EV(電気自動車)はキャズムを超えられるか?
僕の授業で、学生にキャズムを超えられそうで超えられない商品やカテゴリーは何がある?と尋ねると、一人の学生が「EV」と応えた。
確かにEV(電気自動車)はキャズムを超えられていない。
GoGoEVの「2013年の世界の電気自動車販売シェア」でみても、日本は0.91%。ノルウェーはここでも存在感を示している。
ハイブリッドやVWのTSI、スズキのエネチャージといった従来の化石燃料の内燃機関で燃費効率を上げる技術が飛躍的に向上しているので、経済性だけではEVを選びづらい。。加えて(地政学的理由で原油価格が上昇しているものの)シェールオイル革命で長期的には原油の枯渇に対する危機感は後退し、原発停止による電気料金の値上げと節電意識など、自動車の動力源が内燃機関から電気モーターへと切り替わるのはなかなか容易ではなさそう。燃料電池車の開発も進んでいる。
何よりも、ガソリンスタンドは社会インフラとして定着しているが、EVスタンドは増えているとはいえどもまだまだ。フル充電で200kmにも満たない走行距離では遠出には不安だ。実際、いつも釣りに行く梅野川(大分県中津江村)は、往復でちょうど200kmくらい。
昨日、その梅野川に釣りに行く途中に寄った大分県の「道の駅大山」。ここには、EV専用パーキングがあり、EVスタンドも有ったが、こんな施設を見たのは初めて。実際にはいろんなところに既に設置されているのだろうが意識していないのでわからない。
燃料電池車の普及も同様だろうが、インフラの整備がキャズムを超えられるかどうかの鍵を握る。初期のPHSは一気に増えた契約者数にインフラ(アンテナの数とアンテナあたりの回線数)が間に合わず、繋がらないからと解約、携帯電話へと雪崩を打った。
一方、授業でも指摘したが、インフラは社会インフラだけではないということ。ネットのサービスでは会員や利用者の母数がインフラになり得る。GoogleやYahoo!、Facebook、LINE、amazon、楽天………
いや、携帯キャリアの利用者や電気・ガス・水道などの契約者リストだって、あるいは人気タレントのファンクラブだって立派なビジネスインフラだ。
膨大な数の利用者は、一つのインフラになりえる。
ビジネスを考える上でのインフラを何処に定めるか、その母数はどの程度かを見極めることは重要だ。
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