外税表記を認めたことが、消費者心理を冷やすことになるかも?
なんだかこの1か月は、仕事でもプライベートでも本当に時間に追われている感じ。
福岡では、年老いた両親と夕食を共にするために、20時には帰宅するのがいつしか決め事になっていた。その時刻に合わせて仕事を終えなければならないのはまあ、保育園に子どもを迎えにに行くのと似てはいる。今、待機児童の問題がクローズアップされているけれど、認可保育園に預けられたら預けられたで、今度は硬直した保育時間やルールに悩まされることになる。それでも、介護の悩みよりはまだ未来はあるし、選択肢も多いと気づくことになるのだろう(まだうちの両親は寝込んではいないが)。
ところで、4月1日から消費税が5%から8%に上がった。
増税幅は3%で、1000円の買い物で30円の増税。今まで1050円だったものが1080円に。それは当たり前なのだが、3月までは内税表示だったのに外税表示も可となったために、消費税の金額が随分気になるようになった。内税表示であれば、1050円でも1080円でもどっちでもいい。僕たちが買い物をするときには、その時に買おうとしているものが1080円の価値があるか無いかだけを計算しながら財布を開く。野菜や魚などの生鮮品は毎日価格が変わるけれど、その時に食べたければ昨日より高くても買って帰る。ガソリンだってしょっちゅう価格は変わるし、スタンドごとで値段も違う(そもそも税金漬けのガソリンの本体価格はいくらなんだ?)。リッターで5円違えば3%以上の差だが、そのくらいの差は普通にある。缶やペットボトルの飲料だって,自販機で購入するかスーパーやディスカウントショップで購入するかで,価格差は3%どころか何割も違う。それでも、3月までの内税価格だったら、消費税を考えずに機会コストを受け入れるだけで良かった。
しかし、これが外税表記になった途端になんだか別な価格に見えてきた。値上げの額ではなく、今まであまり意識しなかった消費税の額が気になるのだ。
自販機で買うのには何も考えないだろうが、スーパーや通販での購入時に、本体価格だけ見て購入しようとして、税込み価格を表示されると「え、総額はそんなになるの?じゃあ、少し考える」と購入を躊躇わせてしまいかねない。生活者の金銭感覚はシンプルであり、家計簿も企業の会計のように複雑ではない。総額で支払う額だけが問題。
消費というのは、生活者にとってはものやサービスと引き替えに、財布からお金が消えていくことなのだから。
政府としては来年再び10%に引き上げることを前提とし、企業のシステム対応に配慮したのだろうが、外税表記になっただけで消費者心理は冷え込んでしまったような気がする。一般小売価格については早く内税表記に統一しないと、消費マインドが冷え込んでしまいかねないと思うのは僕だけだろうか?
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