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2022.06.27

ナポリ、アマルフィ、青の洞窟を回避してエメラルドの洞窟

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「ナポリを見てから死ね」と言ったのはゲーテ。

僕に馴染みがあるのは「ナポリタン」と「サンタルチア」の歌くらいで、ナポリの街についてはよく知らない。次の海外取材先はインクルーシブ教育についてイタリアとだけ決めて、何処に行くかは二の次だった。イタリアと言えばローマやフィレンツェ、ミラノなどが思い浮かぶが、陽気な国に行くのだから、地中海が見える明るいところにしようと選んだのがナポリ。世界遺産で映画の舞台にもなったアマルフィも近い。自由な時間は限られているので、観光地巡りよりも空いた時間に地中海を眺めたり、海辺のカフェで過ごす時間に期待した。

一連の「欧州への渡航は当分控えるが吉。日本だけが鎖国政策を続けているおかげで大変な目に遭った」でも書いているが、ナポリへの行き帰りで大変な時間を費やし、ストレスに見舞われた。大きく予定が狂い、1日だけスケジュールが空白の日ができた。この日を有効に使おうと、現地コーディネーターさんにアマルフィ観光を設定してもらうことにした。普通の現地ツアーだと、船を乗り継いで行くが、まず時間が掛かる。海が荒れていれば妻の船酔いの心配もあるし、飛行機以上に欠航や遅れの危険もある。行ったはいいが帰ってこれないというわけにはいかない。陸路の公共交通機関で鉄道やバスを乗り継いで行く方法もあるが、ベルギー取材で一日空いたので日帰りでアムステルダムに行った時の悪夢を考えると避けるべきだ。現地の人も公共交通機関は当てにならないと言い切る。

そこで、日本人ガイドとドライバーに8時間、アマルフィの案内を依頼。アマルフィ周辺は狭く複雑な道なので、慣れたプロドライバーじゃないと大変らしい。約束の時刻に迎えに来てくれたガイドさんにお願いしたのは、アマルフィ海岸に行きたいということと、地中海を眺めながらお昼を食べたい、可能なら青の洞窟を断念したのでエメラルドの洞窟に行きたい、の3つ。

美しい町ラヴェッロ

 20220627-10-23-28s 車で片道1時間半、往復3時間なので、5時間は観光や食事など自由に動き回れる。まず、ガイドさんの提案でアマルフィの前にラヴェッロに寄ることに。アマルフィからわずか2kmほどの標高350mほどにある小さな町(コムーネ)。町の入り口に短いトンネルがあり、住民以外の車はそこから中に入ることはできない。トンネルの外は多くの車が路上駐車していて、ただでさえ狭い道が通りづらくなっている。
トンネルの入り口で車を降りると、眼下にはアマルフィ海岸。町に入ると人の数も少なく落ち着いた佇まい。映画で見たアマルフィのイメージの町だ。
毎年夏、海を見下ろす庭園ではワーグナー音楽祭が開催され、多くの人が訪れるという。その庭園からの景色も素晴らしいということだったが、入場料が必要だったし、最初の訪問地であったことから(庭園の広さや所要時間がわからないので)入場しなかったが、ワーグナーコンサートはきっと素晴らしいだろうことは想像できた。みんな正装で聴きに来るんだろうか?

20220627-10-38-06s 20220627-10-52-27s この町には、ハリウッドのスターやセレブがお忍びでやってきて、プライベートな時間を過ごしている。ドゥオーモ(教会)ではちょうど結婚式の準備が行われていたが、わざわざ遠くからやってきてこの教会で結婚式を挙げたセレブもいるらしい。
人通りも少なく、土産物店もカフェもこぢんまりして落ち着いている。素敵なArt Galleryもあり、テレビの「世界遺産」で見るような美しい町だ。
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アマルフィ海岸の華やかなイメージとは違う、勝手にイメージしていたイタリアの古い町のイメージそのもの。007の最新作、No Time to Die の冒頭で登場する町とも重なってもっと散策したい気になったが、主たる目的地はアマルフィ。後ろ髪を引かれる思いでラヴェッロを後にした。

アマルフィは休日の湘南海岸のような渋滞

アマルフィが近づくと、わかりやすく渋滞。湘南海岸の海沿いの道と変わらない。歩く方が早い。ガイドブックや世界遺産を紹介するテレビでお馴染みの、カラフルなパラソルが整然と並ぶ海岸が見えてきたところで車を降りて歩くことにした。
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町の中心部は多くの観光客がいるが、鉄道などの大量輸送が可能な交通機関がないので思ったよりも人の数は少ない。
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この日はちょうどアマルフィの伝統的なお祭り「フェスタ・ディ・サンタアンドレア」という守護聖人を祀る日だったようで、クライマックスの夜に向けて陸路だけでなく海からもたくさんの観光客がここを目指してやってきていた。
ラヴェッロではそこに住む人の生活を覗くような、生活の空気感を感じられたが、アマルフィはそういう空気感は感じられない観光地。メインストリートをひととおり見て歩いたところで、お昼ご飯を食べるためにアマルフィを離れ移動することにした。地中海を見ながら食事ができるところへ。
20220627-14-36-29s 20220627-14-35-29s 20220627-14-37-12s ガイドさんに予約していただいたレストランは、地中海を見下ろす海鮮料理のお店。海から吹く風を感じながら地元の白ワインと料理を楽しむ。ドライブをしているのに、ハンドルキーパーではないので、心おきなくワインが飲める!何という幸せ。

エメラルドの洞窟へ

食事を終えたらエメラルドの洞窟へ。エメラルドの洞窟は、昼食を取ったレストランから車で5分ほどの所。カプリ島の青の洞窟は有名だけれど、エメラルドの洞窟は発見されてまだ100年ほどでそれほどメジャーじゃない。そのためか、結構休みも多いらしい。まあ、季節にも天候にも左右されるだろうから、運次第とも言える。下に降りるエレベーターの入り口の門が開いていればやっているサインらしいが、それも行ってみないとわからない。しかも午後3時まで。

幸いなことに門は開いていた。エレベーターで下に降りると、並んでいる人は10人ほど。すぐに船に乗れそうだ。船に乗るチケットは一人7ユーロ。それに、船を下りるときに船頭に渡すチップにと2ユーロ硬貨(二人分)を渡された。ちょうど1ユーロ硬貨が2枚あったので、私と妻それぞれ1ユーロずつ持って船に乗り込む。ディズニーランドのカリブの海賊の船に乗り込むような雰囲気。
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小舟に20人ほどが乗り込み、手こぎのボートで洞窟に漕ぎ出すと、すぐに青い光が見えてくる。天候にも恵まれ、エメラルドに光る水が美しい。
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出発前にガイドさんにお願いしていた3つをクリアして、帰りは(妻は海沿いの道を希望したが)アマルフィ海岸を見下ろす山沿いの道を通って予定通り5時過ぎに、朝出発した場所に戻った。

ナポリ滞在中唯一の自由でストレスから解放された充実の一日は、車を降りると同時に終わりを告げた。宿に戻ると、たった今まで綺麗な景色が占めていた脳内を少しずつ翌日のPCR検査のことが占めていった。

 

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