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2015.11.18

期待以上だった「黄金のアデーレ 名画の帰還」

クリムトの作品を巡る実話を描いた映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』の試写を見た。世界で最も高額な絵画TOP10に入る絵の巡る物語。

さすがオスカー女優ヘレン・ミレン。ブルースウィリスやモーガンフリーマンと共演したREDではライフルを構える殺し屋を演じていたヘレンが、頑固でキュートなお婆ちゃん役。
永世中立国となる以前のオーストリアでの物語。ナチスドイツに併合され、ユダヤ人は迫害され美術品や財産を略奪された暗い歴史。その悲劇の歴史の中で持ち去られた、叔母であるアデーレを被写体としてクリムトが描いた名画「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」を取り戻そうとするマリア。彼女と共にオーストリアを相手取って裁判を起こす新米弁護士の法廷での戦い。
ちょうど、下町ロケットの特許侵害訴訟のような展開だが、ナチスから受けた迫害やそこから逃げ出した過去の記憶と現在の訴訟の展開とが交互に描写され、物語の展開に深みがある。
しかも、これが実話なのだからその緊迫感はすさまじい。
実話をベースにした映画では、僕の中で「英国王のスピーチ」や「最強の2人」に並ぶ名作となりそう。

ところで、クリムトの代表作の一つで「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」と並び称される「ヌーダ・ヴェリタス」がちょうど、大分県立美術館に展示されている。「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」は、今はオーストリアを離れアメリカに在る(そのいきさつはこの映画で)ので、オーストリアの宝とも言われる作品だ。先日立ち寄って見てきたけれど、この映画を見てから見に行けば良かった。
特に絵の上部に記された、ドイツの詩人シラーの言葉
Kannst Du nicht allen gefallen durch Deine That und dein Kunstwerk - mach es wenigen recht. Vielen gefallen ist schlimm. Schiller
意訳すると、「大衆に迎合せず、自分の道を進め」ということらしい。

映画を見ていれば、全く違う見方になっていただろう。
もう一度、大分に見に行こうか。

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