2016年元日の新聞広告は ヤマト運輸の「客貨混載バス」
ここ数年、新聞各紙に出稿し、それぞれにクリエイティブを変えていたのはトヨタと大手出版各社。
ところが今年、トヨタは全紙同じ広告。
「WHAT WOWS YOU.」というメッセージは悪くない(5輪の5色で構成しているけれど、それに気付く人がどのくらいいたか?)けれど、広告としてのインパクトは薄い。
同じく、毎年チカラを入れる出版各社。講談社は五郎丸選手を起用して紙面インパクトは強く、出版不況を背景とするのだろう「元旦は新しい本を読もう」というメッセージも悪くない。しかし、集英社の各紙ターゲットを変えたクリエイティブとメッセージ「読書は、平和を守る」は、講談社を上まわっていたように思う。
しかし、僕の今年の一番はヤマト運輸。
仕事柄、ほとんど毎日宅急便のお世話になっている。いまや日本の物流にはなくてはならない存在。トラックだけでなく、リヤカーや電動アシスト自転車、特製カートまで開発して日本中、坂道だろうが細い路地だろうがものともせずに荷物を運んでくれている。
そのヤマト運輸が、過疎地の住民になくてはならない足(バス路線)を維持する手助けをしているということを伝える広告。東日本大震災の際にも、ヤマト運輸は独自の取組で被災地を支援した。「救援物資輸送協力隊」は、被災地の現場ドライバーが自発的に動き始めて組織化された。
このような取組は、企業文化と言えるのだろう。広告ではあるけれど、また1つヤマト運輸の「らしい」取組を知ることができた。
地域活性は、お金をかけていきなり活性化することを目指す前に、最低でも現状を「維持」する取組も必要なのだと教えてくれる広告だった。
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