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2020.12.13

鼻からチューブで栄養補給の1週間

舌がん疑い、MRI・CT検査、2週間の自宅隔離、PCR検査、そして から続く

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PCR検査も陰性で無事手術に向けて入院することになった。入院前2週間の毎日の検温表、問診票、手術の承諾書、健康保険限度額適用認定証(事前に健康保険組合に申請)など多くの書類と、入院のために購入した前開きパジャマ(多分社会人になって初めて)と着替え、タオルや洗顔用品、それに病室でも仕事ができるようにPCとポケットWifi、テーブルタップなどをカバンに詰めて指定された時刻に入院手続き。

昨年建物が新しくなったばかりの日大歯学部附属病院は、病室も最新で清潔。同じフロアにお風呂も全自動洗濯機もあり、長期入院(したくはないけど)しても不自由は無い。ただし、院内にコンビニや売店はなく、飲み物の自販機があるだけ。このコロナ禍で面会もできないので、もしも必要な物や欲しいものがあれば、誰かに言付けてナースセンターに届けてもらうしかない。

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入院時は4人部屋に1人(途中からは3人に)という静かで安心できる環境(大腸ポリープの摘出手術で2泊入院した際は、同室の患者さんが夜通し「痛いよー、苦しいよ~」とうめき続けてほとんど寝られなかった)。荷物を整理し、明日の手術に備えてお風呂に入り(次回、何時入れるかわからない)パジャマに着替える。
6時に夕食(これが形のある最後の食事。これ以来まだ固形の食べ物を口にできていない)、9時の消灯まで仕事を続け、電気を消して翌日の手術に備えて早めに就寝。

麻酔って凄い!あっという間に寝て手術は終了

朝7時に検温、8時に術衣に着替え(パンツはT字帯、足にはサージカルソックス)手術に備える。9時前に点滴を始め手術室に移動し、手術台に横になる。「麻酔を入れます」の声までは聞こえたが、その後は深い眠りに。

名前を呼ばれて目が覚めたのは病室。時刻を聞くと手術室に入ってから3時間ほど過ぎていた。
朦朧としたなかで、あそこに違和感と微妙な尿意。尿管が挿管されているためだった。ああ、寝ている間に僕のあそこを…… 看護師さんにその尿管を抜いてもらい(抜くときにはちょっとした痛み)、自由に動き回れる(点滴がなければ)ようにはなった。
飲食禁止、発語も禁止(筆談用の小さなホワイトボードが用意された)、歯磨きももちろん禁止の生活が始まった。

患部の痛みよりも鼻チューブの苦しさ

不思議と手術した患部の痛みはそれほどでもなく、退院まで痛み止めを飲むことなく過ごせた。看護師さんに言わせると、とても珍しいらしい。それよりも鼻から胃に通したチューブに苦しめられた。
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術後、患部を守るため口には何も入れられないので飲食はできない。その間の栄養補給は、鼻からチューブで胃に流す。毎食400ccほどの液体(プロテイン溶液のようなもの?)を1時間ほどの時間をかけて胃に落とす。食後?はチューブに注射器を差し替えてお茶をコップ一杯分注入。これを1日3回、毎食続けた。
栄養管理された液体は、どうやらコーヒー牛乳のような味の物らしい。もちろん口を通っていないので味はわからないが、胃から上がってくるゲップではないが空気というか、鼻に抜ける時にコーヒー牛乳のような「味」と臭いを感じた。退院しても暫くはコーヒー牛乳は遠慮したい。

1日3回の検温(と血圧測定)、1回1時間の食事を3回、午前9時半の処置室での検診など、意外と忙しい。その合間を縫ってPCに向かいメールのチェックなど仕事を続けたが、もちろん効率が悪い。なんといっても口の中は痛いし違和感はあるし、鼻と喉も痛い。入院中は時間を持て余して映画が一杯見られるかと思っていたがとんでもなかった。

何よりも鼻から胃に通したチューブ。喉に当たっている部分に違和感があるし、ずっと動かずにいると食道の同じ場所にへばりつくような形になるのか、痛みを感じるようになる。首を回したり身体をよじったり、チューブを適当に動かすようにしないといけないことがわかってきた。それは夜中でも同じ。喉が痛くなると寝返りを打ったりしてチューブの位置を動かす。鼻が詰まってもチューブがあるのでうまくかめない。お風呂に入ろうにも、鼻からぶら下がったチューブをどうするのか?と、とにかくこのチューブが邪魔で仕方がない(とは言っても、このチューブから栄養を補給できて、体調は維持できているのだけれど)。

手術から5日後、やっと鼻のチューブが抜かれ、その解放感といったらもう!

医療従事者のみなさまに感謝です

チューブが抜かれても普通の食事ができるわけではなく、全がゆとミキサーか何かで細かくしたりすりつぶしたしたおかず。最初は1時間かけても全部食べることはできなかった。他の人が食べているメニューをそのまま細かくしているので、例えばかき揚げうどんの日はペースト状に細かくされたかき揚げが出てきた。天ぷら油の臭いでかき揚げだと判るが見た目は茶色いペースト。基本、魚や肉のメインの料理はペースト状にするとほぼ茶色になるので僅かな味の違いがあるだけで、なんの楽しみも無い。唯一デザートは潰したフルーツやゼリーなので見た目にも美味しそうで残さず食べられた。こうして退院に向けて体調を整えていった。

入院中、朝の検温に始まり食事の対応、検診、その他諸々、一日に何人の看護師さんと医師が入れ替わり立ち替わりでベッドに足を運んでくれたことか。患者ひとりに、一日で述べ何人もの人が関わる医療現場。今、コロナ禍で医療現場の逼迫が言われているが、重症、軽症にかかわらず入院患者が増えれば多くの人手がかかることは明らか。この現状では、入院しなくて良い軽傷者や無症状者は入院させるべきでは無いなと強く感じた。

術後の経過も良く、入院して8日、手術した7日後に無事退院となった。

退院後の今は

20201213-144217s 入院期間中にもっと体重が減るかと思っていたが、3kg減程度。全く動いていなかったし、栄養管理されていたからか。
退院後も暫くは自宅ではおかゆや流動食中心の食生活。朝食はヨーグルトとバナナジュース、昼食はカロリーメイトのゼリータイプとポタージュスープ、夕食はレトルトのおかゆやおじやに豆腐やマグロのネギトロなど。生野菜の代わりに野菜ジュース、おやつはプリンという日々。

普通の食事ができるのはいつなんだろう?じっと我慢の日々です。

追記

退院後最初の検診で、切除した舌の精密検査を行った結果を知らされた。想定外にがん細胞の存在が確認され、stage1の舌癌であったことになった。切除面にがん細胞は認められなかったので、転移の可能性は低いものの今後1年間は3カ月毎のMRI・CTによる検査、その後1年毎の検診を5年間の経過観察が必要と告げられた。また造影剤かあ……

多分、今回の原因となったであろう歯は抜いたし、転移していなければ再発は無いだろう。と楽観的に渓流の解禁を待つことにしよう。

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