過払い金請求バブルの弁護士の行く末は?
最近気になる弁護士事務所(司法書士事務所も)の広告。
かつては、電話帳か電柱の広告くらいしか見ることは無かったが、今は新聞や電車の額面どころか、テレビでまでCMを流している。消費者金融などに払った過払い金は取り戻せますよ、という話。
弁護士事務所ってテレビCMできるほどお金持ってるんだ!さすが高額所得業種!って思う人も居るだろう。あるいは、CM打ってもそれが回収できるくらいに需要があって収益が上がるから、銀行も金貸してるんだろうな、と思う中小企業の経営者もいるだろう。しかし、素直でない僕は別なことが気になっている。
これって、弁護士を増やしすぎて困った法曹界が、金融庁と画策してなんとか仕事を増やそうとして編み出したのではないかと。弁護士の就職難が話題になり始めたのは2007・8年頃。法科大学院がスタートし、弁護士が増え始めた時期と重なる。そして改正貸金業法の完全施行が2010年。
まあ、弁護士にも商才に長けた人が居ると思えばそれまでだけれど、そう思ってしまうと今度は広告を打っている弁護士事務所が、とーーーってもうさんくさく見えてしまう。消費者の弱みにつけ込んで抜け目なく商売をする弁護士事務所。今となっては、本人訴訟でもほとんど取り戻せる状況なのだから、NETで調べるスキルと意欲があればほとんど費用はかからず取り戻せるというのに。いまやスマホでも調べられる。試しに「過払い金請求 本人訴訟」で検索すると、多くのサイトや事例が出てきた。
弱者の味方を自負する弁護士事務所なら、本人訴訟の仕方を指南して、「自分だけではどうしようもなくなったらそこから成功報酬でサポートしますよ。費用は過払い金が戻った時点の精算で良いですよ」って言ってくれれば安心するし、事務所の評判も上がるってもの。
そうでなければ各都道府県の弁護士連合会なりが宣伝して窓口になり、新人や小さな弁護士事務所に仕事を振れば良いのに、と。ほとんどは手続きだけなんだから法廷でも争うようなこともないし(多分)。本当にスキルがあって有能な弁護士は刑事・民事裁判や訴訟にかかりきりで、そんな作業レベルの事を受けてる暇もないだろう。
と考えるとテレビCMやってる弁護士事務所って!?
今は過払い金請求バブルで羽振りは良いが、これが終わると法廷に立てない弁護士に成り下がってしまうのではなかろうか?なんてことを考えてしまう。
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