やっと謝罪ができた
いや、普通なら忘れてもいいことだと思う。
むしろ、怒っていたのは私の方だ。
しかし、今、サービス業にも身を置く者としては、自分に非のないことでクレームを言われるのはつらいと言うこともよくわかっている。
あれは、夏だったと思う。
福岡に向かおうと、羽田に着いたら、一便早い飛行機に搭乗できる余裕があった。それならと、予約をキャンセルして前の便に変更した。出発直前なので、希望する席は捕りようもないが仕方ない。
少し時間があったので、ANAのラウンジで搭乗案内のアナウンスを待っていたが、なかなか無い。使用機材の到着が遅れているのだという。予約して本来乗るはずだった便の、搭乗時刻の10分前になってやっとアナウンスが入った。これなら、元々の便のままの方がよっぽどゆっくりできたし、事前に予約していた前方通路側の席で余裕を持ってコンピュータが開けたはずだ。
しかも、腹が立ったのは、カウンターで便の変更を申し出たときには、使用機の到着が遅れて出発が遅れることはわかっていたと言うこと。それなら、なぜそのときに言ってくれないのか?
モヤモヤしながら、飛行機に乗り込んだ。
福岡に向かう機内でも、パソコンを開いても窮屈だし、モヤモヤして、仕事も中途半端。
やっとの思いで福岡に着いて、機を降りる時に、思わずチーフアテンダントに文句を言ってしまった。
しかし、空港の到着口を出る頃には後悔していた。
彼女に罪がある訳ではない事はわかっていた。モヤモヤ、怒りのはけ口を求めただけではないか。
そのチーフアテンダントは、僕と同年代かもう少し上と思われ、福岡~羽田便で何度か一緒になっていた。
それからというもの、次にフライトで一緒になったら謝ろうとずっと思っていた。
そしたら、今日の990便で再び同じ便になった。
機内サービスに来た彼女に、僕はその時のことを詫びた。
もちろん、彼女はそんなことは覚えていないし驚いていた。逆に感謝されもしたが、とにかく僕の心のつかえは取れた。
モヤモヤを来年まで持ち越さずに済んだ。
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