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2017.09.23

キッズファイヤー・ドットコム-今読むからオモシロイ

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キッズファイヤー・ドッドコム」、著者は海猫沢めろん。
福岡から東京へ移動する機内と、羽田から自宅までの移動時間で一気に読んだ。

普段、小説を読むことは無いが、テーマが「現代~近未来の子育て」であるということと、様々なネットメディアでも取り上げられていたので、珍しくビジネス書以外をKindleで購入。もちろん、海猫沢めろんなんていう小説家、これまで全く知らなかった。

amazonのBOOKデータから引用すると、
「超ポジティブな男が日本を革命する!少数精鋭、短期決戦をモットーとするホストクラブの店長、白鳥神威。いつも通り歌舞伎町から帰った彼を待ち受けていたのは、見知らぬ赤ちゃんだった!育てることを決意した神威は、IT社長・三國孔明と一緒に、クラウドファンディングで赤ちゃんを育てることを思いつく。ITで日本の子育てを救えるのか!?」

ホストクラブに行った経験も無いし(当たり前か!普通の銀座のクラブには昔、連れて行かれた経験はあるけど)、職業としてホストをしている人間が自分の周囲にいないので、とにかく勝手な妄想で場面を想像するしかない。それでも、描かれている登場人物を秒速で大金を稼ぐというネットの情報商材屋と重ねたりして冒頭から楽しく読み始められた。
ストーリーは破天荒で現実離れしているけれど、そこに描かれている子育てをする母親の心境や周辺の描写は、現代の子育てを巡る様々な問題の一端を映している。

そして、後半は2021年。

これ以上書くとネタバレになるか。

この本は来年読んでもきっと面白くはないだろう。
本当に解散総選挙があるのなら、その前に読むべき本だ。

国政選挙でも地方選挙でも、これからの選挙に立候補する候補者は、「子育て支援」という言葉を一言でも選挙公約に入れるつもりなら、この一冊を読んでおくべきだ。読まずに出馬するならば、「子育ても日本の未来も語れない」と判断されていいかもしれない。
きっと、山尾志桜里議員も既に読んでいると思うし、宮崎謙介元衆院議員も読んでいるにちがいない。

かつて国会議員がこぞって読んでいた「沈黙の艦隊」と、この「キッズファイヤー・ドッドコム」が僕の中では重なってしまう。選挙演説で引用されることは無いと思うが、候補者が皆読んで出馬する本になるのかもしれない。



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