車の合流、奥で入るか手前で入るか
「秘密の県民ショー」ではないけれど、他では一般的でないローカルなルールや常識は、日本全国に存在する。
僕は大学生の時に普通免許を取得し、福岡で車を運転していた。就職で上京すると一旦車を手放したが、駐車場のある寮に引っ越したときに再び車(TE71スプリンタートレノリフトバック)を購入し、それ以来AE86(初期型/最終型の2台)始め幾度か乗り継いで今に至る。
さて、東京で車を手にし、運転するようになって面食らった事が2つあった。
一つは首都高速道路。分岐・合流・渋滞と、当時福岡にあった高速道路(九州自動車道・福岡都市高速)ではほとんど経験したことの無い事の連続。慣れない土地、慣れない高速で緊張しながらハンドルを握っていた。
そしてもう一つが渋滞時の合流。
上の写真は福岡のスタンダードな合流シーン。合流レーンのできるだけ手前で合流するというのがマナーと思われている。なぜなら、「こっちが渋滞しているのに、横からスルスルと向こうまで行ってしまうのはずるい」と。よく、高速道路が渋滞していると路側帯を駆け抜けていく輩に向ける目と同じ。「一緒に渋滞に巻き込まれてあそこまで行くのが、途中から割り込む車のマナーでしょ」と。だから、なかなか入れてくれなかったりします。
そうやって福岡で運転していた僕が東京へ行くと、景色は全然違ってました。合流は合流レーンの一番先で。しかも、1台ずつ交互にスムーズに入れてくれる。むしろ、手前で合流しようとしていると後ろを別な車が通り過ぎ、先でスムーズに合流し「あ、ずるい!」と思ったりもしたものでした。しかし、それが東京のルールでありマナーだと運転しながら理解しました。
下は上と同じ場所で、違う日に撮った写真。手前は地元の車の合流の列。先で合流しようとしているのは、多分東京や都会からやってきたドライバーの車でしょう。海外からのインバウンド同様、福岡には国内インバウンドの住民も増えています。こんな状況が「ずるいぞ、テメエ!」なんていう近頃流行のあおり運転の原因にならなければと心配する今日この頃です。
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