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2013.06.16

復興庁参事官の暴言ツイートは誰が「イタイ」のか?

復興庁参事官の暴言ツウィートが連日ニュースで取り上げられている。
「けしからん」
「何という奴だ」
非難する声は多い。

報道によれば、参事官は総務省の官僚で、船橋市の副市長に出向している頃にTwitterを開始。副市長の頃までは実名でtweetしていたが、霞ヶ関に戻って匿名に切り替えたという。
実名でTweetしていた頃は、ごく普通の日常のつぶやきで、暴言や誹謗中傷も無かったらしい。そんな人が、突然実名から匿名に変え、ツイートの内容もいきなりネガティブな物へと変貌してしまった。
僕が過去に指摘したfacebookでの違和感。実名でTweetしていた頃は、実名で書き込むフェイスブックと同じで、自分のTweetを客観的に見ながら抑制を効かせていたことは想像に難くない。船橋市を愛する副市長という立場もあったろう。
しかし、出向が解けて本省に戻り今度は復興庁へ。復興庁は各省から急遽集められた寄り合い所帯。ストレスの多い職場で、プレッシャーのかかる仕事。tweetも自然と荒れてくる。それがわかる冷静さを持っていたから、実名をやめて匿名に切り替えたのだろう。
ところが、匿名にしたことで自分を客観視する目を失ってしまった。
「王様の耳はロバの耳!」と叫びたくても叫ぶことができなかった参事官は、"ninja rider"という別人(という本音の自分)になることで封印を解いてしまった。

"ninja rider"は本音のtweetを書き込んだ。恐らく、多くの官僚が日々感じ、思っていることを書き込んだだけだろう。「空飛ぶ広報室」でも言及していたが、行政官(管理職)は、基本2年で異動する。それを前提で仕事をするなら、2年間はミス無く過ごして次、あるいは上へと考える。予算執行の年度主義と共に、長期的な視点で仕事に当たることは難しい。本気で頑張って成果を挙げても、上司が手柄を持って行き自分の成果として認められることは無いのかもしれない(ninja riderのそんなつぶやきもあったようだ)。であれば、重要な決定にはできるだけ関わらず先送りした方が良いということになる。多くの企業でも同様の事が起こっているに違いない。

参事官の暴言tweetで考えるべきは、こんな事を「書くべきではなかった」ではなく、こんな事を書かせてしまう現実に、政府や行政組織(民間企業なら経営者や組織)がきちんと向き合うこと。踊る大捜査線で描かれている警察官僚の姿は、誰もがフィクションではあっても半分は本当だろう、と思って見ている。
「王様の耳はロバの耳!」と多くの人が叫んでいるのに、その声を聴かない王様と、事の本質をすり替えて報道するマスメディア。SNSの普及は王様の耳を開かせるのか、それとも日本にもアラブの春のような変化が起きるのか?岩手県議のブログ炎上や都議会議員選挙でのフライングなど、ネット選挙がどうなるかにも興味が尽きない。


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