ごみの収集は深夜がよいか、朝がよいか?
福岡と東京を行ったり来たりの生活。
どちらにも家族がいて(東京に家族、福岡に両親)、ホテル住まいではなくそこで生活しているからこそ気づくことも多い。
他の地で暮らしたことが無く、他の地を知らずに福岡で生活していた頃には、東京のようなビルも北海道のようなスキー場も、長野のような高い山も無いけれど、福岡は日本一住みやすい所だと信じていた。就職で福岡を離れ、東京に移り住むのが嫌で嫌で仕方がなかった。しかし、ひとたび福岡を離れ東京で暮らし始め、出張や旅行で様々な土地に足を運ぶようになると、今まで気づかなかった福岡の欠点もたくさん見えてきた。
まあ、それをここであげつらってもしかたがない。
話を戻すと、生活をする上で多くの違いがある中でも、注目すべきはゴミの収集ではないだろうか。ゴミの収集と処分は、都市・自治体に求められる主要な住民サービスである一方、大きな課題でありコストでもある。
福岡市ではゴミの収集は深夜、0時を過ぎた頃から始まる。だから、夕食を済ませてから生ゴミなどもその日のうちに外に出して寝ることができる。朝、目を覚ませばゴミの回収は終了して道路はきれいに片付いている。
対して東京では、ゴミの収集は朝。戸建ての住宅やゴミの集積所が無い集合住宅では、朝、指定された場所にゴミを出さなければならない。出勤や出かける前の慌ただしい時間帯にゴミ出し。しかも、近所の人たちと顔を合わすことになるから、奥様方はスッピンの寝間着姿というわけにもいかない。勢い、ゴミ出しは出勤時のお父さんの役目とするお宅が増えることになり、ゴミ袋を片手にぶら下げて家を出る男性の姿をよく目にすることになる。収集作業中は当然そこに収集車が停まるわけで、渋滞の原因となることもある。
そしてもう一つよく目にするのは、カラスがそのゴミをあさる光景。東京では、カラスの駆除にも手をやいているが、このゴミ収集方法が続く限りはなかなか難しいだろう。明るい時間に美味しいごちそうが目の前に出されるのだから、手を、いやくちばしを出さずにはおさまらない。夜であれば、鳥目のカラスには見えないし飛ぶこともできないのだが。
一方、夜の収集は騒音の問題もある。
とは言っても長時間続くわけでもなく、「ゴミを回収してもらってる」んだというスタンスだから文句をいう筋合いでもないのだし、福岡市民はそれが普通だとなんの疑問も持たない。
モンスターと呼ばれる生活者が多くなった今、現状を変えることには相当な抵抗や衝突があるだろうから、自治体はゴミ収集の方法や時間帯を変更するのには慎重にならざるを得ない。変更することが、たとえ市民生活の向上に繋がると確信を持っていても。面倒なことは先送りにするばかりで、解決方法を考えない。夜の作業にすることで人件費が上がるというのであれば、夜の作業にすることでの作業効率のアップや民間委託でカバーできる範囲のようにも思える。
問題が騒音だけであれば、騒音を抑えるゴミ収集車を開発すれば良いだけのことだろうし、開発できたメーカーは全国の自治体から一斉に受注を集める可能性もある。
問題点が明確なのであれば解決方法も自ずと見えてくるものだ。
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