iPhoneを落とし、整備士を呼んで飛行機遅延の原因を作るところだった!
プレミアムクラスは前の座席の下に鞄を置けないので、Kindle Fire以外の荷物は全部頭上の荷物置きに収納し、通路側のC席に座った。暫くすると隣の窓側A席の乗客がやって来た。ファーやボンボンが付いたメーテルのような黒い服を着た、20代と思われる女性。キチンと化粧をし、服も持ち物も高級そうだが、モデルや芸能関係ではなさそうだし、お水系でもなさそう。
彼女は席に着くなり、ずっとスマホをいじっている。外の様子を見る時にスマホ画面をチラ見したら、どうやらInstagramを見ている様子。そうか、インスタグラマー。常に自撮り準備は万端ということか。
飛行機は離陸すると西に向かって飛ぶ。ちょうど日が入るので、彼女は窓のスクリーンを全部下ろしてしまった。低い冬の日は僕の席まで届きタブレットの画面が見づらくなっていたので、ちょうどよかったのだが。
外が見えないばかりに…
着陸体制に入っても、窓のスクリーンは降りたままで外の様子はわからない。僕はずっと「SUITS」を見続けていた。
といきなり機体がドスンと振動し、その後ブレーキがかかった。そのブレーキによる負の加速度は、上空でメールのチェックをするために出していたiPhoneを前に飛び出させることに。
床に落ちたiPhoneは、スルスルと前の座席の下に滑り込んでしまった。それでもなんとか1/4ほどが見えていたので、シートベルトを外し手を伸ばし、iPhoneに触れたと思ったところで再び飛行機にブレーキががかり、とうとうiPhoneはシートの下に飲み込まれ姿が見えなくなってしまった。
瞬間、頭の中には「ムンクの叫び」の画が浮かんだ。
座席の下の隙間は、1cmもない。iPhoneの厚みがギリギリ通る程度。手を入れて取ることはできない。iPhoneを残して飛行機を降りることはできないので、他の乗客がだいたい降りて落ち着いた所でCAさんに事情を説明。すると、
「整備さんを呼ぶしかないかな」と。
ええーーーーっ!?
まさか僕のせいで次の出発にも影響が?
LEDライトで照らしてシートの下を覗いていたCAさんが、「そこに見えてます」というと、別なCAさんが、「秘密兵器があります」とラップを巻いた柄の長いマドラーを持って来た。
その「秘密兵器」をシートの下に滑らせ、掻き出すようにして無事iPhoneは救出された。
CAの皆様、お手数をおかけしました m(_ _)m
明日からの修業が思いやられるなあ。
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