令和2年豪雨で被害を受けた梅野川はどんな状況か、確認してきた

令和2年豪雨は球磨川だけでなく、北部九州の広い範囲にも大きな被害を及ぼしている。山間部の道路は土砂崩れで通行止めとなっている所が多い。梅野川周辺の道路も通行止めがが多く、川も大きく変わっていることは容易に想像がつく。しかしその梅野川へ向かう道路が通行止めとなっている。
梅野川は栃野と鯛生金山の間、間地で鯛生川と合流するので日田側から行けば栃野で通行止め、八女側から行けば、竹原峠トンネルを抜けて鯛生金山あたりで通行止めになっていて、通常のルートでは近づけない。しかし、トヨタの通れた道Mapでは、通行止めにはなっているもののその間も車が通っている形跡がある。集落が孤立した状況ではなさそうだ。ということは迂回路を見つけて遠回りすれば間地橋近くまでは行けそう。最悪、流星号を近くに駐めて、歩いて行くこともできる。
2ヶ月半ぶりに梅野川を目指した。
流木留めが砂防堰堤になってしまっていた
豪雨被害の地に釣りに行く。ちょっと申し訳ない気持ちも抱きつつ迂回路を見つけ、間地に無事到着。いつも釣り人が車を停める間地橋前のスペースは、臨時の土砂の集積場となっていた。そこから梅野川を見下ろすと岩が減り、川幅が広がってフラットな流れになっていた。
鯛生川との合流点から梅野川直下の大渕まで釣り上がって確認したいところだが、それは恐らく難しい。一番気になっているのは大雨が降る前の6月でさえも流木が一杯溜まり、その木の隙間をやっと水が流れていたような状態だった流木留め。ここはまず通過できないだろう。
まず、釣り上がって流木留めを超えられるかを上の道路から確認。案の定というよりも想定を超えて大変なことになっていた。
流木留めが流木どころか岩や土砂を全て受け止めて、砂防堰堤のような状態になってしまっている。結果、高さ4mほどの砂防堰堤ができあがったことになる。実質的に鯛生川から遡上するヤマメを止めてしまう魚止の滝と同じことになり、このまま流木・土砂の撤去をしなければ山本2号橋と魚留めの間も禁漁になる可能性もある。
しかし、透過型の堰堤(流木留め)は次の災害に備えて土砂・流木は撤去することが求められるので、重機を入れて撤去されるのかもしれないが、それも時間がかかりそうだ。
次に気掛かりなのが中間育成場。土砂崩れや土石流などで被害が出ていなければ良いが。
そこで育成場に向かうと、途中、まさに堰堤上の入渓ポイントで土砂崩れが起きていた。間地橋前に置かれていた土砂は、ここの復旧で取り除かれた物ではないだろうか。
これでは、どこで土砂崩れが起こっていても不思議ではない。少なくとも堰堤上の上流部は退渓できる場所がほとんどないので、ここからの入渓は避けた方が良さそうだ。
更に育成場に向かって進むと、大きな木の根が。しかも最近切られたばかりの切り口。木が倒れて道路を塞ぎ、その木をチェーンソーで切って道路を確保したのだろう。
中間育成場にたどり着くと、想定外の状況が目の前に現れた。育成場に降りるアスファルトの道が波打っている。大地震で地面が液状化したかのような光景。アスファルトの下、地下を大量の水が流れて土を流してしまったのだろうか?こんなのは初めて見た。
道路の状況で驚いて一瞬不安になったが、施設そのものは特段の被害は無さそうだった。ヤマメが入っているプールも無事で、外から見た限りではヤマメも元気に泳いでいた。
育成場前のプールは大きく広がり、底には砂が溜まってしまっていた。さらに、プールに降りる石の階段も途中から流されてなくなってしまっていた。
魚影は薄いがヤマメはいた
鯛生川との合流点から流木留めまで、流木留めの上から小さな滝の手前まで、中間育成場前から上の橋まで釣り上がる。地元の人かあるいは僕のようにわざわざ迂回してたどり着いた釣り人なのか、足跡も残っていた。かつてヤマメが付いていたプールには砂が溜まり、大きな岩や石は流されてほとんどフラットな流ればかりに。一方で流れが岩盤に当たるところでは底が深く削られ、やはりそこにも砂が溜まっているようだった。
川からの目線で大きく変わっていた場所は流木留め以外にも、対岸の民家と結ぶ橋の直ぐ上で倒木、中間育成場に渡る橋の直ぐ上での大きな土砂崩れ、そして橋の土台部分がえぐられて渓相が大きく変わってた。
ここぞというプールではヤマメの反応は無し。大岩や底石と一緒に、魚もみんな流されてしまったのだろうか?沈み石がほとんどなくなっているので、フラットな浅い流れの中から時折小さなヤマメの反応がある程度。それでもなんとか白泡の陰から追ってきたヤマメがフライをくわえてくれた。24cmのヒレピン。
今シーズン、梅野川で最大のヤマメをネットに納めることができた。
梅野川の状況を確認し、8寸ヤマメも出たので今日のミッションはクリアとしよう。堰堤上から中間育成場までの状況は日を改めて確認することにし、午前中で納竿。お昼のおにぎりを食べて帰路に着いた。
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