KenkoプリントスキャナーKFS-A6DUALでポジフォルムをデジタル化してみた
この数年で、写真はすっかりデジタルになった。デジカメどころかスマホでも十分に綺麗な写真が撮れるのだから、日常では今更フィルムのカメラを持ち出すまでもない。印刷物に使う写真でさえデジタルで入稿できる時代。高校時代から大金をつぎ込み、レンズやアクセサリーを買い揃えてきたNikonの一眼レフカメラの出番もなくなってしまった。
カメラはいずれ売却するなりすれば良いけれど、撮りためた膨大な量の写真はそうはいかない。そもそも整理もできていない。紙焼きならまだ並べれば見えるが、ポジフィルムはライトボックスにかざすかスライドで投影しない限りは1枚ずつの写真を確認するのも難しい。
そこで、メルマガでたまたま見つけたKenkoプリントスキャナーKFS-A6DUALを購入して整理することにした。35mmのポジフィルムをデジタル化したときの写真解像度は1200dpiとそれほど高解像度ではないが、PCのモニターで視るのなら十分。仮に画質が悪くても整理してファイル毎に管理すれば、ポジファイルのインデックスとして使えば良い。
早速箱を開き、説明書に従ってポジをデジタル化に挑戦してみた。
まず、箱を開くとこんな感じで本体が納まっている。ネガは、6枚綴りのスリーブの状態で連続して読み取るが、ポジはマウントされた状態でマウントアダプターにセットして読み取る。1枚ずつスキャンなので手間が大変。
スキャンした画像は、SDカードに自動的に記録される。1200dpiの写真だと、1枚当たり300キロバイト程度。8GBのSDカードを挿しているので、ざっと2万5千枚ほどは記録できる。さすがにポジが2万枚もはないと思うので、このSDカード1枚に納まる計算。
手始めに、1992年にアメリカズカップ観戦に行った際の写真ファイルを取り出し、スキャンをスタート。
1枚セットして読み込んで、終了したらマウントから取り出して、次の1枚をセットして……と延々と単純作業が続く。しかも、1枚読み取るのに約30秒もかかる。500枚以上あったファイルを読み込むのに足かけ2日、ほぼ半日以上を要した。
さて、スキャンした画像をPCで見てみるとなんだかピントが甘い。こんなに写真下手だった?手ぶれもピンぼけもまず起こりえないだろう、明るいところで広角レンズで撮った写真でもピントが甘くなっている。マウントにセットされ宙に浮いているフィルムを読み取っているため、精度が甘くなるのだろうか。印刷会社でポジを取り込むときには、真空にして読み取り面に圧着させるが、そんな精度は望めない。
それでも、ポジのファイルだけで保管するよりも一覧性は増したし、WEBで使う素材くらいにはなりそう。
何よりも、すっかり記憶の中では霞んでいた光景がまた鮮やかに蘇ったことは嬉しい。
ファイルの隅に、マウントが足りずにスリーブのままのポジもあったので、こちらはネガと同じ要領でスキャンしたらビックリ。スリーブは6枚連続だから効率が良いと思ったらとんでもなかった。
スリーブは、自動的にネガフィルムだと判断して反転されてしまうのだった。しかも、どういうわけかカラーポジがモノクロネガに。ということは、ネガを読み込めば自動的に反転されてポジになるということなのだろうが、カラーネガはカラーポジになるのだろうか、それともモノクロポジになるのだろうか?
ネガが出てきたら試してみよう。
これで、出かけない休日はこの作業に没頭することになりそうだ。
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