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2014.03.08

電話加入権は、NTTだけでなく企業にとっても時限爆弾か

どういうわけか、福岡の我が事務所ではamazonだけが開けない。以前はANAのサイトも開けないとか画面遷移に異常に時間がかかるとかのトラブルが多く、飛行機の予約の途中に重くなり画面を見ながら電話で予約確認したこともあった。インターネット回線の問題なのか、プロバイダーの問題なのか、はたまたルーターの問題なのか原因が分からないまま時間だけが過ぎた。VAIO NOTEを携えて出かけるのが常の僕は、事務所でもWIMAXで繋いでいるのでその問題を忘れていた。
ところが、先日事務所スタッフに「amazonでこれを探してくれ」といったら「amazonは開けません」と言われて思い出した。無線からケーブルに繋ぎ替えたら、確かに僕のVAIOでも開けない。どういうわけか、楽天や他のサイトはみんな開けるのに、amazonだけがだめ。
amazonも、amazon.comは開くのに、amazon.co.jpが開けないのだ。

これはいずれにしても何か問題がありそう。というわけで、事務所のNet接続環境を全て見直すことに。事務所のインターネット回線を、B-FLETSから光ネクストに変更し、同時に電話も光電話に変更する手続きをした。
ひととおりの手続きを終えて暫くすると、NTTから電話がかかってきた。

電話加入権を一旦お戻しします?

NTT「電話から光回線に変わるので、電話加入権を一旦お戻しします」
僕「電話加入権を戻すってどういうことですか?光電話だと、電話加入権はいらないって言うこと?」
NTT「はい、光電話からまたアナログ回線の電話に戻されるときには必要になりますが、一旦お戻しします」
僕「戻すんではなく、多分永久にアナログ回線に戻すことはないので、NTTさんで買い取ってください」
NTT「電話加入権はNTTで買い取ることはできません」
僕「会社で所有している電話加入権は、帳簿上無形固定資産で計上されているから、ずっっっっっっっっっと簿価が変わらない資産として残っていますよね。これって、将来問題は無いんですか?大企業だと何百何千回線も持っていて、加入したときの簿価がそのまま資産計上されているわけですよね」
NTT「………」
僕「じゃあ、ずっっっっっっと先に電話をアナログにしようとしたときに、今回戻された電話加入権の権利なんか覚えても居ないだろうし、書類なんか無くすだろうからその時はどうするんですか?」
NTT「権利者名と電話番号を伝えていただければ記録は残っていますので大丈夫です」
…………

と延々電話で話をした。
ここで「NTT」と表記しているのは単に僕に対応してくれたカスタマーサービスの女性で、まさかそんな追求をされるとは思ってもいなかっただろう。

思い起こせば、携帯電話の端末買い取り制度が始まった当初、同じように3万6000円だったかの回線契約料が必要だった。初めてIDOの携帯電話を持ったとき、端末代と合わせて初期費用で10万以上現金で支払った記憶がある。かつては、回線そのものが資産であり貴重な権利であるという認識だったのだ。

しかし、今や電話でなくてもLINEやSKYPEなど、Netさえ繋がっていれば音声コミュニケーションも特定の回線を介さずに可能になった。回線が資産と言える時代ではなくなり、所有することがステータスでも特別な権利でもなくなってしまったのだ。

電話加入権の価値は無くなった

さて、NTTは恐らく数千万回線(ひょっとしたら億以上の回線?)分の電話加入権を発行しているはずだから、権利者がNTTに対して買い戻しを要求した場合はどうなるのだろうか?と思ってNTTのホームページを見てみると加入件の譲渡は可能だけれど,解約時の加入権の取り扱いについては書かれていない。
そういえば、NTTとのやりとりでは電話加入件の買い戻しの話に終始したけれど、今電話を持っていない人が、固定電話の番号を光電話で取ろうとしたら、電話加入権を買わなくても取れるのだろうか。これも調べてみると、今は加入件を買わなくても「加入電話ライト」という契約で固定電話が引けるとある。基本料金が税別で250円高いだけ。
今や、電話加入権そのものも市場での流通価格は3000円程度らしい。かつては、電話加入権を質入れして金が借りられたのに。実質、電話加入権は有名無実と言ってもいい状態だろう。

契約した時期によって値段も違うけれど、簿価も市場の時価に変えるときが来る日は近いだろう。
電話加入権の簿価を時価に書き換えたとき、歴史のある大企業は一気に赤字転落なんていうことも起こりうるんじゃなかろうか。

光電話に替えて5年経つと自動的に電話の回線契約は解除!?

ところで、改めてNTTのホームページで確認すると、思いも寄らないことが書かれていた。休止で権利の預かり期間は5年とある。

【注意事項】
電話のご利用が不要になった場合は、弊社で電話の権利をお預かりいたします。「利用休止」というお取扱いとなり、お預かり期間は5年間となります。
※お預かり期間中は、回線使用料などはかからず無料です。
※【利用休止の期間】
    利用休止の取扱期間は5年間です。

※【利用休止が5年を経過した場合の取扱い等】
    5年単位で利用休止の期間を更新できます。
    なお、利用休止期間(5年)を経過しても、利用休止の継続又は再取付のお申し出が無い場合は、更に5年間経過した時点でこの電話の契約は解除されたものとして取り扱われます。

5年経って何も意思表示をしなかったら、権利は無くなってしまうということ?
光電話に切り替えて5年経ち、何も意思表示しなかったら最悪の場合は知らないうちにその権利も無くなっている可能性があると。そのとき、企業では帳簿上無形固定資産として計上されているのに、いつの間にか0になっているかもしれないという恐ろしさ。NTTさんがそんな詐欺まがいのことはしないと思うけれど、ちょっとびっくりのできごとでした。

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