残念!日本漢字能力検定協会、大久保理事長の会見
今日、財団法人・日本漢字能力検定協会の大久保理事長・副理事長が記者会見を行った。
一連の問題発覚、報道がスタートして初の会見である。
実は、大久保理事長とは面識があった。
漢字好きの大久保氏は、英検があるなら日本人には漢字検定があってもいいだろうと、任意で無認可の検定試験をスタート。それから20年近く、文部省(当時)認定の検定試験とするために京都から文部省に通い詰めていて、ときどき文部省の帰りに僕のところに立ち寄って帰られていた。
そして1992年、念願かなって文部省認定の検定として財団の設立が許可された。文部省認定を得た時の記者会見場は、文部省近くのビルの小さな会議室を借りてのもので、取材記者は僕を入れても20人も居ないくらいだったように記憶している。理事長は満面の笑みで、本当にうれしそうだった。
福岡に移ってからは会う機会も無くなっていたが、1998年、プライベートでニューヨークを訪れた際、紀伊國屋書店で偶然理事長と再会。会議か視察かは忘れたが、商工会議所の関係で来ていると言うことだった。そこで久しぶりにコーヒーを飲みながら小一時間、近況報告などをしあった。
それから10年お会いすることはなかったが、今回の問題が発覚。
この手の問題が発覚したら、その後どのような経緯をたどるのかは、だいたいの想像はつく。文部省認定までの地道な努力も知っていたので、何か力になれればと協会へ連絡を取った。
残念ながら、理事長と直接話すことはできず、秘書の方に「何か力になれるのではないかと思い、連絡してみました。よろしければご連絡ください」と伝言しておいた。
しかし、連絡が来ることはなく、今日の会見。
あれだけの協会であり、理事・評議委員にも大学の教授なども顔を揃え、当然弁護士やアドバイスをする人はたくさんいるだろうから、僕が出る幕でもないのかと思っていた。
しかし、そんな外部のアドバイスがあったとは考えられない会見。
協会のホームページでも、明確な謝罪コメントもお詫び文も無いのもどうか。
僕が、理事長と話がしたかったこと、確認したかったことは一点。
●今回の問題で、最後まで守りたい物、守るべき物を客観的に判断できているか?
→守るべきは協会でも理事長の身分でもなく、漢字検定の社会的価値と受験者・合格者の誇り
ここさえきちんと認識できていれば、昨日の様な会見にはならなかった。
協会内では誰もこの点を認識・判断できていなかったのだろう。
「漢字検定の社会的価値と受験者・合格者の誇りを守る」ためには何をしなければならないか、何を決めて記者会見に臨むかは自然と判断できるはずである。
記者会見が長引くときは、軸が定まっていないことの証であると、改めて感じた会見であった。
そんな会見のニュースを見ていたら、今度はベスト電器が!
さあ、どんな対応と記者会見となるのだろうか。
代理店におんぶにだっこで、自分の首を絞めなければいいが。
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コメント
Hi, Interesting, I`ll quote it on my site later.
Have a nice day
投稿: Tania | 2009.04.18 05:15