フードジャーナリスト会議-魚柄仁之助氏
今回のフードジャーナリスト会議は、いきなり鶏の胸肉の食べ比べから始まった。
2つの肉のどちらかが銘柄鶏で、一方がただのブロイラーという格付けチェックのような話しではない。
どちらも同じ種類の鶏の胸肉で、片方は塩水に漬け、2日ほど寝かしてタンパク質をアミノ酸に変える事により、旨味を引き出していた。そう、歯ごたえも増して、ちょっとした地鶏の肉の様に。
今回の魚柄氏の話しは面白かった。
テーマが「偽装のススメ」。
そもそも何を偽装と言うのか?偽物は悪いのか?から始まり、ジャーナリストの取材と表現の姿勢にまで及ぶ。
僕は今でも気持ちはジャーナリストの端くれ。
新規事業やメディア、サイトの立ち上げに関わるときには、いつもハロルド・ヘイズのこの文を読み返す。
「雑誌とは約束事だ。
新聞で報道されるうつろいゆく現実に、全体像や見通しを提供しようと雑誌は模索する。
雑誌の存在理由は姿勢だ。
読者を惹きつけ、愛されるのは、読者とあるものの見方を共有しているからだ。
雑誌の約束とは、定期的に、独自の世界観、独自の姿勢を送り届けるという約束に他ならない」。
ハロルド・ヘイズ/エスクァイア元編集長(1967~73)
「雑誌」を「事業」や「メディア」、「サイト」に置き換えても、何ら違和感はない。
今日の魚柄氏の話は、フードジャーナリズムのあり方に疑問を投げかけているようにも聞こえた。
話しの後には、大阪鶴橋のイカ焼きやナギサビールも振る舞われ、いつにも増して名刺交換も活発。
しかし、今日は「家族とのカレーの日」で、子ども達が寝る前には帰らなければならない。
後ろ髪を引かれる思いで会場を後にし、雪の降る通りでi-Podのイヤホンを耳にあてながら、地下鉄の駅へ向かった。
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