに予約を入れておいた。ナポリについていろいろと話を聞いてみると、ECの主要国ではPCR検査の陰性証明を求める国はほぼなくなり、PCR検査を受け付けるクリニックもどんどん減っていったという。しかも6月のバケーションシーズンに入ったこともあり、クリニックは軒並み休みに入っている。見つかっても、希望する日時に検査が受けられるかもわからない。日本で手配してきて正解だったと言われた。

クリニックに出かけるも話が伝わらない!

予約を入れたクリニックでは、LINE通話で日本語のサポートが受けられる事になっていたのだが、なんと出かける直前にLINEのアップデート。何故だかダウンロードが始まらない。ダウンロードが終わらないとLINEも開けない。クリニックに着くまでにはダウンロードも終わるだろうと、まずは予約時刻に間に合うように出発。クリニックに時間通りに到着するもLINEは固まったまま。受付の女性に英語で予約があると言ってパスポートを渡すもイタリア語でまくし立てるばかり。なんとこのクリニック、携帯の電波も繋がらないので、ポケトークも使えない。LINEどころか、万一の時にはという電話番号へもかけることができない。

そこへ奥から姿を現した白衣の医師らしき男性が、ローマ字で僕の名前がプリントされたシールを持ってきた。これか?というゼスチャー。
It's me.It's my name!

これでなんとか検査が受けられることになった。

喉の奥と鼻の奥を長い綿棒のような物でグリグリ、ほんの数分どころか1分ほどで検査は終了。パスポートを返されて、帰って良いと。結果は代理店から送られることになっている。宿に戻り代理店にメールで問い合わせると、クリニックから検査は無事に終了した旨の連絡があったという。検査結果が届き次第証明書はメールで送り、LINEでも知らせると。

PCR検査がもしも陽性だったら?

検査は終わったが、結果が気になって仕方がない。妻は検査の前日夜からPCR検査のことが気がかりで食事も喉を通らない様子。帰国した翌日には対面でどうしても外せない約束があるという。その様子を見ているとこちらも気分が沈んでしまう。気晴らしにとケーブルカーに乗って高台のSt.エルモ城に登り、ナポリの街や港を見下ろしても気分は晴れない。見下ろす景色も、湾の向こうに見えるベスビオ山も、地中海さえもどんよりと霞んで見えてしまう。これは気分のせいじゃないか?

20220628-13-37-58s20220628-13-52-08sしかし、PCR検査がもしも陽性だったら、とそればかりが頭の中を巡っている。このストレスで軽い吐きけさえもよおすほどだ。

僕一人なら、陽性になってナポリに残っても、仕事はオンラインとメールでもなんとかなるだろう。が、その時に妻は一人で帰国できるのか?逆に妻だけが陽性だった場合は一緒に残れば良いが、いずれかが陽性になれば宿の手配や再度のPCR検査、帰りの飛行機の手配など全く目処が立たない。受験やビジネス上のプレッシャーやストレスは、2次志望や次善の策を用意してもしものリスクに備えられるが、PCR検査結果に関しては陽性になったら次善の策を準備することができない(そりゃあ、港に大型クルーザーを停泊させているような大金持ちならなんとでもなるだろうが、こちとらごく普通の一般庶民)。気にはなっても何も打つ手はなく、とにかく陰性を祈るしかない。

近くのスーパーでワインと軽いつまみを買って帰り、夕食はそれで済ませることに。ワインを飲んでいても、とにかく検査結果が気になる妻はメールのチェックを急かすが、イタリア人が18時を過ぎて仕事をしているとは思えない。結局この日メールは届かず。

めでたく陰性のメールが届く

朝起きても、メールのチェックをと急かされるが、9時前に届くことは無いだろう。朝食から戻り、9時を過ぎるとLINEにメッセージが。めでたく結果は陰性で、証明書をメールで送ったとのこと。この一報に、やっと妻の表情が明るくなった。宿でプリントアウトをしてもらい、一件落着。これで無事予定通りに日本に帰れる。やっと安心して食事ができる。ナポリの景色も急に明るく鮮やかに見えてきた。しかし、ナポリで過ごせる時間は1日も無い。夜には帰り支度の荷物もまとめなければならない。PCR検査のために、ほぼ2日を無駄にした感じだ。

スマホが無ければ飛行機にも乗れないのか?

いよいよ帰国。朝7時にナポリの空港に到着すると、近代的なガラス張りの建物に驚いた。到着した時は深夜で薄暗く、建物の外観など何も見る余裕が無かった。チェックインは航空会社毎のカウンターではなく、出発便毎にカウンターが割り当てられ、時間になると航空会社の人が来てチェックインが始まる流れのようだ。9:20出発の便なのに、搭乗手続きが始まったのは8時。カウンターは2つだけ。一人一人にずいぶん時間が掛かる。やっと順番が来て書類も揃っているからスムーズにチェックインできるかと思ったら、「QRコードを見せろ」という。e-チケットのQRコードだと思ってプリントアウトしたe-チケットを見せてもこれではないという。ポケトーク越しにやりとりを続けても、どうもかみ合わない。すると、片言の日本語を話す女性がやってきて「マイSOS、マイSOS」と連呼する。スマホにダウンロードしておいたこれのこと?と見せるとそれだと。

20220712-16-18-32なんと、My SOS に登録完了してないとだめだという。え?じゃあスマホ持ってない人はそもそもMy SOSも使えないから乗れないの?とにかく、書類は揃っていても、My SOSでないとダメの一点張りで有無を言わせない。ここのカウンターにいる(スイスエアの)スタッフは、日本に行く飛行機に乗る乗客にはMySOSの登録していないと搭乗許可を出してはいけないと指示されているようだ。

仕方なく、列の横にずれて、二人してその場で登録をすることになった。予め出国前に個人情報は登録していたので、それ以外の必要情報を登録していく。ワクチン接種証明もPCR検査陰性証明も、写真で登録する。ワクチン接種証明は写真に撮ってiPhoneに保存していたので良かった。PCR検査陰性証明書はその場で広げて撮影。

ひととおり登録を終えると、画面が審査中になり、画面に大きなQRコードが表示された。これを見せるとOKだと搭乗券を手渡してくれた。

20220630-8-55-03-2 手荷物検査を終え、通関して搭乗口にたどり着いたときには、ちょうど搭乗案内が始まるところだった。My SOSの登録でどのくらいの時間を費やしていたのだろう?下手をしたら、このために飛行機に乗り遅れるところだったかもしれない。
My SOSの画面を見ると、ステータスが審査完了となり、赤いバーが青くなっていた。

MySOS・コロナ規制のチェックで出発が1時間遅れ

20220630-11-23-55s ナポリを無事に出発し、チューリッヒにほぼ定刻に到着。乗り換えの日本行きの便の出発時刻まで2時間弱。再び手荷物検査と通関手続きで並び、出発するゲートがあるEターミナルへはスカイメトロで移動。ここまでで結構な時間を要して、搭乗口には出発30分前に到着。しかし、ここでまたパスポートコントロールの不思議な列ができていた。聞くと、日本行きの便なので、日本が求める書類や証明のチェック。もちろん、ここでは紙の証明書でも受け付けている様子だったが、MySOSが青であればOK。ナポリで苦労して登録を終えていた甲斐があった。

20220630-12-28-30s
MySOSの青い画面をチェックすると、ボーディングパスに青いスタンプが押され、これで初めて搭乗が可能になる。
このスタンプが無いまま搭乗口に進むと、そこからまたパスポートコントロールの列に並んでスタンプをもらうように戻され、飛行機に乗ることはできない。このチェックを搭乗者全員受けなければならず、出発30分前を目安に搭乗ゲートに集まってきた人はそこからまた並んでチェック。当然時間が掛かり、出発は定刻から1時間遅れとなった。

成田に着いてからもグルグルぐるぐる

20220630-8-54-42 チューリッヒを1時間遅れで出発し、今度は南回りで日本へ。帰りも結局15時間かかって到着は午前10時過ぎ。すっかり青く変わったMySOSの画面を表示させ、飛行機を降りる支度をする。

20220701-10-24-50s 20220701-10-32-01s 飛行機を降りるとすぐに係員が立っていて、My SOSの画面を開いて進むように促される。少し進むとMySOSを確認して、青は右のレーン、赤またはMySOSが無い人は左のレーンへと分けられる。左に進んだ人はPCR?抗原検査?の順番待ちの椅子に案内される(通り過ぎた後に振り返りながら撮ったブレブレの写真)。
右のレーンに進む人には、その後2カ所ほどのチェックポイントでMySOSや体温などをチェックされ、その都度いろんな紙を渡される。そしてコロナに関するひととおりの手続きが終わると今度は今来た道を逆方向に進み、再び降りたばかりの飛行機の前を通り過ぎてBaggage Claimのフロアへと進むことができた。入国審査に進むまでに、機内で渡された誓約書と携行品の申告書に加え、検疫済の青い紙と健康カードと計4枚の紙とパスポートを手に握りしめ、かなりの距離を歩かされた。しかし、無駄の無い導線とスムーズな誘導は流石日本!ほとんどストレスはなかった。

預けた手荷物を受け取り、グローバルWifiを返却ボックスに入れて短くも長いナポリへの旅は完結となった。
7泊8日の全旅程のうち、行きに足かけ3日、帰りもPCR検査で縛られた2日を加えると3日かけたようなもの。実質現地で自由に動けたのは1日だけというとんでもなくコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスが悪い旅。しかし、これも時間が経てば思い出になるんだろう。

いずれにしても、日本の鎖国政策が解けるまでは海外へ出ることはオススメしない。PCR検査は絶対陰性ということはないのだから、リスクが大きすぎます。

いやー、疲れた。

 

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