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2013.01.25

アルジェリア事件、マスコミが関与しなければ助かっていたかも……考えすぎだろうか

この数日、アルジェリア事件の報道に目が離せなかった。
遠く離れたアフリカの地で、何が起こっているのは正確な情報も伝わってこない。日本人が人質に取られた可能性、というニュースからアルジェリア軍がテロ組織を攻撃したという報道………

そんな中、事件発生直後に、アルジャ・ジーラのインタビューに応える「キヤマ・サトシ」さんの声が流された。まだ、テロとの戦いは終わっていない段階で。
この報道に、ほっとする一方で、「大丈夫か?」との思いが走った。
アルジャ・ジーラの放送、あるいはそのやりとりを伝えた海外の報道がテロ組織の人間に伝われば、まだ捕まえていない日本人がどこかにいると、血眼になって探すに違いない。しかも、名前までわかっている。

映画、ダイハードで同じような場面があった。スクープをものにしたいテレビレポーターが、事件現場からライブレポートをしたことで、犯人にマクレーン刑事の存在を知られてしまい窮地に陥る。マクレーン刑事は映画の中では何があっても死ぬことはないが、現実ならそうはいかない。
イランのアメリカ大使館占拠事件(映画「アルゴ」)では、大使館員の名簿・写真と人質を照合して、足りない人間を探していた。生き延びるためには、そこにいた人数でさえ知られてはならない情報だった。

そして、今朝公表された犠牲者の氏名の中に…

木山聡 さん

僕たちは、テレビで彼の肉声を聞いてしまった。
考えたくはないが、アルジャ・ジーラの放送、あるいはそれを伝えた日本始め海外の報道機関のニュースのために、彼は命を落とすことになってしまったのではないか。どうしてアルジャ・ジーラは、そして他国の報道機関はそれを流してしまったのかと。
まるで、NET初心者がソーシャルメディアでデマや詐欺サイトを拡散するのと同じではないか。

今後も、日本人を巻き込んだり、あるいは日本国内でテロやそれに準ずる事件が起こる可能性は高い。今回の事件を機に、メディアの対応について業界全体で一度協議すべきだろう。このような場合の報道基準と指針。
売名やスクープではなく、何よりも人命を第一に考えるなら、何をするべきで何をすべきではないかを。
そうでなければ、危機管理の視点から、国のレベルで強制的な指導・報道管制が発動される可能性は排除できない。

アルジェリアの事件を通して、日揮という会社の思慮深さ、そこで働く全ての人の仕事への思いと誇りが伝わってきた。それだけに、今回の事件はいろいろな意味で残念でならない。

犠牲者の皆様にはご冥福をお祈り申し上げるとともに、生還された方、親族や関係者の皆様には早く安寧を取り戻し、平穏な日常に戻られることを切に願う。

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