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2013年2月の記事

2013.02.24

過払い金請求バブルの弁護士の行く末は?

最近気になる弁護士事務所(司法書士事務所も)の広告。
かつては、電話帳か電柱の広告くらいしか見ることは無かったが、今は新聞や電車の額面どころか、テレビでまでCMを流している。消費者金融などに払った過払い金は取り戻せますよ、という話。
弁護士事務所ってテレビCMできるほどお金持ってるんだ!さすが高額所得業種!って思う人も居るだろう。あるいは、CM打ってもそれが回収できるくらいに需要があって収益が上がるから、銀行も金貸してるんだろうな、と思う中小企業の経営者もいるだろう。しかし、素直でない僕は別なことが気になっている。
これって、弁護士を増やしすぎて困った法曹界が、金融庁と画策してなんとか仕事を増やそうとして編み出したのではないかと。弁護士の就職難が話題になり始めたのは2007・8年頃。法科大学院がスタートし、弁護士が増え始めた時期と重なる。そして改正貸金業法の完全施行が2010年。

まあ、弁護士にも商才に長けた人が居ると思えばそれまでだけれど、そう思ってしまうと今度は広告を打っている弁護士事務所が、とーーーってもうさんくさく見えてしまう。消費者の弱みにつけ込んで抜け目なく商売をする弁護士事務所。今となっては、本人訴訟でもほとんど取り戻せる状況なのだから、NETで調べるスキルと意欲があればほとんど費用はかからず取り戻せるというのに。いまやスマホでも調べられる。試しに「過払い金請求 本人訴訟」で検索すると、多くのサイトや事例が出てきた。
弱者の味方を自負する弁護士事務所なら、本人訴訟の仕方を指南して、「自分だけではどうしようもなくなったらそこから成功報酬でサポートしますよ。費用は過払い金が戻った時点の精算で良いですよ」って言ってくれれば安心するし、事務所の評判も上がるってもの。
そうでなければ各都道府県の弁護士連合会なりが宣伝して窓口になり、新人や小さな弁護士事務所に仕事を振れば良いのに、と。ほとんどは手続きだけなんだから法廷でも争うようなこともないし(多分)。本当にスキルがあって有能な弁護士は刑事・民事裁判や訴訟にかかりきりで、そんな作業レベルの事を受けてる暇もないだろう。
と考えるとテレビCMやってる弁護士事務所って!?
今は過払い金請求バブルで羽振りは良いが、これが終わると法廷に立てない弁護士に成り下がってしまうのではなかろうか?なんてことを考えてしまう。


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2013.02.03

岡山市の桃太郎市への改名予告は、やはり広告代理店のプラン。自治体の予算消費の仕方に疑問。

Photo2月になり、四国や信州の一部の河川では、解禁を迎えている。そんなところに釣りに行けない我が身としては、3月の解禁が待ち遠しい。
さて、渓流ではないが、もう一つ2月1日に解禁となったのが岡山市の特設サイト。
2月1日に桃太郎市に改名すると宣言して、特設サイトをオープンさせると予告していた。
かくして、2月1日の朝にそのサイトを覗きに行くと、まだ本サイトにはなってなかった。

3
14時に本当のPRサイトをオープンするという、再度別な予告サイトが。そこには、件の動画は市長が鬼に操られてあのような会見をしたのだという状況報告と、香川県、広島県のキャンペーンのぱくりと非難されていることに対しては両県に事前に確認を取り、承諾を得た上でのものだったという注釈が「大きく」書かれていた。

そして、14時を過ぎると本当のキャンペーンサイト「伝説の岡山市」が立ち上がったのだが、予想通りの大手代理店が仕込んだ臭いぷんぷんのサイトになっていた。
鬼に操られた市長が、保育園の子どもたちの豆で正気を取り戻したというのは可愛くて良いのだが、その後の展開はなんとも………
自治体のこのような事業では、必ず事前に公募して仕様書を公開する。そして、審査結果(事業の委託先)も公開することが多い。岡山市は丁寧に一つ一つ公開している。
その中で今回のサイトに相当するのは、2012年9月に募集した、岡山「えーとこ・ぜんぶ」届けよう事業のようである。”岡山「えーとこ・ぜんぶ」届けよう!事業 インターネット等による魅力発信業務委託に係る企画競争”により選ばれた、電通西日本岡山支社による提案だったようだ。であれば、当然香川県や広島県のキャンペーンに乗っかって話題にするのであれば、事前に様々な根回しやら確認は取ってからスタートもするだろう。

あの桃太郎市への改名宣言会見動画と予告サイトで感じた違和感。先のブログで書いたように、今時とは違う何か大きなギャップを作り出して、本サイトのサプライズ感を盛り上げようとしたことは想像に難くない。

確かに話題にはなったし、3段構えでサプライズを用意していた作りはなるほど面白い。しかし、”岡山「えーとこ・ぜんぶ」届けよう”事業が、誰に対してどのような行動を求めているのかについては疑問が残る。そもそも、仕様書にもそこは何も言及されていない。
この事業に、わずか3ヶ月ちょっと(仕様書によると、2012年度予算事業で2013年3月まで)で1930万円が使われるのである。自治体のこのようなコンペは、公募の告知が秋で、決定が年末。取りかかりが年末年始で3月までに終了、というパターンが多い。どうしてもっと早く取りかかって、時間を掛けた長期戦略に基づいた実行ができないものなのだろうか、いつも疑問に思う。
この岡山市の案件にしても、終了を2013年3月ではなく、2014年3月で設定することができていれば、もっと別な展開になっていたはずだ。首長は4年間をひとつの単位での自治体運営を考えて欲しい。大きな公共事業は何年もにもわたって予算措置をするのに、形の無い知財や地域ブランド、コミュニティの活性化に対しての予算措置が戦略的に行われることは極めて希であることは嘆かわしい。

さて、3月までの事業(といっても実際には来年度もなんらかの形でサイトは存続し、事業としても「話題になったから」という後押しも手伝って予算は付くのだろう)でどんな結果が期待されてるのだろうか。別にゆるキャラを作る必要は無いが、熊本県のクマもんの取り組みのような、官民一体となった活動に繋がることを期待したい。

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