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2011.08.28

自転車が大爆発

娘の通学に使っている自転車がボロボロになり、危ないから新しいのに買い換えたいという。戸田のボート場にも自転車で通うので、ママチャリではなくスポーツタイプに。数ヶ月前にも次男の自転車がやはりタイヤがダメになって買い換えた。次男の時と同じ「あさひ」に出かけ、格好いいスポーツタイプの自転車を購入した。
これで子ども達は全員スポーツタイプの、サスペンション付き自転車となった。

思い返せば、自分の子どもの頃は日本は貧乏で、子どもの自転車なんて贅沢品。小学生の頃に自転車が欲しくて親にねだっていたら、ある日僕にと自転車が届いた。旅館をやっている親戚で使っていた業務用の自転車を、わざわざトラックで50km運んできてくれたのだ。しかも、自転車には屋号や電話番号が書いてあったり、色も黒かったりで気を遣ったらしく、ピンク(というよりも桃色というか肌色というか、かつての東武鉄道の車輌の色というか)色にわざわざペンキで上から塗って持ってきたという。業務用に大きな荷台が付き、太いタイヤ、車重も20kgは優に超えていたんではなかろうか。初めて我が家に自転車がやって来た日である。
まずは自転車を手に入れた僕は、それはそれで嬉しかった。とにかく行動範囲が随分広がった。しかし、どうみても小学生の子どもが乗る自転車ではない。自転車に乗っていると言うよりも、自転車に乗らされているというか、見る人によっては家業の手伝いをさせられているかのような存在感がある自転車だった。サドルにお尻を載せると、両足は地面に届かなかった。

中学生になるころには僕も多少は色気づき、さすがにこの自転車は勘弁して欲しいと普通のスポーツ自転車を買ってもらうことになった。当時の流行はやたらと電飾がついた、後のトラック野郎のデコトラみたいな自転車。しかし、そんな電飾がついた自転車は当然値段も高い。そんなの買えないから、普通の5段変速ギアが付いたスポーツ自転車を、同級生の家がやっている自転車屋で買ってもらった。

その自転車は大学に入学するまでずっと使い続けた。高校生の時には同級生2人と京都へ(途中、小倉~神戸はフェリー)1週間のツーリングにも行った。

大学に入学したら、同級生に自転車好きがいたことから興味を持ち、彼から中古のランドナーを譲ってもらった。そのランドナーでは、日帰り程度で遠出を楽しんだ。車もなく金のない僕には、行動範囲を広げる貴重な足だった。その後、先輩が卒業して引っ越すので、ロードレーサーを安く譲るという話が。当時、アルミフレームの自転車など無く、軽量で丈夫なフレームはクロモリ(クロームモリブテン鋼)と相場が決まっていたが、とにかく高かった。その自転車はクロモリのオーダーフレームと言うことだけで、何も考えず飛びついて譲ってもらった。それから約10年、就職してからもずっと寮の自室、結婚してからもインテリアとして部屋にぶら下げ、事ある毎に乗っていた。
しかし、結婚してからは自転車に乗ることも少なくなり、ついに従兄弟にプレゼントした。

その後暫く自分の自転車を持たずにいたが、東京と福岡を往復する間に溜まったANAのポイントを商品に替える際に自転車をもらうことにした。当時の航空会社のマイレージプログラムでは、航空チケットに交換できなかったので、用意された商品から選ぶしかなく、その中で一番役に立つ商品が自転車だった。1996年の事だったと記憶しているので、ちょうど15年前。

こうやって振り返ると、僕の自転車はまだ5代目という事になる。
自動車は7代、福岡の流星号2代を加えると9代というのに、小学校から乗っている自転車はまだ5代目だということに驚く。

娘の自転車を購入し、一緒にマンションの駐輪場に戻って自転車を停めた。娘と新しい自転車を前に話をしていたら、突然もの凄い爆発音。地下の駐輪場に、拳銃が撃ち込まれたのか、爆発物が投げ込まれたのかという音が鳴り響いた。暫く何が起こったのかわからないまま、あたりの様子をうかがっていてわかった。その爆発音の正体は、なんと僕の自転車の後輪。
娘の自転車が調整される間に、しぼんでいたタイヤに空気をいっぱい詰め込んだ。それから何事もなく走って帰ってきた。15年という長い年月でタイヤのチューブが劣化し、とうとう耐えきれずに破裂したのだろう。せめて、ご主人様の僕が降りるまでは頑張って耐えて。

流星号の相次ぐ故障、愛用のバンブーロッドの折損、ウェーディングシューズのソールのめくれ、そして自転車のタイヤバースト……
さすがにウェーディングシューズと自転車は新しくするしかなさそうだ。

本当に今年は道具の手入れに出費がかさむ。そして、長年愛用した物達との別れの年となるのがつらい。

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