多分、10年ぶりくらいのキャッチボール
昨夜、受験生の次男に「高校の体育の授業では何をやってるの?」と尋ねると、「テニスやラグビー」という。
「柔道か剣道の武道は?」
「やらない」
「じゃあ、野球は?」
「それもやらない」
「それなら明日キャッチボールしよう」と誘った。
息子は遅くに起きて来るなり、「キャッチボールはいつやるの?」と。
「今からやるか?」。
しかし、グローブはあるがボールが無い。やっと見つけたビニールのソフトボールで本当に10年ぶりくらいにキャッチボールをすることになった。
突然、僕がキャッチボールをしようと言い出したのには、実は訳がある。
釣りのシーズン中、フライを枝にかけることは良くある。バーブレスフックなので、ラインをたぐって、ロッドのティップが届く高さならほとんど回収できる。しかし、たまに届かない高さの枝にかかってしまう。枝が細くてしなりが良さそうなら秘密兵器の細引きのロープを取り出し、先に手頃な石をくくりつけて枝の上を通し、枝を引き寄せてフライを回収する。そういうことはめったになく、シーズン中に1~2回程度。
今シーズン、そのロープを結んだ石を投げる時に愕然とする事態となった。
石を思った方向に投げられないのだ!
何度も何度も繰り返し投げて、やっと思った通りに石が飛び、無事にフライを回収できた。しかし、このときの「投げられない」自分に愕然としたのだ。ボールや石を投げる事など普通にできると思っていたのに、それさえもできないほど体が衰えたのか、それとも投げ方を忘れたのか。
それ以来ずっと気になっていて、本当に「投げられなくなった」のかを確かめたかった。いや、「投げられるはずだ。あまりに永い間『投げる』行為をしていなかったから、体が忘れてしまっただけにちがいない」と自分にいいきかせていた。
そして今日。
最初はまったく思った様に投げられなかったが、徐々に手足・体の連携を取り戻し、ボールを離すタイミングも思い出した。20分ほどのキャッチボールで、昔のとまではいかないまでも、普通にキャッチボールができるまでに快復できた。
息子が「これからも、時々キャッチボールをしよう」と言ってくれた。
ありがとう。
それにしても、金融機関だけでなくコンビニにもカラーボールが設置してあるけれど、あれを走って逃げる犯人に当てるのは余程の至近距離でないと難しい。銀行の行員は、昼休みにキャッチボールしとかなきゃ。
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