ブリュッセルからアムステルダムへ、列車で日帰り旅行に行ってきた-Part1
ブリュッセルで一日時間が空いた。時差ぼけで午前4時(日本は正午)には目が覚め(前日は午後9時に寝ている)、メールのチェックと返信などを済ませてもまだ6時。さて今日一日どうしよう。どうせならオランダかルクセンブルクか、国境を越えて地続きの国に行ってみよう!と言うことになった。
ブリュッセルから北へ向かえば、アントワープを過ぎると直ぐオランダ。直線で50km程度なので、特急のIC(Inter City)だと1時間もかからずオランダ。アムステルダムまででも200km程度。日本の新幹線にあたるタリス(THALYS)なら2時間ほどでたどり着ける。7時過ぎにブリュッセルを発てば、10時前にはアムステルダムだ。
で、ネットで調べると、満席なのか当日予約はできないのかタリスはNETでの予約はできなかった。しかしICは座席指定が無いので、列車さえあれば乗れる。まずは駅に行って聞いてみよう、とタリスの発車駅でもあるBruxelles midiへ歩いて出かけた。ようやく夜が明けようとする直前の薄暗い中、ホテルから約20分歩いて到着(後で聞いたらBruxelles midi 駅周辺は治安が良いとは言えないところだったらしい)。
チケットカウンターでアムステルダムへ行きたいと伝える。今日か?と問われたので「今日、これから」とかえすと、5分後(7:44)に出発するICに乗れば2回の乗り換えで11時過ぎにアムステルダムに着けるがそれで良いかという。それでOKと伝えると、2等車の乗車チケット(51.1€)と一緒に、乗り換えの駅とホームをプリントアウトして渡してくれた。
人生初!鉄路での国境越え
ホームに上がると列車は既に停まっていたので、2等車に乗り込み適当な所に陣取る。日本の新幹線やJR・私鉄は窓ガラスもよく清掃してあって外の景色も綺麗に見えるが、こちらの鉄道はそうはいかない。車両の外観はストリートのPOPアートのような落書きだらけで、最初はそういう塗装なのかと思ったくらいにどの車両も見事に落書きされていた。
ICの駅には改札がなく(ブリュッセル空港駅にはある)、車内では車掌さんが検札にやってくる。僕たちは紙のチケットを持ってるのでそれを見せるが、NETで予約した人はスマホの画面にQRコードを表示してチェックを受けていた。多分、乗って一時間ほどの所で国境を越えたのだろうが、パスポートチェックも国境通過のアナウンスもなく、GoogleMap上ではいつの間にかオランダに入っていた。
長距離列車なので車内販売も有る!が、それは日本のカートに商品を乗せてというのではなく、野球場のビール売りのような出で立ち。前にお菓子やスナックを入れたカゴを下げ、背中に珈琲サーバーを背負っている。そして、売っているのはいかつい男性だ。後ろから見ると、スターウォーズかマーベルコミックに出てくるキャラクターのコスプレのようにも見えてしまう。
2回の乗り継ぎは極めてスムーズにこなし、無事アムステルダムに到着。いかにも欧州のターミナルという雰囲気のホームに降り立った。
改札を出て、帰りの列車も一応調べておこうとチケット売り場に向かった。帰りも都合良く直ぐに列車に乗れるとは限らない。タッチパネルで経路検索ができるコーナーがあったので調べてみると、15:03か16:03に乗らなければ帰りが遅くなってしまう。それぞれの乗り継ぎ時間も微妙だ。いずれにしても、アムステルダムの滞在時間は4時間程度しかない。
まずは運河クルーズ
列車の中で調べた情報でアムステルダムでしたいことは2つあった。1つは運河クルーズ。約1時間のクルーズでアムステルダムを効率よく見学できる。もう一つは王立美術館でレンブラントの「夜警」とフェルメールの作品を見ること。あとは時間があればカフェで景色を見ながらまったりと時間を過ごしたい。
駅を出て、運河クルーズの受付へ直行しようとするが、駅の南北が海と運河。間違って海側に出てしまったからいくら探しても運河クルーズの受付らしきところが見当たらない。GoogleMapで現在地を確認して駅の裏側だとわかり、ぐるっと遠回りをしてチケットカウンターへたどり着いた。これだけで10分はタイムロスだ。11:55分出発のチケット(16.5€)を購入し、少し時間があったので乗船前に用を足しておこうと再び駅に戻ると、トイレは有料。一人1回70セント。ところが、機械に硬貨を投入して出てくるレシートは50セント。差額の20セントはどこにいってるんだろう?
指定された乗り場に行くと、運河クルーズの船は何種類かあり、複数の会社が運行しているようだ。船がオレンジだったり黄色だったり白だったり。最初に目に付いたところでチケットを買ったので他との比較はできないが、大差はないだろう。陽気なイタリア人グループと一緒に乗り込み、クルーズスタート。
クルーズ船では19カ国語の無料ガイド付き。乗船時に渡されたイヤホンを繋ぎ、聞きたい国の言葉のチャンネルを選ぶ。もちろん僕は17番の日本語だ。
水上からのアムステルダムの景色を1時間、ゆっくりと堪能して次は王立美術館へ。
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