せっかちで高所恐怖症の人にはお勧めしないエッフェル塔
パリを訪れたら、まずはエッフェル塔と凱旋門はこの目で見なければ、行った気にならないというもの。ということで、初日の取材を終えたその足でエッフェル塔を目指すことに。
ところがエッフェル塔は遠かった。
まず、地下鉄からRERのC線に乗り換えエッフェル塔を目指すも、2つ前の駅で運行キャンセルを告げられた。いつ再開できるかわからないのでバスに乗り換えろと言われたが、そこからなら歩いても15分程度。初日だし、セーヌ川沿いに歩くことにして地上に出た。
地上に出ると、すぐ目の前にエッフェル塔が見える。とは言っても歩けば遠い。
エッフェル塔に到着すると、周囲はフェンスで囲まれその内側に入るために手荷物検査場を通過しなければならない。フェンスの周りにはテロを警戒し機関銃を構えた軍の兵士が何人もいる。その割に手荷物検査は空港のそれよりも、かつてニューヨークで経験した自由の女神のリバティ島に渡る船の手荷物検査のような感じ。
フェンスの中に入れたら、今度は塔の上に上がるエレベーターに乗るのだけれど、東京タワーと違ってエレベーターは塔の足の中を斜めに昇降するケーブルカーの様な作り。(動いていた3つのエレベーターの)どの足のエレベーターを選ぶかでも混み具合が違う事に早く気がつけば良かったが、目の前の西エレベーターの列に並んだ。
ここからチケットを買うまでに約30分、それからエレベーターの乗り口まで更に30分以上。エレベーターへの導線は2つあって、1つはそこでチケット(一人12€)を購入して並ぶ列と、もう一つはツアーで参加する人の入り口の列。ディズニーリゾートのファストパスチケットのようなものだ。だから、チケットを購入する列に並ぶ時間よりもそこからの時間の方が長くなるのだ。
やっとたどり着いてエレベーターに乗ると、高所恐怖症の僕には少々足に力が入る景色。やはり、外が見えるのはいただけない。
しかも、エレベーターを降りた所には手すりも何もなく眼下の景色が広がる。これまた足がすくんでしまう。
その上あろうことか、ここから地上までワイヤーを滑降するというアトラクション「ジップライン」まである(6月にスタートしたばかりらしい。どうりでガイドブックにも載ってなかった)。正気の沙汰とは思えないが、目の前で命知らずが気持ち良い音を立てて滑り落ちていった(上の動画)。
こうやって思い出しながらでも、足の裏に嫌な汗が出てくる。
そんなこんなで、お土産売り場でコインチョコを購入して再びエレベーターで地上へ降り立った。
セーヌ川を渡り、対岸から落ち着いてエッフェル塔を眺めて「ああ、パリなんだなあ」と。
高い建物は、やはり遠くから眺めるに限る。
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