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2006.01.22

墨絵のような、白地図のような

alps誕生日のflightは、雪の影響ではなく飛行機の不具合で使用機が変更となり、30分ほど遅れての離陸となった。

すっかり雪が消えた滑走路から飛び立ち、旋回しながら上昇を続ける飛行機の窓から下に見える景色は意外だった。
羽田空港を上空から見ると、今離陸に使った一番海側の滑走路周辺は雪がない(滑走路だけでなく芝生の場所も含めて)のに、陸地側の平行滑走路や交差する滑走路の周辺は真っ白で雪に覆われたままだった。
さらに上昇を続けると、いったん雲に入り、しばらくして雲を抜けた。雲が広がっているのは南側の海の上だけで、関東平野の上空には全く雲がない。そして、そこから見える関東平野は、神奈川から東京都心(東京東部と言ったらいいだろうか)、埼玉南部は真っ白だが、東京の西部から埼玉西部、群馬の方面には雪がない。本当に、関東の南の方にだけ大雪が降ったことがよくわかる。

雪景色の地上は、上空から見るとモノクロの地図を見ているような感覚になる。河川や道路は黒い線となり、木々で覆われた公園や緑地も黒く見える。そして、普段は上空から見ていても気がつかない施設がはっきりと浮かび上がってくる。横田基地の滑走路が雪の中に巨大な黒い帯となって現れるのは当たり前だが、思いもよらないオーバルのコース。競馬場か自動車レース場か………。いや、恐らく日産自動車の試験コースだろう。
目を上に上げると濃いブルーの空と、その下には雪化粧のアルプスの山々がくっきりと見えている。昨日の雪は、大気中の塵や埃、それに気持ちのモヤモヤまですっかりと取り去ってくれたようだ。

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