「元号」と歴史教科書の「時代」は別物。1000年後に昭和や平成は何時代になっているのだろう?
高校の日本史では、明治以降は近現代とひとくくりにして、授業でまともに教わった記憶もない。教科書で教えられる「時代」は、奈良を皮切りに江戸まで、都や幕府など国を治める執政の中心が存在した地名を冠した時代がずっと続いた。それに倣えば、明治以降現在までは東京時代ということになる。
しかし、遷都をする場合にはその理由があるもの。鎌倉以降は覇権争いの結果であり、言葉を変えれば国盗りの戦いが区切りとなっている。そういう見方をすると、明治以降の日本は近隣諸外国へ攻め込む、あるいは日本以外を戦場とする戦いを繰り返し、とうとう太平洋戦争で敗戦、アメリカに国を盗られた。この戦争を時代の区切りと考えると、敗戦までは帝国主義あるいは軍拡の時代ではあるが、これはほぼ世界共通の流れなので、日本の時代の名称にはふさわしくない。
別な視点では、明治から太平洋戦争の敗戦までは「大日本帝国憲法」の時代かもしれないが、時代の名前としてはこれも採用し難い。歴史教科書では、「時代」はだいたい百年単位で語られている。明治元年から終戦まで80年弱しかない期間なので、時代を名付けるには短すぎるともいえる。
遷都すれば「東京時代」も
直下地震や富士山の噴火などで首都機能が失われて遷都に至る可能性もある。その結果遷都が行われ、「東京時代」となるかもしれない。しかし、再び戦火に見舞われての遷都だけはあってはならない。
僕が生きている間にその結論は出ないだろうけれど、数百年後、1000年後、明治以降の今の時代は何と名付けられているのだろうか?
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