ACジャパンのCMが増えたのは、熊本地震に隠れて三菱自動車の広告・CM自粛枠も
福岡にいるとき限定ではあるが、ヤマメが解禁となっている週末には釣りに行く。週末は年老いた両親と夕食を共にするために、19時に帰宅するという自主門限を設定しているので、釣りは日帰り。だいたい、片道100kmの範囲が遠出の限界。遠出をすると、渋滞を考慮すれば16時過ぎに納竿して家路につく。そうすると、17時にはほぼ間違いなくハンドルを握りながら、FMラジオを聞いている。
日曜日の17時台は NISSAN あ、安部礼司 - BEYOND THE AVERAGE、土曜日はピートのふしぎなガレージ を聞いているのだが、そのピートの不思議なガレージは三菱自動車の提供だった。このFM東京の週末土日の17時台が、今回の燃費偽装の当事者2社の提供番組というのもなんとも皮肉ではある。
そして昨日、熊本地震後初めての土曜日釣行の帰路。いつものようにハンドルを握ってピートの不思議なガレージを聞き始めると、ACジャパンのCMばかり。かつては、当然のことならがeKワゴンを始めとする三菱自動車のCMが流れていた。それが無くなった。
帰宅して、FM東京の番組表を確認すると、提供の三菱自動車の名前が消えている。もちろん、番組公式サイトからも。
かつてはどうなっていたのかとWEBで掘り出してみたら、以前は右上に表記されていた!
三菱自動車の広告宣伝費は1000億超!
東洋経済ONLINEの 最新!「広告宣伝費」トップ500社ランキング(2015年8月28日)によれば、三菱自動車の2014年度の広告宣伝費はNTTと同額第9位の1012億円!三菱自動車は3月決算。昨年度中に新年度の広告予算(今年も1000億円超の広告予算を組んでいたに違いない)と媒体の買い付けはほぼ確定して、4月に新年度が始まったばかり。燃費偽装が発覚したのはそんなタイミング。
テレビやラジオの番組提供は最低でも1クール3か月。新年度が始まったばかりなので、雑誌なども含めて100~200億円分程度のキャンセルできない枠をおさえていたのではなかろうか。熊本地震の自粛ムードが治まっても、三菱自動車がおさえてキャンセルできない枠には、会社が何らかの明確な禊ぎを済まさない限りACジャパンのCMが流され続ける事になるのだろう。ACジャパンの広告を頻繁に目にしていると、みんなが自粛している時に不謹慎との空気は長引き、「不謹慎狩り」も治まらない。
であれば、その枠を無駄(ACジャパンのCMが無駄というわけではない)にすることなく、もっと意志を持って有効に使うことを積極的に考えられないだろうか。経営トップは腐っていても、若手で忸怩たる思いを持っている優秀な人材も多いはずだ。
6月までのただ枠を埋めるだけのCMではなく、この枠は熊本地震応援・募金、この枠は児童虐待防止、この枠は環境保護を推進する活動(もちろん三菱自動車が自らやる活動ではなく)に提供するというように。どうせ支払わなくてはならない巨額の広告費。世の中のためにも無駄にしないことも考えるべきでしょう。
※どうでもいいことではあるけれど、ラジオだけで聞いていた「ピートのふしぎなガレージ」。今回初めてWEBサイトを開いて、そのキャラクターのイメージが自分が思い描いていたものと大きく違っていて、ちょっと衝撃を受けている。N博士はブラザートムの様な人相を想像していたのだが……
ロボットのボッコさんだって、セクシーすぎる。
次回から、ラジオを聞きながら頭の中に浮かぶキャラクター象が変わってしまったな。それよりも、番組はいつまで続くのかも気になる所だ。
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