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2013.12.16

「スーパーの女」を今改めて見直してみよう-生鮮品流通現場の癒着と偽装

これまでの仕事を通じて、あるいは業界関係者からの話を聞いていると、信じたくない様な話もたくさんあった。
ホテルや百貨店、高級レストランなどでの表示偽装が今年話題になったが、経営者の目を盗んで現場の担当者を悪い道に引き込む悪しき習慣も実際に今も存在しているようだ。
本来はタブーではあるけれど、個人的なブログなのでこの場に少し書いてみる。

よく耳にするのは、鮮魚の流通過程での不正。
仕入れ担当者と卸業者が結託すると、何でも不正ができてしまう。
芝エビを発注したことにしてバナエイエビを納めることも、伊勢エビを発注してオーストラリア産ロブスターを納めることも伝票操作で可能だ。中国産の鰻を国産鰻として納めていた業者が摘発されたのも記憶に新しいけれど、担当者同士は合意の上だった可能性もある。生々しい話だが、現金取引の現場では実際の支払額と領収書の金額が違う(その差額がピンハネ)というケースも聞く。鮮魚は時価だし、ホテルなどの経営者にその価格が適正かどうかの判断は無理というもの。新参者が仕入れに来ると、卸業者の方から話を持ちかけて、「うちで仕入れしてくれたら領収書は1割水増しするから」とか、「1割水増しして請求して、あとからバックするから」なんていう話も普通にあったらしい。そういう声をかけられたある居酒屋の社長は、二度とあそこでは仕入れをしないと僕に話してくれた。

こうやって書いていて思い出すのは、伊丹十三監督の「スーパーの女」。
鮮魚だけでなく、精肉だって野菜だって同じようなものだということがよくわかる。スーパーは魚も肉も野菜も、素材そのものを売る場だから偽装は難しい。最近は、食品Gメンが覆面で調査をしているところもある。しかし、価格との整合性までは見抜くことは難しい。加えて、経営者は価格競争力を失いたくないために、多少原価が上がっても他店の価格と差が付かないように仕入れ価格が高くなってもなんとか販売価格は抑えようとするから、なおさら店頭では見つけづらい。
一昔前なら「金ほしさ」の不正で済んだ。しかし加工肉などでの表示偽装は最終消費者が一番の被害者。お金が目的の行動が、健康被害や思い出を台無しにすることも有るということまでは、実際に思いは至っていないんだろう。今や、20人に一人は食物アレルギーを持つ時代なのだから。

じゃあ、ネット通販は?
これはもう、わかりません。
少なくとも、ネット上には多くの情報が流れているので、それを一つ一つ拾い集めて、確信が持てるところで恐る恐る試しに購入し、少しずつステップアップして「この店なら信頼できる」というお店を探していくことしかできないでしょう。
そう、引っ越しをした初めての街で、食事をするお店やクリーニングを出すお店を見つけるときのように。
いずれにしても、このような不正をする店が多いというわけではなく、少なからず存在していることは知っておいてほしいということです。

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