むかし男ありけり
朝、東京を発つ時刻になっても子ども達は起きてこない。昨日の誕生パーティで騒ぎすぎたか。
雨の中、寂しく羽田に向かう。
久しぶりにおすぎさんと同じ飛行機(といっても知り合いではないし、声をかけるわけでもない)。
空港や福岡の某ホテルでよく一緒にはなるが。
午後は事務所で仕事をして、夕方から打ち合わせを兼ねた席へ。
今日もよく飲んだ。
飲み疲れか、テレビも電灯も点けたまま寝てしまい、午前1時くらいに目が覚めた。
何気なくチャンネルをまわしていたら、RKBテレビ50選-むかし男ありけり という番組が始まった。
何故か、そのままチャンネルを変えることも、電源を切ることもできないまま2時間、じっと画面に釘付けになった。
壇一雄の半生の足跡を、高倉健がたどった、昭和59年、木村栄文氏のドキュメンタリー。この年の芸術祭優秀賞を受賞している。
僕は小説を読まない。
壇一雄という名前や小説家であること、終の棲家は能古能島であったことくらいは知っていたが………
「火宅の人」は最終章は口述筆記で書かれていた。
その一節にスポットが当てられた。
「夏が終わった。畜生、夏が終わった」
番組を見終わり、しんと静まりかえった深夜。一人布団の上に座り込み、我が人生について考えるもお酒の残った頭では何も考えられず、布団を被ってテレビを消した。
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