行政も我々も、若年女性の貧困から目を反らしてはならない。投票に行こう
NHKの「クローズアップ現代」で、ある意味挑戦的なテーマの放送があったようだ。残念ながら僕は見ることができなかったが、テキストに起こしたページでその内容をほぼ把握することができた。
あしたが見えない ~深刻化する“若年女性”の貧困~
一方で、番組に対して誤りを指摘する投稿もあった。
NHK「クロ現」に、ひとこと言いたい
これは、その現実を一番身近で見る現場にいる人の意見として、合わせて読まなけらばならない。
ところで、この大西氏とは別の意味で、生活困窮とは行かないまでも慎ましく、あるいはぎりぎりで生活している人と多く関わってきた経験からも感じることはある。例えばあるホテルの契約社員・派遣社員・パート/アルバイトの彼らと話をしていて感じたのは、将来に対する不安を常に持っているということ。契約社員のある女性は、出勤前に早朝のパートをこなし、夜はまた別なパートと、1日に3つ梯子して働いていた。
シングルマザーが1日に複数の仕事を掛け持ちしながら子どもを育てているというのは、もはや普通。風俗との掛け持ちをしているかはわからないけれど、一度,取引先に誘われて入ったスナックに部下がいて、気まずい思いをしたこともある。もう、10年以上も前の話。
クローズアップ現代に出てくる女性もそうだし、ちくま書房の 「ルポ 虐待-大阪二児置き去り死事件」の巻末に出てくる女性達も同様で、社会から逃げるのか、あるいははじき出されるのに抗いながらぎりぎりの抵抗なのか、風俗店(が用意した場)に自分と子どもの居場所を求めるシングルマザーの姿は痛々しい。
10年前だったらスナックでもまだなんとか生きる場が見つけられたのかも知れない。しかしいまやスナックの働き口さえもままならないし、ましてや子どもを育てる手段としては無理があるのかもしれない。
ああ、何を書こうとしているのかわからなくなった。
貧困と子育て、雇用と生活の安定……色々と考えさせられてしまう。
間近に迫った都知事選。
再び待機児童数が日本で一番となった東京都。
それぞれの候補者の公約、主張をじっくりと聞き、子ども達の未来、その子ども達を育てる若き母親と父親にとってベストな選択をするべく、残り10日しっかりアンテナの感度をあげよう。
そして、貴重な1票を無駄にすることがないように。
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