今度は壱岐の上空で待機
東京は午前9時には気温が30度を越え、午後3時には、足立区で光化学スモッグ警報も出ていた。僕自身の体調もずっとけだるく調子が出ないまま。最後の打ち合わせを終えて羽田空港に向かうと、モノレールの窓ガラスに雨粒が落ちてきた。気温の上昇が夕立を呼んだ。
羽田空港では、思いもよらない混雑。暫くこの状況が飲み込めなかったが、明日から3連休、しかも学生は既に夏休みだということに気が付いたのは、搭乗手続きのために並んだ長い列を、真ん中くらいまで進んだ時だった。
ラウンジに寄る間もなく飛行機に乗り込み、厚い雲を抜けた空は西に僅かな光を残し、夜のとばりに包まれようとしていた。
西に飛び続け、いつしか眼下には漁り火の光が広がっていた。日本海のイカ釣り漁船の光だ。それにしても、何処を飛んでいるのだろう。通常の航路なら、中国地方の海岸線を右に見ながら玄界灘上空に出る。これだけ一面にイカ釣り船が出るような漁場が、航路の下にあっただろうか?
そう思いながら外を見ていたら、機長からのアナウンスが流れた。
「ただいま、福岡空港上空には雷雲があり、着陸できません。管制塔からの指示で、当機は壱岐の島上空で待機することになりました。着陸時刻の目処は立っておりません」。
外をよく見ると、漁り火以外にも他の飛行機の明かりも見える。そして、真下には壱岐の島の町並みの明かり。
飛行機が旋回すると、遠く福岡の方だろう、雷の光で空が時折光っている。
飛行機は大きな8の字を書くように何度か旋回をして30分遅れて着陸態勢に入った。
帰りなのにイキ(壱岐)に寄り道、こりゃイカ(烏賊)ん?
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