日本沈没(藤岡弘主演の昭和版)は、深い
台風のため釣りにも行けず、仕事しようにもPCが熱でまたダウン。
ケーブルテレビで何かやってないかと見ると、「日本沈没」(藤岡弘主演の昭和版)が。この映画を見たのは高校生の時だっただろうか。ラジオドラマも毎週聴いていた。
東日本大震災を経験し、東海・東南海地震が近いとなって改めて見ると、深い映画だ。
東京直下地震(東京大震災)が発生し、東京都東部の江戸川区、江東区などが水没、世田谷や大田区などは大火災。そこから日本沈没の日までのカウントダウン。富士山が噴火し…
日本が沈没する日を想定しての準備に、3つのシナリオ。皇室の避難先をどこにするか、国民の避難受け入れを各国に依頼し……
しかし、一つのシナリオは「日本と日本国民にとって一番良い選択は、何もせずにその日を迎え、日本列島と共に国も国民も海に沈むことかも知れない」。
日本人の精神性を示すような一節。
かわぐちかいじの「太陽の黙示録」では、日本列島は完全な沈没はしないもののフォッサマグナから2つに割れ、残った日本と国民は東と西に分けられ、それぞれがアメリカと中国の統治下に置かれるというものだった。
小松左京といい、かわぐちかいじといい、現実の政治家は想定もしないようなことを設定し、そのクライシスに政治はどう対処しなければならないかをリアルに描き出し、暗に時の政治家に突きつける。一時「沈黙の艦隊」を政治家がまわし読みしていたのもうなづける。
小説やコミック、映画に描かれるフィクションの世界は、国を守るのは政治であるということも改めて認識させられる。そしてそのフィクションはいずれ現実になる。その時に、政治が「想定外」ではすまされない。
これからの日本、誰に舵取りを任せるかその選択に、我々国民自身が直接関与できないのはもどかしい。
物理的な日本沈没はなくとも、政治的・経済的に日本は沈没しかかっている。
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コメント
こんばんは。
私もこの連休は自宅待機でした、古湯に見に行きましたが誰もいません、古湯映画祭があってました。
日本沈没懐かしい映画ですね、現実にならなければいいのですが。
投稿: 山おやじ | 2012.09.18 20:10
山おやじさん、竿は出さなかったんですか?
古湯は、シーズン最終日あたりに一度行ってみようと思っていますが、今年は水も多いしなんだか気乗りしないんですよね。ヤマメはいるのかな?
三ツ瀬も城原川も、渓相は変わっているし水は多いし、どこもだめでしたね。
投稿: flyday | 2012.09.18 21:35