2022渓相も大きく変わっていた梅野川初釣行。成魚放流は今年も無しか?
福岡では桜も満開が近くなった。そろそろ早朝の山道でも凍結の心配はなさそうなので、梅野川の様子を見に行くことにした。
まずは栃野交差点の末久商店に寄り、今年の遊漁証を購入する。梅野川に到着すると、最初に確認したのは流木止め。豪雨禍で大量の流木と岩が溜まり、通れなくなっていた流木止めも、昨年一旦綺麗に取り除かれた。しかし、シーズン終盤には再び流木が溜まり、小さな隙間を見つけてやっとの思いで通り抜けていた。このシーズンオフにも度々大雨が降っているので、昨年崩れた岩も動いて渓相は変わっているだろうし、何よりも流木止めはどうなっているのか気になっていた。
流星号をスロープ上のいつもの駐車スペースに駐め、上から流木止めを覗き込むと予想通り、大量の流木が溜まっているのが見えた。これでは、下流から釣り上がってもここで引き返すことになってしまう。
流星号に戻り、上流の様子を見に中間育成場を目指す。育成場へ降りる道路の途中には倒れた切り株が道路側に少し突き出していた。道路の反対側の斜面にはその木の幹らしき物が残されていた。この木が倒れ、中間育成場への道は一時期閉ざされていたのかもしれない。
育成場前にも途中にも釣り人の車は無い。育成場前の道路には直径10cm~20cm前後の落石がたくさん転がっている。ちょっとした雨が降れば上から石が転がってきているのかもしれない。次回からはやっぱり流星号は上に駐めて入渓することにしよう。
入渓前に育成水槽を確認すると、ハウス内の水槽の1つだけに水が張られ、ヤマメが育てられている様だった。かつてはハウス内の全水槽に加え、屋外の水槽にもヤマメがたくさん育てられていたのとは様変わりだ。
育成場前の階段(途中からなくなっている)を降りて入渓。全体的に流れが深くなり、流れの段差が増えていた。ヤマメは付きやすそうな流れになっていたが魚影は薄い。たまに出るヤマメも15cm前後、最大で6寸の18cm。橋から上は山岳渓流の様な渓相になり梅野橋手前の淵まで釣り上がって一度退渓し、お昼休憩。
午後は流星号をスロープ上の定位置に駐めスロープから川に降り、流木止めの直ぐ上まで石だらけの川原を下る。流木止めを上流側から見る限り、やはり通り抜けられそうもない。
ここから改めて釣り上がるも、ヤマメの反応は薄い。上流部と同様、流れは全体に深くなりヤマメが付きやすそうなのに魚影は見えない。10年前の梅野川なら、こんな流れのそこここにヤマメの魚影が見えていて、サイトフィッシングも楽しめたのが嘘の様だ。
休耕田のすぐ下の岩盤に当たる淵は大きく深くなっていたが、ニンフを沈めてもここでもなんの反応も無い。休耕田の下の流れは護岸に沿って流れが少し広がり緩い流れのプールになっていた。梅野川に通い始めた頃は、ここが長く広いプールになっていて、多くのヤマメが付いていた。いつも数人のflyfisherがこの流れに沿ってRodを振っていたものだ。
その流れにライズ発見!15cmほどの小さなヤマメではあるが、ライズを狙うのは楽しい。フライを何度か交換し、20分ほどかけてやっと喰った!が残念ながらバラシ。それでも、ライズしているヤマメにフライを咥えさせたのだから今日は満足(これが8寸を超える様なヤマメだったら悔しくて仕方ないのだろうが)。
その後も小さな流れから何度が小さなヤマメが顔を出すだけで、小さな滝がある場所まで釣り上がると、なんと滝がなくなっていた!
ここまで釣り上がったところで退渓。ここから堰堤までと、堰堤上から中間育成場までの上流部は次回確認することにして納竿。
朝は5分~7分咲きだった桜の並木が、帰る頃には一斉に開いてどこも見頃となっていた。桜を楽しみながら山を降りた。
福岡には今日、日本で最初に満開宣言が出されていた。