注!ノルウェーではトラベラーズチェックが使えない
パリCDGからSASのB737でオスロへ。途中の上空より、オランダかデンマーク沖の海上に風力発電の風車が並んでいるのが見えた。
2時間あまりのフライトで北欧の地へ到着。
オスロ空港は、明るくて近代的な空港。バンクーバー同様、リレハンメルオリンピックを機に空港施設や市の中心とを繋ぐ高速鉄道が作られたらしい。しかも、空港施設はまだ建設中だった。
フランス語以上に難解なノルウェー語の案内表示を頼りに手荷物を受け取り、シェンゲン協定国からの申告無しの通路を通って外へ。高速鉄道の案内表示に従って乗り場を目指す。
切符売り場では、案内の女性が丁寧に乗り方(改札でクレジットカードを通すだけ)を教えてくれるも、何故だか僕のクレジットカードは受け付けられず、窓口で切符を購入。オスロ中央駅まで一人170クローネ。およそ3000円。
高速鉄道の列車は、グレーの車体で何とも不思議な顔つき。しかし、車内は清潔感溢れる明るい作り。窓側には電源も備えている。車窓からの「ノルウェーの森」の景色を楽しんでいる間もなく、20分もせずにオスロ中央駅に到着した。
衝撃の通告を受けたのは、オスロ中央駅のに両替所でのこと。ノルウェークローネに両替しようとした時だ。
「トラベラーズチェックは扱えない。市内でトラベラーズチェックの両替に応じるのは、1カ所だけ」だというのだ。
今回、ノルウェークローネの現金は日本円で約3万円分しか持ってこなかった。日本ではノルウェークローネに両替できる交換所は少ないことと、日本で両替するよりもノルウェーでユーロから両替した方が良いだろうと考えたから。これまでの取材の度に使い残したアメリカドルやユーロのトラベラーズチェックが手元にかなり残っていたので、それを両替すれば良いと思ったのだ。だから、現金は特別用意しなかった。5月頃、たまたまノルウェークローネを置いていた外貨交換所があり(窓口でキャンペーン表示していた)、手持ちの3万円を両替していたから実質の無一文という状況は避けられた。こんなことなら、パリCDGでトラベラーズチェックを現金化しておけば良かった。
とにかく、ホテルにチェックインしなければならない。昨夜のロワシーのホテルへは無料シャトルが利用できたが、ここではそれはない。コーディネーターのK氏との待ち合わせ時刻も近い。予約していたホテルまでは歩くかタクシーだが、選択の余地無くタクシーに。走りながら気になるのは外の景色よりも料金メーター。乗車時間はわずかに6分ほどで、走行距離は2.7km。そして料金は171クローネ。これまた約3000円!
その後も、コンビニでペットボトルのミネラルウォーターに約500円、地下鉄も1回の乗車で約500円と、物価の高さを痛いほど実感させられるスタートとなった。
夕方、今回の取材でコーディネーターをお願いしたK氏の自宅で、打ち合わせを兼ねた夕食をご馳走になった。窓からは美しい景色と夕日。日が沈んだ後の雲は、どこか「ムンクの叫び」を連想させるような不思議な色に染まっていた。
9月27日帰国後の追記
FBで、トラベラーズチェックの発行そのものが日本では終わっているという友人からの情報も有り、帰国した羽田空港の両替所で手持ちのトラベラーズチェック全てを現金化(円)して帰宅した。
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