貯水率1%の日向神ダムを超えて、梅野川で今年最大の26cm
これまで、何かと相性の悪かった日向神ダムも、何度も通って克服できたようだ。その日向神ダムは農業用水ダム。今は出穂時期で田んぼでは多くの水が必要のため、放水を続けなければならない。放水を停めることができず、ダムには本当に水がなくなっていて、この先(写真では手前奥)では湖底が見ていた。テレビのニュースではよく見るが、干上がったダム湖を初めて見た。
遅く出発したので、当然到着も遅れた。既にいつもの駐車スペースには3台の車。これでは目当ての下流部は厳しい。しかたなく上流部へ流星号を走らせる。幸いなことに、堰堤から上には1台も釣り人の車は見当たらない。
中間育成施設上に流星号を停め、一旦下って釣り上がり。水はクリアだけれど減水してシビアな釣りになるだろうことは容易に想像が付く。加えて、大雨が続いて流されてきた大木や枝がそこら中にあり、釣りをするには極めて条件が悪い。本来ならば最初にフライを落としたいのに、流されてきた枝で塞がれている場所が至るところにある。そんな場所ではフライをヤマメがくわえたとしても、その後のやりとりが困難であることは明白。まずヤマメをネットに納めることは難しいだろう。そういうポイントをスルーしながらフライを落としていく訳だから、遡行のスピードは上がるが、それにしても魚影が薄い。
水がクリアなので、プールもほとんど底まで綺麗に見えている。しかし、魚影が全く見当たらない。今年続いた大雨で渓相はすっかり変わり、プールを埋めていた砂は流され再び良い感じのプールがたくさん復活しているのに、魚影はない。底の岩陰にでも潜んでくれていれば良いけれど、小魚でさえもほとんど見えない。
浅い流れの中から最初に出たのは10cmほどのヤマメ、続いてまたまた小さなアマゴ。
このアマゴは,小さいながらも朱点がはっきり。これだけでもなんだか嬉しい。これはというプールでは、フライを大きな物から小さな物までいろいろと変えながら流したが、大きな影がフライを追うことはなかった。
それならと水通しの良い白泡のまわりにフライを落とし続け、竹が覆い被さる落ち込みでやっと出た26cmのヤマメ。そして、これが今年の梅野川で最大。
しかし、これが残念なことにフライをくわえる瞬間を見逃した。フライをピックアップしようとしたときにヤマメがフライをくわえてくれ、ヤマメが合わせくれたかたち。いきなり竿先が重くなって…
それでも、今年やっと梅野川で8寸超え。お腹が膨らみ産卵の準備に入ったメス。尾びれの付け根に鳥にくわえられた痕が。ここまで行き伸びで抱卵したんだから、良いオスが現れて子孫を残してくれれば良いが。
午後は下流部を釣り上がろうといつもの駐車スペースに戻ると、既に朝いた車はいなくなっていた。下流部も相変わらず魚影は薄いもののボチボチとヤマメが顔を出す。時に、岩陰から逃げ出す大きめの魚影を確認できたので、ダム湖からの遡上も少しはあるのだろう。
信号機による交互通行ながらも通行止めになっていた国道212号線も開通。道路もやっと復活の兆し。
今シーズンも残りあと3週。個人としては釣りに出かけられるのは僅かに3日。このまま尺に出会うことなく終了するのか?
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